よくあるはなし「ポケモンになりたい」

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作者:夏十字
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あらすじ

「ポケモンになりたい」
私のマスターの口癖だ。
しかし私にはそんな考えは理解できそうにない。

私はポケモンだから。
私はマスターではないから。

分からないのだ。

シリーズ

 この作品はシリーズ「短編集「よくあるはなし」」に所属しています。

本文冒頭

「いいなあ、僕もポケモンになりたいなあ」
 また始まった。これを聞かない日など記憶にない。「ポケモンになりたい」はマスターの口癖、そして恐らくは切なる願いだ。
 かくいう私はポケモンである。人間が言うところの“念力ポケモン・ユンゲラー”であり、この家では“パンセ”と呼ばれている。私はポケモンであるが為、私がマスターや彼の母上の手伝いをしようと念力のひとつも使おうものなら、すかさずマスターから先の口癖が繰り出される。今は迂闊にも棚の上の玩具を手を使わず下ろしたのでそうなった。
「いいなあ、本当にいいなあ」
 日常茶飯事な上、羨まれたところでどうしようもないことだ。私としてはうんざりせざる......

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