サンサーラの傍観者

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作者:ジェード
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本文冒頭



 目が覚めると、私はポケモンだった──。
 

◇◆◇

 身体を起こそうとしても、胴体は鉛のように重い。その実、俺の身体は古びた鉄製だった。片方のみ有る手のような部分に気付き、目を遣ると見るからに人のものではない蒼い布地。
 頭を支配するのは、海が渦巻くような混乱と戸惑い。そして焦燥。一体、どうしてこんなことになってしまったんだ。
 絶句した俺が周りを見渡していると、ぐんぐんと棚の影が濃くなって、その黒点はポケモンになった。そいつはふよふよと浮いて、俺を見て話しかける。
『新入り、大丈夫? 君、顔色悪いけどさ』
 俺の事を新入りと呼ぶのは、帽子を被ったような頭をした......

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