蛙に睨まれた蛇

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作者:円山翔
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本文冒頭

 蛇に睨まれた蛙は、動けなくなるといいます。恐怖で身が竦んだとも、逃げるための駆け引きをしているともいいますが、少なくとも蛙は多くの蛇にとって捕食対象です。
 ところが、私の目の前にいる蛙の子ときたらどうでしょう。私が睨みを効かせると、畏縮するどころかニコリと笑ったのです。こんなことがあるのでしょうか。
 実は、その蛙の子はタマゴから生まれたばかりでした。私が蛙の巣に忍び込んでタマゴを食べようとした途端に孵化したのです。まさか、生まれて初めて見たというだけの理由で、姿かたちが似ても似つかない私のことを母親だとでも思ったのでしょうか。
「おまえは、わたしがこわくないのか」
 私が牙をむき......

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