薄紫の日記

作者:草猫

あらすじ

少女と、拾われたポケモンの追憶。
少女は今ペンを取る。 忘れないために。 誰かに、いつか伝えられるように。

本文冒頭

 世界というのは、1つの出来事でガラッと変わる。
 それはまさにこの世の不思議とも言うべきだろうと私は思う。
 出会いは、奇跡のうちの1つ。 それを実感したのは、小さくて大きな、1つの出会い。
 
 
 
 それは突然だった。
 トレーナーズスクールからの帰り道、私が見たのは道の脇にうずくまる小さなポケモンだった。 隣には、砕かれたモンスターボールのようなものが散らばっている。トレーナーに、捨てられたのだろうか。そのポケモンは、毛並みはボサボサで、土で薄汚れていた。 ずっと俯いたままで、生きている

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