心のアオ

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作者:Lien
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本文冒頭

 「僕は悪くない。悪くないのに」
 ハリウオの海岸の片隅で、僕は独り呟く。空は青く澄み渡り高く広がるが、どこか霞んで見える。強い日差しが僕を照らし陽気に励まそうとしてくれているけど、とてもじゃないけどそんな気にはなれそうにない。視線を下に降ろし地面を弄る前足は、砂がついてジャリジャリしている。その足下には赤と白の半球が一つずつ、現実を突きつけるように転がっている。……そう、僕はトレーナーに逃がされた、捨てられたんだ。僕は何も悪くない、不慮の事故だって言うのに……。
 「おや、こんなところでどうしたんだい? 」
 だけど僕の気持ちなんてお構いなしに、太陽みたいに明るい声が遙か上の方から聞こ......

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