Tomorrow Never Knows

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本文冒頭

 私は午前十一時に自室のベッドで目を覚ました。枕元の携帯電話端末をルーチンで確認し、自身の寝坊を悟った。そしてその寝坊を咎める者も、寝坊してはいけない理由もないことを私は知っていた。何者も私を責め立てないのは、六月に雨がたくさん降ること同じくらいには私にとって当たり前のことだった。両親はとっくに仕事に行っていて、キッチンに行けば私の分の食事がラップをかけられて準備されているだろう。昔のように朝の六時に親が私を起こしに来ることはない。
 学校にはもう数か月行っていない。それどころか今となっては家の外から出ること自体が稀である。家にいても必要な時以外は自室からも出ないで生活している。
 携帯端......

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