あなたの右のほっぺ、わたしの左のほっぺ

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作者:セイ
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本文冒頭

 あなたの右のほっぺ、わたしの左のほっぺ(約5,700字)




 しゃかしゃかしゃか。しゃかしゃかしゃか。
 一匹のマイナンが歯磨きをしています。小川の岸辺にちょこんとお座り、水面に映った自分の姿をじっと覗き込みながら。最近、朝ごはんの後の歯磨きがやけに長いのは気のせいでしょうか。
 ぶくぶく。ぶくぶく。
 うがいのお時間。手で掬った小川の水をお口に含んでも、「がらがらぁ、ぺっ」をする気配を見せません。膨らんでは萎み、また膨らんでは萎みをひたすら繰り返すだけの右のほっぺ。そこについているマイナスのマークがお山の形になったり、谷の形になったり。
「おにいちゃんのほっぺ、おも......

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