先輩と後輩

作者:雪椿

あらすじ

「ポケモンはそれぞれのタイプらしく生きること」が決められた地方で紡がれる、先輩と後輩の話。

本文冒頭

この作品には残酷表現があります。苦手な方は注意してください

 後輩からアローラ地方で見つけたロコンを貰って欲しい、と言われた。本当は自分で育てられたらよかったのだが、既に多くのポケモンを育てているので色々な意味で余裕がないらしい。
 「おや」に見つかった時が怖いけど、そこは上手く隠せばいいか。前に行った時に見た後輩の家の惨状はよく覚えていたこともあり、僕はすぐにオーケーを出した。
『先輩、ちーっす。ちょっと前に話したロコンをお届けに来ましたよ?』
 僕が部屋で作業をしていると、後輩の声が後ろから聞こえた。ドアをノックする音やチャイムの音を聞いた記憶はない。どうやら勝手に入ってきたらしい。
『このご

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