本文冒頭
ふわり。この島では嗅ぎなれない甘い香りが鼻を優しくくすぐった。何事かと薄目を開けると、そこにはモモンの実をサイコキネシスで浮かせ、ニコニコしながらこちらを見つめるクレセリアの姿があった。
「何か嬉しいことでもあったのか」
モモンの実に視線を落としながらそう尋ねると、クレセリアはよくぞ聞いてくれました! とばかりに話し始める。
「ええ! 少しだけ遠くを散歩していたら、親切なポケモンさんがこの実を分けてくれたんですよ! 一緒に食べましょう、ディアさん!」
言葉が終わると同時に、浮いたままのモモンの実が俺の前へと運ばれてくる。サイコキネシ
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