進化の条件

&nsbp;
作者:円山翔
ログインするとお気に入り登録や積読登録ができます

本文冒頭

 安月給サラリーマンの私に、ポケモンのタマゴをくれた人がいました。曰く、きっとあなたを成長させてくれるでしょう、と。その人は名前も名乗らずに去っていきました。
 私にとってはいい迷惑でした。平日は朝早くから夜遅くまで働き詰め、休日は疲れ果てて眠ってばかり。平日に終わらなかった分の仕事もこなして、いつの間にやら日が暮れる。そんな生活のどこに、ポケモンを育てるために使える時間があるというのでしょう。
 それ以前に、私は傍にいるものを大事にできない性分でした。だからなのでしょう。結婚はおろか、異性とお付き合いをすることも、ましてや会社の付き合いで飲みに行くことさえもしようとしませんでした。そんな......

全文はこちらから