風在りて幸福

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作者:ioncrystal
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本文冒頭

「ミクの木の葉が全部落ちたら、わしもレヒレのところへ行くよ。」
 あなたが確信をもって言うなら、きっとそうなのでしょう。ついに口に出したそれに、ワタシは思っていたよりずっと驚きはしなかった。
分け入っても分け入っても白い雪。“あろーら”とやらは南国の地と聞いていたのに、この建物の中は床まで壁まで真っ白い。
だからきっと、住む人々の心の冷たさがここを凍えさせているのだ。
愛おしむように触れる手のぬくもりが、この甲羅の大きさを確かめた。
ミク。ミライ、未だ来ない時間。
海の向こうから来てくれたあなたが、何も知らなかったワタシを初めて呼んだ名前。
意味もよくわからないけれど、こちらから......

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