本文冒頭
「へ?商人ですか?」
「はい~。いやぁワタクシ、カントーのセルというものでして。お嬢さんの為に遙々やって参りましたぁ。」
話を聞けばこの人は母の友人で、母に頼まれて私に品を売りにやって来たとか。しかしまあ、母もよくやるものだ。乗り物が無くたって私は生きていけるというのに。島巡りする訳じゃないんだから。
「でもアローラは広いから足だけじゃ不便でしょ?だからあんたはセルさんから気に入ったもんを買いなさいな。」
このセルさんという商人は乗り物専用屋だ。何故乗り物屋が私の所に来たかと
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