34―Freezing Island 1

作者:円山翔

本文冒頭

この作品には残酷表現があります。苦手な方は注意してください

 Prologue

 コスモ団のボスが占領したと発表されたナルカ島から南西にすこし行った場所に、小さな島がいくつか存在した。いずれも人口は数百から数千、小さいとはいえそれなりに人は住んでいる。これといった名前が付けられている訳でもなく、方角と組み合わせて北の島、南の島、東の島、西の島……などといった呼ばれ方をしていた。晴れていればどの島からでもナルカ島がよく見えるのだが、今は一面に濃い霧が立ち込めていて、隣り合う島すらも影が見えるだけだった。
 島群の中で最もナルカ島に近い北の島に、サート地方ポケモン協会の命を受けてナルカ島を偵察に来た調査団が駐留し

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つながり