さいみんじゅつの中で

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作者:早蕨
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本文冒頭

【一】
「スリーパーって、知ってる?」
「なんだよ急に」
 ふう、と智は大きく煙を吐いた。もくもくと、白いもやのようなその煙は僕の頭上へ上っていく。
「お前は話が唐突なんだよいつも」
 左手でつまんだ煙草を人差し指で小気味よく叩き、灰皿へ灰を落とした。煙とともに吐き出した息を吸い込むように、右手でジョッキを持ち、中途半端に残っていたビールを一気に飲み干す。のどを鳴らしてそれを飲み込むと、智は目を細めて僕を一瞥する。
「いいだろ別に、聞きたくなったんだから」
「だって今、今度のボーナスの使い道を話してたよな。話変わりすぎだろ」 
「そうかな」
「そうだよ」
 ドスンとジョッキ......

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