本文冒頭
「やぁ、クーはいつも綺麗だね」
唐突にそんなことを言われた。言葉が飛んできた方向に振り向くと着飾ったりしない純粋無垢な笑顔で笑う『いつもの』人間がいた。毎日毎日、よく飽きないものだと思いつつ、自分の羽毛に顔を埋めて目を閉じた。
「え~、せっかく来たのにそりゃないよぉ」
人間は自慢の白く柔らかい羽毛を叩いて顔を出させようと躍起になる。うるさいなと自分の羽毛を膨らませてコットンガードを使う。ボンといきなり膨らんだ羽毛に人間は弾かれる。
ざまぁみろ。
尻もちをついたであろう人間は呆気に取られたのか何
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