8-幹部と部下 師匠と弟子

作者:円山翔

本文冒頭



「くっそ……いてぇ……エリートの俺が何でこんな目に……」
 うめき声にも似た声を上げながら、オレンジ色の髪の大男、ガイアルクは立ち上がった。
 炎の壁を突破されることは、相手がある程度の手練れならばありえないことではないと思っていた。あの程度は、彼にとってはあくまで牽制でしかない。しかし、それを振り払った技の威力は想像していたよりもはるかに大きかった。傍にいた彼自身も、彼の手持ちのエースのブーバーン諸共、数メートル後ろまで吹き飛ばされてしまったのだ。

 そして、戦いの幕引きはあまりにもあっけなかった。

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