戦いのダンスは湯煙で

作者:

あらすじ

思いがけず、ポケモンセンターでタキト、マソラと再会したウル。意気投合した3人は、エンタン島にある秘湯を探すことに。一方エンタン島に蠢くコスモ団の影があった。
※この話だけものすごく長いです。お気を付けください。

本文冒頭

登場キャラクタ

この作品には残酷表現があります。苦手な方は注意してください

 夕暮れも近いエンタン島に、汽笛の音が鳴り響く。
 本日の最終便が到着したのだ。オレンジに染まる船体から、観光客、旅行者、エンタン島に帰宅する人たちが疎らに降りていく。その中にポケモンを連れた青年がいた。黒のしなやかな体毛に、キラリと光る鋭いまなざし、グラエナ。トレーナーである青年の横について歩く姿に隙はない。トレーナーの青年は10代後半くらいだろうか。軽装の黒服に、肩までかかるストレートの黒髪をしている。彼の名はルファ、サート地方の旅人の一人であった。
 ルファは迷いのない足取りでエンタン島を歩く。何度か来たことのある島だ。迷う道理もない。とある事情から、ルファは

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