エンブオー・クライド・フレアジス

「ここはヴェスパオールです、シーラ。誰もが夢をつかむために来る街だと言いますが、それは違う。本当の自分を探して旅に出た者が、最後に訪れる街なんですよ」


年齢:29 性別:男 血液型:AF(Rh-) 分類:準一級種族
身長:185.7cm 体重は189.7kg。


 何でも屋『夢工房 ジラーチ&ピッグ』の所長。前職はヴェスパオール風紀課の警察官(警部補)。
 タイプ:ほのお・かくとう。
 紳士的で、優柔不断で、情熱家。

●身体所見
 装甲のような分厚い筋肉を全身に纏っている。太っているように見えるが、体脂肪率は11%しかない。
 首と顎の間から噴き出す炎がV字状に噴き出している。自分の意志で炎を止めることも出来る。
 丸く、澄んだ褐色の瞳。
 右利き。右手の蹄の間は葉巻のせいで黄色くなっている。
 目立つ傷はないが、左の奥歯の三本は差し歯。

●趣味嗜好
 ほのおタイプでは珍しくもないヘビースモーカー。好きな銘柄はグラデシア(一本七百リラ)。専用のシガーケースをいつも持ち運んでいる。
 酒にこだわりはない。ただし鼻が利くので、蜂蜜酒などの発酵酒だけは嫌う。
 ティー(お茶)もコーヒーも両方好み、その日の気分によって変えている。
 文化的な趣味は一通り網羅しており、音楽鑑賞や読書への造詣は非常に深い。ビリヤードは進んでやらないだけで、プロ級の腕前。チェスは不得手(当者比)。
 帽子とネクタイのコレクションを合計200着ほど実家に所持している。好きなブランドは『クレッシェンド14』『カロシアーナ』
 昔は詩を読むことも好きだったが、ハイスクール時代に詩を添えたプロポーズが大失敗して以来やらなくなってしまった。
 火豚族には珍しく小食。一日に一キロでも食べると、次の日は全く食欲が湧かなくなる。

●社会的ステータス
 友達は多くない。知り合いのほとんどは社会的地位が高く、その中には彼を落ちぶれたとみなす者もいるが、大学時代の同級生で弁護士のオーベム・レンフリーや、レックスフォード大学の助教授でライチュウ・アデリーなど、親交を守ってくれる者も少なからずいる。
 学歴はロイヤル・パース小学校卒、ロイヤル・パース中学校卒、タンクレッド高校卒、レックスフォード大学(文学部学士卒)。ロイヤル・パースは私立校で、タンクレッド、レックスフォードは国内屈指の最難関校の一つ。
 大学在学中に大司法試験を合格しており、その気になれば法曹関係の仕事に就くことも出来る。
 バイリンガル(ディニア・マーファオル、オリガ・セントラ)。
 逮捕歴なし。
 未婚。三年前までは同族の女性と交際していたが破局した。

●来歴
 ディニア連邦共和国・ヴェスパオール出身。両親は共に健在で、年の離れた弟と妹がいる。クライド以外の全員がヴェスパオール東郊外“ロイヤル・パース”の実家に住んでいる。

 家族構成
・父 エンブオー・デルフォード・フレアジス(52) ディニア共和国陸軍第二師団教官。厳格だが豪快な性格で、騎士道精神の持ち主。
・母 エンブオー・ロクセリエナ・ラグランジェ(49) 家庭科教師。ラグネア侯爵家の次女。お転婆でお茶目。ラグネア料理のプロでもあり、副業で郷土料理店を開いている。
・弟 チャオブー・ラーネス(17) 次男。素行上の数々の問題を抱えている。家族の中では最も疎遠。
・妹 ポカブ・フィーネ(11) 長女。ロイヤル・パース・エレメンタリーのバトル部でチーフコマンダー(人間役リーダー)。

 傷害課時代
 レックスフォード卒業後、警察学校に入学。警察学校を卒業後、キャリア組の巡査部長としてヴェスパオール市警中央第一分署の交通課に配属され、二件の路上傷害事件、一件の詐欺事件を解決する。半年後に傷害課に異動。
 三ヶ月前に起きたスウアー・ブッチャー(連続児童誘拐・監禁・殺害・死体遺棄)事件を担当し、容疑者を複数名検挙。誤認逮捕を四度繰り返すも、六番目の事件が発生する前に真の犯行者を推理することに成功し、独断で逮捕に乗り出す。犯行者は無事に逮捕され、児童も殺されずに済んだが、肝心の犯行者が護送車の中で服毒自殺を既遂したため、不起訴となった。この一件で彼は市警本部に勇敢賞を受賞されたが、彼の警察官としての情熱を大きくすり減らすこととなった。その後、本部の風紀課に異動し、警部補に昇進した。

---------------------------工事中-------------------------------------
 風紀課時代
 オリガ大陸から密航し、ディニア連邦に治安上の脅威をもたらしていた秘密結社“ヴィツィオ・ユニオン”対策本部に組み込まれる。そこで高校・大学時代の先輩で、ゴロンダ・ロー・フェイルと再会し、彼とコンビを組む。
 警察本部は、ディニアの大手ギャング“ブルーアント・ファミリー”のホルード・マクシミリアンに対して交渉を持ち掛けた。いくつかの起訴を取り下げることを条件に、エンブオーとゴロンダの二匹をファミリー傘下に置いて、潜入捜査官として成長させることだった。
 その後、エンブオーはゴロンダと共にギャングのソルジャーとなって、ヴィツィオの内偵を進めた。それから二年後、ゴロンダが抗争中の爆発に巻き込まれて死亡したことをきっかけに、エンブオーは警察上層部とヴィツィオの癒着を疑って直訴する。しかし、にべにもなく受け入れられなかった上、ギャング扱いされて首切りの憂き目に遭ってしまう。
 ルカリオ・リンと出会ったのはそのときで、彼が引き起こした四度目の抗争を最後にブルーアント・ファミリーは解散した。夢工房を立ち上げたのは、その数か月後……
---------------------------------------------------

「俺は誰かが夢を叶えていく姿を見たいんだ。客の中に俺を見出したい。夢を叶えた喜びを分かち合いたい。儲けが出ようが出まいが、知ったことか」

登場作品

登録日:2020年07月10日
最終更新日:2021年01月04日