『おそらく、更新スピードが早くなります。暇でしかも夏休みになったので』とか言ったくせに全然投稿できてませんね。ほんとにごめんなさい。これ書いた自分をちょっと殴ってきます。
じゃなくて、今回はあの事件の後日談です。ちょっと分かりにくかったなぁと思う所をサキたちと一緒に考えてみました。
あの後、警察が来てサタン団を全員逮捕した。キツネ以外。
事件の後、ジムリーダーたちは帰っていった。何人かは残っているみたいだけど。
サクラは警察に運ばれた。多分、もう顔を見ることもない。
正直、キツネはサタン団にとってどんな存在なのか。私には分からなかった。
それに聞きたいこともある。カエデが色違い体質だったという事実!とても驚いた。サクラの正体は結局何だったのか。サクラとフウ姉たちの関係は何なのか。
聞きたいことがたくさんありすぎて爆発しそうだ。
そんな事を考えながら私は点滴が吊るしてある点滴スタンドをコロコロと転がしながらカエデのいる病室に歩いて行った。
カエデはあの後疲れが出たのか倒れてしまった。別に私には異常はないのに頭を殴られただの電流がどうのこうのと言う事で入院させられている。旅に出て入院するの何回目か?1、2、・・・今回で4回目だ。やばいね。
私は入院服に身を包み、頭に包帯を巻いている。事故の時に似てる。
コンコンコン
私はカエデのいる病室にノックする。
カ「はーい、どうぞ―!」
ドアを開けると部屋にはカエデ、セイラちゃん、ソウ君、ショウ君、フウ姉、ヒノさん、あともう一人背の高い男性がいた。
フ「サキ、目が覚めたか。」
サキ「覚めたかって・・私寝てた?」
ヒ「そりゃぐっすり寝てたよ。寝顔面白かったなw」
?「ヒノ、そんなこと言ったらだめですよ。」
サキ「えっと、そちらの方は?」
セ「ソウジさんです。ホウエン地方の四天王だそうです。」
ソウジ「こんにちは。俺、ソウジって言います。」
サキ「よろしくお願いします。あ、そうだ、カエデ大丈夫なの?!」
カ「うん、何ともなかったよ。サキは大丈夫か?僕よりも大けがしてるみたいだけど・・・。」
サキ「あー、私は全然平気。ノープロブレム。」
シ「その割には包帯が痛々しいですね・・。」
フ「サキ、お前に聞きたいことがたくさんあってだな・・・。」
ヒ「あ、僕も聞きたいことあるんだけど。」
ソ「俺も!」
シ「僕もお伺いしたいことが」
サキ「あ、ちょ、ストップ!ここは順番に。私も聞きたいこと沢山ありすぎるんだけど。」
カ「サキからでいいんじゃない?」
サキ「了解。じゃあ私から。カエデ、色違い体質だったの?!」
カ「そうだよ。」
だから私が色違い体質だって言ったときそんなに驚かなかったのね。
サキ「次はサクラとヒノさんたちの関係。」
フ「あぁ、俺たちは全員で旅をしていたんだ。」
カ「旅・・ですか。」
ヒ「そうそう。全員でジムリーダーになろうっていう夢があってさ。ソウジとサクラは結局なれなかったんだけどね。」
ソ「ソウジさんもじゃあ一緒に旅を?」
ソウジ「そうですよ。もう9年も前ですか・・懐かしいですね。」
フ「まあ、ソウジはジムリーダーを飛び越して四天王になっていたけどな。」
ヒ「その当時は最年少で四天王に!って言って結構騒いだんだよ~」
ソウジ「それで、12歳のころ。旅も終わって別れたんです。それ以来サクラの行方は分からなくって。」
サキ「ありがとうございます。次。サクラは何者だったの?」
セ「多分サタン団の幹部だったのでしょう。催眠術を使い、カエデさん一家をサクラは家族、だと思い込ませて旅に出たのでしょう。」
サキ「じゃあサクラはホントは・・」
シ「19歳ですね。」
サキ「そっか。なんかショックだな・・・。あ、質問はこれで終了。次はカエデ。」
カ「はいはい。じゃあサキに質問。どんな感じに連れ去られたの?」
サキ「あー、まず誘拐した人に有名な場所を教えようとして歩いてたら後ろからポカンと一発。それで気を失ったかな。」
カ「大けがにならずに良かったね。僕は・・・こんなところかな。次はセイラ。」
セ「は、はい。えっとソウさんとショウさんに質問です。どうして男装を?」
え、男装?
サキ「ちょ、ストップ。ソウ君とショウ君が男装?元々男でしょ?」
シ「さ、サキさん、僕がいつ男だなんて言いましたか?」
サキ「え、」
ソ「あ、サキさん知らなかったっけ。俺たちこう見えても女だよ。」
・・・・・
サキ「はぁぁぁぁぁ?!」
ソウ君、いやソウちゃんとショウちゃんはどう見ても男にしか見えない。
サキ「どういう事?!な、なんで男装を?」
ソ「サキさん、それじゃあセイラさんの質問と同じ・・・。いや、実はなんかちょこっと聞いた話だとなんか兄ちゃんの影響で男っぽくなった・・みたい。」
カ「ぼ、僕のせい?!」
シ「うん。」
サキ「えー!なんか・・・人生で一番の驚き。」
ソ「そんなに驚くことかよ。」
サキ「あはは、ごめんごめん。あ、セイラちゃん話遮っちゃってごめんね。」
セ「大丈夫ですよ。では次です。クロナガさんが『お前たち、本当はこんな事したくねえ。だが真頭領様のためだ!お前たちを倒す!』みたいなこと言ってましたけどあれの意味とかって聞けましたか?」
ヒ「うん。聞けたよ。クロナガはねぇ。」
~ヒノside クロナガとの対決~
僕はクロナガの言葉に若干違和感を抱きつつクロナガと戦った。
もちろん僕たちの勝ち。
クロナガを縛り上げて話を聞く。
ヒ「クロナガ。お前さっき本当はこんな事したくねえとか言ってなかった?」
ク「あぁ、そんなこと言ったかもな。もう俺は負けた。お前たちの好きにすればいいさ。煮るなり焼くなりしてくれ。」
フ「それじゃあさっきお前が言った事の意味を教えろ。」
ク「・・・もともと俺とキツネは親友だったんだ。よく一緒に遊んだりしてた。だけどあいつが色違い体質の事を知ってから・・・あいつは狂っちまった。あいつは自分が色違い体質に対して異様な執着心が芽生えちまったんだ。そこで作られたのがサタン団。表向きにはポケモンの卵の研究。そして裏では人のポケモンを取り上げる。だけどキツネの本当の狙いは」
ソウジ「色違い体質者を殺す・・・。」
ク「そう。だがそのことを知っているのはほんのわずかだ。片手で数えられるくらい。最初は俺も反対した。殺しなんかやめろって。でも・・・そう言うとあいつ本気で俺を殺そうとした。実際俺の親父が殺された。」
ミキ「色違い体質者だったの?」
ク「いや違う。多分あいつに逆らったからだ。父親が殺された時あいつは俺に言った。『次逆らったらあなたの母親を殺しますからね』って。逃げ出そうともした。でも足がすくんで・・。」
ミキ「酷いっ!」
ク「お前たちに最後のお願いだ。どうかキツネを倒してくれ。」
フ「・・・・・・分かった。その代り大人しく自首しろ。」
ク「分かっている。さあ、行け。」
~サキside~
ヒ「だって。」
サキ「そんなこと言ってたの?!意外といいやつかも。」
セ「ありがとうございました。私からは以上です。」
ソ「じゃあ次俺で。戦いが急に終わったのはなんで?」
サキ「それはえっと、ジラーチが解決してくれたって言うか・・・。」
ソウジ「ジラーチって幻のポケモンですよね、サキさん捕まえていたんですか?」
サキ「いやそういう訳じゃないんですけど・・・。なんかジラーチは最初クチートに化けてた?んですけどなんか首の後ろ叩いたらジラーチになったんです。」
カ「じゃあ今までジラーチはクチートに化けてサキのところにいたって事だよね。」
サキ「多分そうなる。でもそうすると今までのジラーチの行動が分かるのよね。ちょっと前キンセツシティの中心部に行ってクチートには分かるはずないのにパスワードをちゃちゃちゃと打ったりしてたから。」
カ「そうか。だからアジトでキツネの部屋を開ける時の暗証番号も分かったんだ。」
フ「もしかしたらジラーチは俺たちのピンチを助けるために来てくれたのかもな。」
サキ「そうかも。」
ジラーチは本来の姿に戻れたからかボールの中でいつもより活発に動いていた。戻れてよかったじゃん。でもジラーチはじゃれつくを使えないはずだ。だけど使えていた。うむむ。どういう事だろう。これから追々分かってくるのかな。
ソ「ん、ありがとう。次はショウ」
シ「僕は特にないですよ。」
フ「じゃあ次俺だな。えっと・・・そうだな、俺たちが入って来た時サクラが倒れていたが・・何があったんだ?」
カ「それはですねー。」
カエデはあの時の事をフウ姉たちに伝える。今思い出しても吐き気がする。うぅ。あんな体験もう2度としたくないわね。
フ「そうだったのか。ありがとう。俺からは以上だ。」
ヒ「じゃあ僕。エルダット君はどうなったの?」
サキ「エルダットは・・・私たちをかばって消えました。なんかエルダットって言うのは一年後のカエデだったみたいで私たちを救うために来てくれたみたいなんです。」
ヒ「なんか、非現実的だね。」
カ「そうですね。」
ヒ「はい、僕もいいよー。最後はソウジ。」
ソウジ「僕は特にないです。」
シ「じゃあこれで全員ですね。」
ソ「不思議な2日間だったなぁ。」
そっか、気絶してて分からなかったけどもう2日も経ってたんだ。
フ「2人は退院したらジム戦するのか?」
サキ「はい。その予定です。・・・と言いたいところですけど・・・ここってどこですか?」
外に出ても見慣れていない風景だったからおそらく知らない町だったのだろう。だがそんな事も聞けずずっと黙っていた。
セ「ここはトクサネシティですよ。なので次のジム戦の場所は」
カ「ここってことだね。」
サキ「うわぁ、最近バトルの腕が鈍ってたから特訓しないと。カエデ、付き合ってね!」
カ「はいはい。」
サキ「よーし!それじゃあひとっ走りしてきます!」
フ「待てサキ。お前はまだ怪我してるんだから過激な運動はやめろと医者に言われてただろ?」
サキ「はーい、すいませーん。」
病室内が笑いに包まれる。
サクラ、エルダット。今までホントにありがとう。2人の分まで旅、楽しく続けるよ。
私はふと窓の外を見る。外に何かがいた気がしたからだ。
窓の外には天使になったサクラとエルダットが空に向かって飛んでいた。ような気がした。
ふう。ただいまです。え、拳に血が付いてるって?気のせいですよ気のせい(ニッコリ)
はい、次回くらいでトクサネジム挑戦します。もうすぐでこの物語も終わってしまいますなぁ・・・。