第23話

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この作品には残酷表現があります。苦手な方は注意してください

2階へと進んでいったタツミ達。

タ「特に景色は変わらないかな?窓から見える景色はかなリ変わったけどね・・・。」

レガ『本当だ。結構高い・・・。』

タ「にしてもここなんか人多いよねぇ・・・。しかもトレーナーばかり・・・。そういっている内にまた一人やってきたし・・・。」

トレーナー「君は一体何の用でここにきているのかな?もし冷やかしとかならば帰ってもらうよ。行け!ラッタ!」

タ「ぇぇぇぇ・・・まぁいいか・・・また頼むぞスパイア!」

ク『ちょ・・・タツミ・・・次は僕の番じゃ・・・。』

タ「クラウンは最後の切り札だから早々出さないよ。」

ク『う~ん・・・・。』

タ「それよりスパイア、行けるか?」

ス『まだ全然行けるよ!』

タ「よし、それじゃあやろうか。」

トレーナー「分った。じゃあそちらからで構わんよ。」

タ「スパイア!ひのこ!」

トレーナー「かわしてずつき!」

スパイアはひのこを繰り出したがラッタの方が素早さが上だったらしく簡単に避けられ、スパイアにずつきが直撃してしまった。

タ「スパイア!大丈夫か?」

ス『これぐらい・・・大丈夫!』

タ「よし・・・スパイア!もう一度ひのこ!」

スパイアはひのこを繰り出した・・・がそれはあきらかにひのことは違う技だった。

ス『あれ?』

レガ『あれは・・・りゅうのいかり・・・。』

タ「えっ?」

レガ『りゅうのいかりって技で固定ダメージを与えるんだ。でも、この前まではあんな技使えなかったのにねぇ・・・。』

ク『成長したねぇ・・・・。」

トレーナー「そんな技、大したダメージにもなってないじゃないか!ラッタ!でんこうせっかで近づいてひっさつまえば!」

タ「スパイア!もう一回りゅうのいかり!」

でんこうせっかでスパイアとの距離を縮めたラッタ、そのままひっさつまえばをスパイアに繰り出してきたが・・・その時にスパイアがりゅうのいかりを放ったため壁までラッタは飛ばされそのまま目を回した。

トレーナー「え~・・・・。お・・覚えてろよぉ・・・・。」

そのトレーナ―もまた1階へと走って行った。

タ「よし、これでひと段落だな。でもスパイアすごいなぁ・・・もうあんな技使えるようになるなんて・・・。」

ス『タツミが修行に付き合ってくれたおかげだよ。』

レガ『いや~すごかったなぁ・・・。レベル的には結構なところまで来てるんじゃないかな?もしかしたらクラウン追い抜かれたかも(笑)』

ク『なぬ!?』

タ「はいはい、じゃあ先に進むよ。スパイアはボールに戻って。」

スパイアをボールに戻して、暫く行くと最上階がやっと見えてきた。

タ「おっ、やっと最上階だよ。ようやく着いたなぁ・・・。」

ク『本当・・・長かったな・・・。』

最上階は確かに展望台になっていて海が見渡せる場所だった。

タ「う~ん、結構綺麗な景色だね。」

レガ『見とれるよ・・・。』

暫く見物していたがさすがに飽きてきたのでそろそろフェリー乗り場に向かう事にした。

帰りも勿論来た道を引き返す。

ク『タツミ~・・・疲れたよぉ・・。』

タ「あと少しだから我慢我慢。フェリー乗り場に着いたら何か買ってあげるから。」

ク『う~ん・・・。』


・・・・・・・・


フェリー乗り場に着くとタンバ行きフェリーがちょうど着岸したところだった。

タ「丁度フェリーが来たみたいだね。じゃあちょっとチケット買ってくるからここで待ってて。」

タツミは乗船受付窓口まで走って行った。

レガ『はぁ~・・・疲れた・・・。久々にこんなに歩いたなぁ~。』

ク『そうだな・・・。それよりも、レガ、スパイアの事だけど・・・。』

レガ『ん?ああ、最近強さにばっかり目が行っているって話のスパイアのことか?』

ク『なんだ~・・・わかっていたんだ・・・。そうそう、修行とかさ前はしてなかったじゃん・・・。いきなりなんだろうな~・・・。』

レガ『前までって・・・まだ出会って3,4日くらいしか経ってないぞ。まぁ確かに気にはなるけど今は見守っておくことが一番じゃないかな?』

ク『そうかなぁ・・・。あっ、タツミ帰ってきた。』

タ「・・・不味いことになった・・・。もう次の便は予約でいっぱいなんだと・・・。」

レガ『次は何時の便?』

タ「大体5時間後くらいみたい。」

ク『うわ~・・・結構待つねぇ・・・。じゃあどうする?』

タ「そうだねぇ・・・。何もないから昨日の近くの砂浜にでも行ってみる?」

レガ『暇だからね、いいよ。』

ク『僕は歩き疲れたよ・・・。だからボールに戻るよ。』

タ「そうかい?じゃあボールに戻っといて。」

タツミはクラウンをボールに戻し、フェリー乗り場を後にした。

・・・・・・

砂浜は昨日と同じく人影が全く見当たらないほど静まり返っていた。

タ「うわ~・・・かなり静か・・・。」

レガ『逆に悲しくなりそうだな・・・。』

特に何もすることないのでレガと一緒に地平線まで続く海をボーっと眺めていた。

すると後ろに大小の二つの影が・・・

タ「ん?誰だ・・・うわ!」

レガ『タツミどうかした!?』

レガが慌てて後ろを確認したら昨日のルギア親子がいた。

子ル『わーい!驚いたぁ!』

親ル『こら!やめなさい!すいませんね。この子ったらはしゃいじゃって・・・。』

タ「いや・・・大丈夫ですよ。それでまたどうかされましたか?まさか昨日の奴らが・・・。」

親ル『いや・・今日はそういう話じゃないんです。』

タ「?」

親ル『この子を貴方方の旅に連れて行ってもらうってことは出来ませんか?』


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