「トレーナーさん!」
「ぼくは、もう生きていけないみたい・・・」
「そんなこと言わないでよ!」
「だって、本当だもん」
「っ・・・!」
「じゃあ、一番の思い出話、しようか」
「・・・うん!」
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ぼくはメルタン。
ほんの少し前まで、幸せに過ごしていた。
だけど、今は。
もう!ほんとにもう!
ぼくは、そう思った。
いつも、ぼくのまわりにいる人のせいで、不幸。
不幸不幸不幸不幸不幸不幸不幸不幸!
頭のなか、ぜんぶ「不幸」で、埋め尽くされてる!
ぼくは、頭にきて、トレーナーさんに言っちゃったんだ。
「ぼくのまわりにいる人のせいで、僕の人生、不幸不幸不幸不幸不幸不幸不幸不幸不幸不幸不幸不幸なんだよ!!!!!!!!!!!!」
「・・・そっか」
「・・・あ、」
ぼくが、顔をあげると。
とっても、悲しくて、泣きそうな顔をしていた。
「ごめ・・・」
「でも、これだけは覚えていてほしい。ぼくは、君を、幸せにしたくて生きているつもりだよ。・・・」
「っ・・・・・・!」
そして、トレーナーさんは、向こうに行こうとした。
だけど、その服のすそを、ぼくは掴んだ!
「?」
「ごめん・・・!ぼくは、一生君を幸せにしたい!絶対に守っていくから・・・!だから、みすてないで・・・!」
「ぼくは、君を見捨てないよ何があっても、喧嘩しても、絶対に」
「・・・!」
僕の目に、涙が浮かんだ。