ジムリーダーオニオン

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作者:もる
読了時間目安:6分
「ヒィ!オニオンさん、ジムチャレンジャーが来たよ・・・!」
「ああ、はい」
「ひぃぃぃぃ・・・・!どうぞこちらへ。こっちが会場ですよ」
「あ、いや・・・わたしはジムチャレンジに来たのではなく・・・オニオンさんに、用があってきました」
「ひぃぃぃぃ・・・・・どうもすみません・・・・!」
「大丈夫ですか?」
「ヒィ!大丈夫ですよ」
「よかった・・・じゃあ、オニオン・・・さんのところに案内してください」
「はい」
                **********
「オニオン・・・さん。久しぶりだね」
「ああ、サイトウちゃ・・・サイトウさん」
「今ちゃんって言いかけたような・・・まあいいや。ちょっと話すことがあるから、カフェ行かない?」
「あ・・・いいですよ」
「受付さん、案内してくれてありがとうございます」
そう言おうとしたが、もういなくなっていた受付さん。
「ああ、ごめん。うちの受付、ちょっと怖がりで」
「ああ・・・(納得)」
「まあ、早くカフェ行こ、サイトウちゃん」
「うん!オニオン」
                ***********
「わ。このフラッペ美味しい」
「このケーキも美味しい」
「ていうか、こうしていっしょにごはん食べるの久しぶりだね!」
「うん!」
「なんか楽しい」
「でも、ケーキ食べづらくない?どんだけひと目を気にしてるの?あと、ここやめたほうがいいんじゃない?まあ選んだの私なんだけど。ゴーストポケモン苦手な人多すぎてなんか避けられてない?」
「まぁ。でもいいんじゃない?」
「確かに。そういえば、前に言ってたよね。小さい頃事故にあって霊感がついたって」
「ああ・・・まあ痛かったね」
「いやそういう話じゃなくて。あと、記者さんに返事少ないのやめたほうがいいよ」
「っ・・・」
「まあ、わたしはそんなオニオンが好きだけどね」
「っぐ。そんなこと言われたら、照れるじゃん!」
「ああ、ごめん・・・?」
「まあいいけど」
「じゃあなんで言ったんだよ。そういえば、学校の宿題終わったの?」
「あ」
オニオンは慌てて皿を片付け始めた。
「わたしが教えてあげよっか?」
「う〜・・・!」
「?どうしたの?」
「う〜・・・!教えて・・・!」
「わかりました〜!」
                ************
「そうそう。そこは、16分の5で、約分しなくてOK。うんそこはそう」
ほとんどサイトウのおかげで、終わった。
「ありがと」
「その代わり〜!オニオンの家に行かせてね!」
「え・・・」
「仮は返せよ?(笑)」
「え〜」
                ************
「えっ・・・・ここがオニオンの家?まあきれいだし結構好きだけど!かっんぜん廃墟じゃん!」
「ここが好きなんだよ」
「オニオンが?」
「いや、ゴーストポケモンが」
「いやそっちかよ」
「ツッコミ早」
結局、二人でゲームしてサイトウは帰った。
                ************
「ふんふんふん」
サイトウはごきげんだった。
なぜなら、今日はオニオンのバトルが見れるのだ。
どっちも頑張って欲しいが、自分としてはオニオンに頑張ってほしい。
「が、頑張れ〜」
すると、観客席にいることに気づいたオニオンが、手を振ってきた。
「来てくれて、あ、ありがと〜」
「うん!」
            ***********
「オッ、オニオンです いきます」
さあ、バトルの始まりだ。
オニオンはデスマス(がラルの姿)を繰り出した。
だが、相手はそんなことは承知の上だとも言わんばかりに、クレベースを繰り出した。
「あっ」
デスマスは、あっけなく倒されてしまった。
会場が沸き立つ。
残念がるものもいる。
(でも、こんなすぐに負けるオニオンではない!)
「キュゥキュ」
オニオンはミミッキュを繰り出した。
「ジムチャレンジャーのニャイキングのアイアンヘッド!」
だが、次の瞬間。
「!!」
ジムチャレンジャーの顔が、驚きで固まった。
だが、オニオンは驚くこともなく手を前にたらしている。
そう。これは、ミミッキュの特性「化けの皮」だ。化けの皮が身代わりとなり、少ししかダメージを与えられない。
「・・・・・・じゃれつく・・・」
「キュッ」
ミミッキュが、相手にじゃれつく。
効果は今ひとつ。
だが、的確にダメージを与えている。
「アイアンヘッド!」
ミミッキュは倒れてしまった。
「ああ・・・!」
「すごいぞ!」
(大丈夫・・・?オニオン!)
少し心配になるサイトウ。
「でも、絶対にオニオンは負けない!」
「サニ」
「あ。サニゴーン!」
「シャドーパンチ!」
すると。
サニゴーンの速さが上がった。
これは特性「くだけるよろい」だ。
それで、「ゴーストダイブ!」
それで、相手のポケモンを倒した。
でも、そのあと、ふいうちで倒されてしまった。
「最後の一匹、寂しい・・・悲しい・・・怖いよ・・・」
毎回心配になってしまうが、これは決まりのセリフなので大丈夫。
そして、ゲンガーをキョダイマックスさせる。
「ゲンガー、キョダイマックス・・・周りを闇で包み込んで・・・」
相手もダイマックス。
相手の「ダイアーク!」
効果はバツグン。だが、まだ耐えられている。
「キョダイゲンエイ・・・かげふみだよ逃げられない・・・逃さない!」
相手もギリギリ。オニオンもギリギリ。
でも、これがオニオンの戦法。
でも、いい勝負でオニオンが負けてしまった。
「ショックで仮面が落ちかけました」
握手をしている。
ゴーストバッチを渡したあと、サイトウのところに来た。
「強かったよ!かっこよかった!」
「・・・ありがとう」
「あ、そーいえば」
「?」
「来週、なんか、タッグバトルイベントあるらしいから、一緒にやらない?」
「・・・まあいいよ。強いトレーナーは好きだし」
「じゃあ決まりね!」
「うん」
オニオンは自分の家となる廃墟に戻った。
別の短編で続きを書きます。
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