最初の決断(伊月視点)

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読了時間目安:19分

この作品には残酷表現があります。苦手な方は注意してください

 この世界の「常識」を知り、泣き続けていたらいつの間にか寝てしまったらしい。ふと目を覚ますと、凍てつく洞窟でも森の中でもなくどこかの部屋の中だった。床には窓から差し込む光によって、どこか暖かそうに見える色のカーペットらしきものが敷かれており、壁や天井はこの家が木造であることを証明するかのように、木目がその姿を晒している。
 俺が寝ていたらしいベッドはワラ製ながらも絶妙の寝心地を演出してくれる強者で、何が入っているのか結構気になる引き出しの上にはあまり光を反射しない黄金色の何か――形からして小さな置時計――がちょこんと存在していた。
 ベッドから下りて置時計が何時を示しているかを確認する。すると、もうとっくに外が暗くなっていてもおかしくない時間帯だった。驚いて再びカーペットに差し込む光を見てから窓の方に視線を移すも、外はそのような時間であることを悟らせないほど明るい。
「……どういうことだ?」
 本来は暗いはずなのに明るい。もしやこの世界には「夜」という概念がないのか――、そう考えていると――、

『今は季節が「夏」だから、この時間帯であっても外が明るいんだ。決して「夜」がないわけじゃない。……まぁ、「夏」と言っても君が知っている「夏」とは少し違う。ただ、日が昇るのが早くて暮れるのが遅いだけの季節だよ』

 凍てつく洞窟であの技を教えてくれた声が脳内に響いた。思わぬところからの思わぬ回答に、脳内で響いているのだから見えないとわかっていても、思わず声の出どころを探してしまう。
 そんな俺の様子が見えるのか、声は小さくフフと笑う。
『いくら捜しても、私の姿は見えないよ。私のデータは君のデータに組み込まれているからね。……そうだな、君の心の中に私の魂が紛れ込んだとでも思ってくれればいい』
「つまり、幽霊にとり憑かれたとでも考えればいいのか」
 どうやって会話を試みればいいのかわからず、とりあえず言葉を口に出す。声はそういう考えでも間違ってはいないから、そう思っていても構わないと言った。あと、会話は心の中で呟くだけでもできるから、わざわざ口に出す必要もないと。
『ああ、自己紹介が遅れたね。私の名前はアスタ。種族はブースター、だった』

種族名の後が過去形だったのが声の主……アスタが今どのような状態なのかを物語っていて、どうしてそうなったのかは聞くに聞けなかった。相手もそれからは少し不安になるくらい何も言わなかったから、恐らくは聞いてはいけないことなのだろう。
 いつどのタイミングでアスタにとり憑かれたのかはさっぱりわからないが、そんなことは俺にとっては些細な問題だ。俺の頭にはあのオニゴーリの声が……声なき悪意がこびりついている。
 あの声が、声なき悪意が、この世界の「常識」の怖さを物語っている。これは俺の勘でしかないが、普通のポケモンや色違いや改造のポケモンの中には、この「常識」が間違っていることに気が付いている者がいるに違いない。
 それでも声をあげないのは、これが「常識」だからだ。「常識」を「非常識」と言ったらそのポケモンは異端と見なされるだろう。それはそうだ。誰かが空を見上げて「あれは空ではない。海だ。その下にあるのが、本当の空だ」と言うようなものなのだから。
 「常識」を「非常識」にひっくり返すには、何か大きなきっかけ……「鍵」が必要だ。それがあれば、エミリオ達は、皆は穏やかに日常を過ごすことができる。
「よし!」
 俺はある決断をすると、時間も時間だからという理由で再びベッドに戻る。そして眠りにつこうとしたものの、周りが明るく眠るに眠れない。どうしたものかとベッドに座って悩んでいると、窓のところに若草色のカーテンが下げられていることに気が付く。
「…………」
 アスタ以外誰も見ていないことを祈りながらカーテンを閉めると、熱くなった頬をワラに押し付けて目を閉じた。

*****

 それからしばらく経って眩しい日の光で再び目を覚ますと、俺はエミリオ達に会うために家の玄関を探し回って……寝起きらしい色違いのロコンに見つかった。ロコンはサラと名乗ると、何やらデュークというポケモンがリビングで朝食を用意して待っているから早く行こうと言う。会話の内容からこの家の住民は二匹だと推測でき、正体もよくわからないであろう俺を部屋に寝かせていたことから、敵ではないだろう。
 よく思い出してみれば、クレア達が彼らの名前を言っていた気がする。つまり、俺はいつの間にか四季村に来ていたということか。
 カーテンを閉じていてもすぐに寝付けなかったのは、その前の泣き疲れて寝てしまったのも関係あったのか、と納得しつつ、俺はサラと会話をしながらデュークがいると思われるリビングへと向かった。
 デュークがどのようなポケモンなのか知りたくなった、というのももちろんあるが、朝食は大事だからな。それに、サラとの会話はこの世界の他の「常識」やクレア達のこと、今世界で起こっている異変など、色々なことを知ることができてかなり勉強になったから、というのもある。
 ……その中で一番驚いたのは、アランがいわゆる「多重人格」だったということだ。普通なら「本当に?」と疑いそうだが、彼の目つきや性格の変わりようを考えればすぐに納得することができた。
 どうやら俺が最初に出会った「シャール」は裏人格のような存在で、「アラン」が本来の人格らしい。何があってそういう風になってしまったのか。気にならないと言ったら嘘になるが、こういうのはむやみやたらに聞くものではないだろう。
「む、起きたかの」
 異様なほど長い時間をかけてリビングへと辿り着くと、テーブルの上の木製の皿に盛られたオレンの実と、そのテーブルの前に座っている一匹のキュウコンの姿が視界に飛び込んでくる。見るからに美味しそうなオレンの実に俺の腹がぐーと鳴った。
 キュウコン……デュークはその音に柔らかく微笑むと、すっとオレンの実が盛られた皿をこちらの方に押してきた。お腹が鳴るほどなのだから、早く食べて栄養をつけなさいということだろう。
 サラが駆け足でテーブルに前に移動すると、さっそくその一つを取ってかじりつく。俺もテーブルの前に移動すると大ぶりの実にかじりついた。口の中に色々な味が広がり、どうコメントすればいいのか迷うが、まぁ不味くはない。
 オレンの実をいくつか平らげ、腹がある程度満たされた後。俺は気が付くと、目の前にいたデューク――いや、俺よりもかなり年上そうだから、ちゃんと「さん」を付けるか――に向かってこう口を開いていた。

「俺、元の世界に戻るためだけじゃなくて、皆が穏やかに暮らせる『鍵』を見つけるためにも、旅に出ようと思うんだ。皆には心配をかけたくないから、デュークさんは何かいい言い訳を考えておいてくれ」



 気が付いたら俺の口から出ていた言葉をエミリオに聞かれた結果、なぜか無言で村の中心あたりに連れていかれた。そして、理由をサラの話を聞いてから思ったものを含め全て聞かれた後、有無をも言わせぬ勢いでこの場所で待っていろと言われた。
 あの勢いから移動するわけにもいかず、色々と悩んだ結果なぜかデュークさんの近くで突っ立っているツンベアーをぼうっと眺めることにした俺を待っていたのは、エミリオを始めとする「真剣な表情をした皆」だった。
「どうして誰にも言わずに行こうとしたの? イツキが一緒に旅に出ようと言ってくれれば、僕達は喜んで一緒に行くのに」
 エミリオが暗めの青い目を寂しさの色に染めながら、そう言葉を紡ぐ。無事、元に戻ってよかった。そう思うと同時に、もうエミリオ達を悲しい気持ちにさせたくないから俺一匹で行こうとしたのに、というある意味自分勝手な苛立ちが心をほんのりと染める。
「イツキが『自分』のためだけじゃなくて、『アタシ達』や『世界』のためにも動いてくれるのはありがたいよ。でも、一匹で挑むのは少し違うと思うね。アンタが持つ技じゃ到底敵わない相手に囲まれた時や捕まった時、どうするつもりだったんだい?」
 染まった心をどうにかして戻そうとした途端、厳しい眼差しの中に優しさの光を宿したクレアの言葉が耳に入る。敵に囲まれた時は炎の渦を使って相手が動けない間に逃げればいいかな、と思っていたが捕まった時のことはあまり考えていなかった。
 そうだ。凍てつく洞窟の時のように、何も「捕まる」のが「檻に入れられる」とは限らない。両手両足(この体の場合は両前足、両後ろ足)を縛られてしまうことだって決してゼロじゃない。炎タイプの技は自分に当たったら逃げる前に自滅してしまう。
 ……リーフブレードやマジカルリーフが使えれば一匹でも可能だろうが、あいにく俺は炎の渦以外の技の使い方はよくわからない。だったら使い方を覚えればいいのだろうが、このメンバーの中で使えそうなのは……。
 ちら、とアランの方向を見る。視線に気付いたのか、不機嫌そうな目つきがこちらを捉えた、と思った途端アランが口を開いた。
「ハッ、キミはここの常識もまともに知らないまま、旅に出ようとしたのかい? キミの命知らずさに開いた口が塞がらないよ」
 常識ならサラにちゃんと教えて貰ったぞ、と反論しようとしたがサラにはその全てを教えて貰ったわけではない。何か俺の知らない常識があった場合、痛い目を見るのは明らかに俺の方だ。何も言えず、スッとアランから視線を逸らす。
 すると、今度はディアナと目が合った。切れ長の目が俺と皆に一瞬向けられた、と思うとディアナの口から静かに言葉が紡がれる。
「わたしが分析したところによると、あなたがきちんと旅に出るためにはわたし達のうちの誰かを連れて行くべきね」
 その通りすぎるディアナの言葉に更に視線を動かすと、何か言いたげなサリーと視線がぶつかった。これ以上何か言われたら、もう心をほんのりと染めていた苛立ちが自分を責めるものに変質しそうだ。いや、もうとっくに変質しているか。
 暗い色にばっちりと染まってしまった心を浄化するため、そっと空を見上げる。綺麗な青い空に流れる真っ白な雲が絵になる。そんな現実逃避じみたことを考えていると、ウェインの元気な声が耳に飛び込んできた。

「イツキさん、一緒に行こう! 『カギ』を探す旅に!!」

 その微塵の迷いも感じられない声に、考えているようで実はほとんど考えていなかった自分を責めていた「影」が跡形もなく吹き飛ばされるのを感じた。こうなると、もう一匹で出ようとしていたことがバカバカしいとしか思えなくなる。
 全く、昨晩の「決断」は何だったのか。思わず苦笑いを零すと、俺は再び決断をした。

「ああ、皆で『鍵』を探すための旅に出ようぜ!」

 俺の言葉に皆のやる気がその場の空気と混ざる勢いで満ちていくのを感じた。旅に出るには少し数が多いかもしれないけど、まぁどうにかなるだろう。そう思い、キョロキョロと辺りを見渡して村の出入り口があるであろう方向を探す。そんな俺の行動を見て、サリーが控えめに制止の声をかける。
「イツキさん、いくら旅に出ることが決まったからって、今すぐに出発しようとするのはダメだと思う。有力な情報を持っていそうなのは誰なのか、手がかりになりそうな言い伝えはあるのか。そういうものを調べてからにしないと」
 言葉の内でも外でも無計画に飛び出すのは危険と言われ、またまたその通りだと反省し出入り口を探すのを止める。有力な情報や言い伝え。俺はそのどちらも知らない。
 視線で何か知っていないかと皆に尋ねるが、返ってきた反応は首を横に振るか傾げるかだけだった。あのディアナでさえも首を横に振り、じゃあ情報を集めるところからかと少し遠い目をしかけた時。

「……言い伝えは知らぬが、情報を知っていそうなヒトなら知っておるぞ?」

 クレア達の後ろでそっと様子を見守っていたデュークさんが、小さな咳払いと共にそんな言葉を口から出した。思わぬ発言に、皆の視線が一斉にデュークさんへと注ぐ。
 その反応に少し目を丸くすると、デュークさんはなぜか少しためらいながらもあるポケモンの「名前」と、彼らが住む町の名前を紡ぎ始めた。
「まず、『宵闇の町』近くにある『惑わしの丘』には『幻影に魅入られし者』がおる。彼はその幻影で色違い達を助けてくれる、と聞いたことがある。ならばその協力を得られれば、かなり動きやすくなるに違いない」
 「幻影に魅入られし者」という言葉を聞いた途端、クレアの耳がピクリと動く。一瞬バチリと周辺が光った気もしたが、耳に飛び込んでくる言葉は止まる気配がない。
「他にも『幸夢山(こうむざん)』に住む『災いの宝石』や『焔(ほむら)の町』に住む『紅蓮の女王』はかなりの情報を持っていると思うぞ。後は――」
 更なる「名前」をデュークさんが紡ぎかけた時、大きな轟音が俺の鼓膜を突き刺した。音がした方を見ると、クレアが不機嫌そうな表情でバチバチと電気を発生させており、更に後ろを見るとそこにあったはずの木が真っ二つに折れている。
 木が黒く変色していることやエミリオが慌てて水鉄砲を放っていることから、クレアが雷を落としたのは火を見るよりも明らかだった。雷を落とした理由は何か。それと似た体験をした俺は、すぐにピンと来た。
 ……今デュークさんが言った「名前」は、ポケモンや種族名や個人名ではなく、どちらかと言うと「二つ名」に分類されるものだった。二つ名。クレアが嫌う「中二病」のやつらなら喜んで付けそうなものだ。

「――そんな奴らのところ、死んだって行きたくないね! イツキ、非常にすまないけど気が変わった。アタシはここで地道に言い伝えの方を調べるとするよ」

 ひと際大きく電気をバチリと言わせると、クレアは不機嫌そうな表情のままスタスタとどこかに行ってしまった。デュークさんの傍にいたサラが慌てて追いかけ、それに続くようにエミリオとサリー、そしてウェインが走り出す。一気に五匹がいなくなり、ふっと先ほどまで心を染めていたものとは似ているようで違う何かがを溢れ出すのを感じた、その瞬間。

「何でクレアの嫌いなものがわかっていたのに、あんな紹介をしたんだよ!!」

 気が付くと俺はデュークさんに向かって炎の渦を使っていた。しかし特性「貰い火」のお蔭か紅蓮の渦はその形を成す前に全て吸収され、厳しい目つきが俺に向けられる。彼の口から何か言葉が飛び出すよりも前に、アランの声が鼓膜を震わせた。
「イツキ。キミは今、何をしたのかわかっているのか!? 木でできた建物が多い中で『炎の渦』のような技を使うなんて……、キミは村を救うのではなく消しに来たんだね。さっきの言葉は隙をつくるためのフェイクかい?」
 違う、という言葉が俺の口から零れ、空気の中に砕けた。それでも厳しい目つきのまま更に言葉を重ねようとするアランを制止した後、デュークさんが口を開いた。
「確かに、儂はクレアが『あのような紹介』を嫌うことはわかっていた。儂も可能であれば別の紹介をしたかったのじゃ。……しかしな。儂が知っていた彼らの『名前』は、あれだけじゃった」
「……っ!」
 あれしか知らなかった。その事実が、心から溢れていた何かに蓋をした。なぜその可能性を考えなかったのか。単に「クレアが嫌がる紹介をした」ことにしか目が行っていなかった自分が恥ずかしくなり、そっと地面を見る。
「『名前』から種族名を考えて伝えることもできたが、万が一予想とは違う種族だったらその町に住んでいることしか手がかりにならぬ。不確かな情報を情報として伝えたくなかったのじゃ。……わかってくれるな?」
「…………」
 俯いたまま、ただ固まるしかなかった俺の頭に、ポンと暖かなものが触れる。首を少し動かしてみると、デュークさんの厳しさの消えた赤い目と視線がぶつかった。
「……クレア達のことは心配しなくてもよい。エミリオやサリーはすぐイツキ達に追いつこうとするじゃろうし、クレアも何だかんだ言いつつ来てくれるはずじゃ。……ウェインは留守番になるかもしれぬが。彼らが心配なのはわかるが、皆が納得するのを待っていてはいつまで経っても始まらぬ。……時には、残酷な決断を迫られる時もあるのじゃ」
 ちゃんと皆が揃ってから旅に出たい。そういう俺の考えを壊すような言葉が、デュークさんの口から零れる。でも、そう言いかけた俺の言葉をかき消すようにディアナが切れ長の目をスッと細め、アランが眉間にシワを寄せた。
「イツキ。世の中『優しさ』だけではやっていけないわ。あなたが少しでも長くリーフィアのままでいたかったり、皆が穏やかに暮らせる日々を遠ざけたりしてもいいなら話は別でしょうね。だけど、わたしの分析によるとどちらもそうではない。……だったら、少し残酷であってもちゃんと決断するべきよ」
「イツキ。キミはどうやらエミリオと同じくらい『優しい』んだね? でも、ディアナの言う通りだ。ゆっくりと待っていたら、叶えられる願いも叶えられなくなる。救える誰かも救えなくなるってわからないのかい?」
 ディアナのそれは俺が本当はポケモンではないことを知っているかのようなものだったが、それは俺が凍てつく洞窟で叫んで分析したのだと思うことにする。今気にするべき問題はそこではない。
 ……確かに、世の中は「優しさ」だけではやっていけないだろう。でも、この世界に来てする「残酷な決断」はこんなに早くていいのだろうか。もっと「別の決断」があるんじゃないのか?
 そんな思いを抱く俺の脳内に、アスタの声が響いた。

『……すまない、イツキ。今は悠長に旅の仲間を待っていられる状況ではないのだ。このままでは異変が広がり続け、世界のバランスが崩れてしまうだろう』

『何でお前がそんなことを知っているんだよ。世界のバランスが崩れるって、どういうことだよ』
 そうアスタに尋ねようとしたが、声から感じ取れる真剣さや焦り、デュークさん、ディアナ、アランの目から向けられる視線がその言葉を掻き消した。
 ……やるしか、ないのか。心にどんよりとした黒い雲がかかったかのような思いで、俺はその言葉を口にする。

「……わかった。俺達だけで、行こう」

 俺の言葉を聞いて、冷たい何かがその場の空気を重いものに変えていく。ディアナが右耳をピクリと動かすと、俺とアランに視線を送る。
「では、行きましょうか。ここから近いのは宵闇の町だと聞いたことがあるわ」
 アランがコクリと頷き、早速村の出入り口に向けて歩き始めたディアナの後を追う。俺もまるで石のようになった体を無理やり動かしつつ、慌てて二匹の後を追った。

 続く

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