第105話

しおりを挟みました
しおりが挟まっています。続きから読む場合はクリックしてください
読了時間目安:22分

この作品には残酷表現があります。苦手な方は注意してください

登場ポケモン→ ・レガ→カイリュー ・スパイア→メガリザ-ドンX ・スカイ→ロコン ・ヴォーグ→ウィンディ
        ・ポル→ミズゴロウ ・ルタ→ナエトル      ・ルディナ→ポッチャマ
タ「えっ?受け付けない?・・・・あー・・・・。」

警察「そうなんだよ、確かに貴方みたいにポケモンが居なくなったって言って捜索願を出そうとする人がいるけど、ポケモンは同じ種族だけでも数え切れない数が生息しているから見分けが付かないんだよ。だから人なら出せるけれど、ポケモンには捜索願は出せない決まりになってるんだ。」

タ「なるほどですね・・・そりゃあ見分けが付かなくて違うポケモン連れて帰ってきても新たな問題になりかねませんもんね・・・分かりました。」

警察「力になってあげれなくてごめんね・・・でも一応ロコンという種族はこの地方では珍しいと思うから取り敢えず情報は回しておくよ。」

タ「お願いします。」

翌日の昼過ぎにタツミは一時的に病院を退院し近くの警察署を訪れていた。この町にはこの地域を管轄する警察本部が置かれている為話はスムーズにいったが、やはりポケモンという膨大な数生息しているのを探すのは困難を極める為、捜索願は受け付けて貰えなかった。


タ「さてと、どうするかね~・・・この町を探してもいないと言うことは多分もう町を出たって事か・・・・何とか雨は上がったけど炎タイプと言うこともあって心配だな・・・。」

ス『あっ!タツミ、どうだった?受け付けて貰えた・・・・えっ?受け付けてくれなかったって・・・・警察無能すぎやろ、抗議してくる!!!』

タ「ちょいちょいスパイア捕まるぞ!!そんな事したって何もならないじゃないの!!・・・所でどうだった?」

ス『うーん・・・町の外まで行って見てみたけど全く手掛かり無しだったな・・・あとはヴォーグとかを待つしか無いんじゃないかな?』

ヴォ『呼んだ?』

ス『うぉ!!急に背後から声かけないで!!びっくりしたわ・・・それで匂いの方はどうだった?』

ヴォ『一応途中まで薄かったけど匂いを追って行ってみたけど、やっぱり自動車とかが多くて排気ガスとか色々な匂いに混じって町を出る前に消えてた・・・だから足取りはつかめなかったよ・・・。ごめん・・。』

タ「いや、良いんだ・・・取り敢えずは今日まで待ってみて帰ってこないなら・・・・・先に進む事にしよう。もしかしたら移動している内に何かしら手掛かりつかめるかもしれないからね・・。」

レガ『タツミーー!!!有力かどうか分からないけど情報持ってきたよ-!!』

ス『どこからその情報持って来たん?また脅したとかじゃないよね?』

レガ『失礼な!!ちゃんとジェントルマンな対応で応えて貰ったわ!!!それで情報があって昨日の昼くらいに傷だらけで歩くロコンの姿を見たってポケモンが居たんだよ!』

タ「えっ・・・それってどっちの方角に行ったとか分かった?」

レガ『それが町の外れで見かけてそれからは特に気にもとめなかったから知らないって・・・でもスカーフして居たから不思議と思って覚えていたんだって!聞いた場所からすると北東方面だね!・・・・でも明日行くのは東南東方面だね・・・。』

タ「なるほど・・・行ったとしたらこの地方の中心にほど近いところに連なる山々って所か・・・。でも範囲が広すぎて分からないな・・・。」

ス『無闇に出歩いて遭難する危険も考えられるね・・・ちょっと不安になるけど、今から行くってのは無謀すぎると思う。』

レガ『それは僕も思った・・・だけどスカイだけじゃ危険も伴うかもしれない・・・でもあまりにも情報が少なすぎて動くに動けないのが本音だね・・・。』

ヴォ『それに雨が降ったから匂いもほぼ消えてるだろうし、取り敢えずは今まで通り移動するしか無いんじゃ無いのかな・・・?心苦しいけど遭難して二次被害とか出ても・・・。』

タ「・・・・・・・・わかった・・。スカイは無事で居てくれたら良いけど・・・・・でもなんで急にいなくなってしまったのか・・・そういえば以前スパイアも居なくなったよな・・・。」

ス『その節は申し訳ありませんでした・・・でもちゃんとあの時はすぐ帰ってきたんだから・・・それよりも恐らく強さが原因だな・・・その様子からすると。』

レガ『僕達と比べると強さも無いし、タツミの側にいる時期も長いのに貢献すら出来ないって思ったじれったさとかもあるかもしれないね・・・。強さだけを求めて去ったのなら何かね・・・。』

ヴォ『強さは程々で良いのにね?あまり強さばかり追い求めると周りが見えなくなったり大事なもの見落としたりするから僕は好きじゃ無いな~その考え方は。』

タ「まぁそれぞれ考えはあると思うけど取り敢えず今日は帰ろう。明日はちょっと早くから行動して行く道をしっかり見ながら進む事にしよう。」





その後、病室ではタツミとレガ、ヴォーグがポケモンセンターの方ではそれ以外のポケモン達がスカイが帰ってくるのを待っていたが、時間だけが無情に過ぎていき結局翌朝の出発する時間になってもスカイは帰ってこなかった。

タ「仕方ない・・・もう出発の時間だ。看護師さん達に挨拶してくるからちょっと待ってて。」

ヴォ『タツミ・・・元気なかったね・・・。』

レガ『そりゃあそうだろ、一旦別れたと言ってもまた行く時に駆けつけてくれてそれからずっと一緒に居たスカイが居なくなったんだから・・・でも本当どこ行ったのやら・・。』

ヴォ『うん・・・じゃあ僕達がタツミの支えにならないといけないね?』

レガ『そうだけど、だからといって飛びかかったりするのは駄目だからね?』

看護師さん達への挨拶が終ったタツミは少々暗い表情で鞄を持つとスパイア達が待っているポケモンセンターへと向かう。その道中、早い人はもう出勤の為駅に向かったりコンビニに向かったり、乗用車で走り去ったりと町は朝早くにも関わらず忙しなく動き始めていた。

タ「さて、取り敢えず今日は途中まで行くと言う事で行きますんで~よろしくお願いします。」

ス『う・・・うん、タツミキツいなら無理しなくても良いんだよ?』

タ「大丈夫、取り敢えず時間も過ぎてるから出発するよ。スパイアとレガ、今日はどっちが出ている?」

ヴォ『僕が出ておくよ!!』

レガ『えっ?ヴォーグが?・・・まぁ今回は大丈夫か・・・取り敢えず気をつけて先に進んでいってね?』

ス『何かあったらすぐ出して良いから、そんなに気にしなくて良いからね?』

タ「分かった、じゃあヴォーグ行くよ。」

レガ『ヴォーグ、何かあったらタツミを守ってあげてよ?』

ヴォ『了解しました!』


ポケモンセンターを出た後暫くは街中を歩く事になる。暫く歩くと急に周りから高い建物が消え民家が増え始めそれを過ぎると町から離れたと思って良くなる。

ヴォ『でもここって夜は寒いけど昼間はそれ程暑くないし過ごしやすいのかもしれないねー。』

タ「でも冬場は何メートルって雪が積もるよ、毎日雪かきとか屋根に登ったりとか本当大変だと思うな~。僕は南の方の生まれだから雪が何メートルも積もった体験なんて数えるほどしかしたこと無いけど、聞いただけで大変だなと思うよ。」

ヴォ『でも雪ってフカフカなんでしょ?飛び込んでも痛くないんでしょ?飛び込んでみたいなー。』

タ「まぁフカフカと言ったらフカフカと思うけど、あまり気持ちは良くないと思うけどね~・・・そういえばこの地方も北の方に行ったら相当雪が積もってた所があったと思うからそこでやってみると良いかもよ?」

ヴォ『本当!?やってみよーっと。それよりも大分民家も間が開いてきたね。』

タ「まだまだ始まったばかりだからどうって事も無いけど意外と時間的には2時間経ってるのか・・・でも早く出たお陰で何とかなりそうやね~。ちょっと休憩しようか~。」

タツミ達は町の外れまで来たが、まだ周りには民家が建ち並んでおり2時間歩いてきたがまだまだ町を外れるまでは時間が掛かりそうである。タツミ達は朝早く出てきた事もある為、そう焦って移動する必要も無く途中のちょっと広めの公園で朝食を取る事にした。

タ「うーん・・・あまり騒がないようにね?周りは民家だらけだしここってあまり広くないからさ。」

ス『分かってる。じゃあ僕はこれにしよーっと。』

ルデ『あっ・・・それ僕も狙ってたのに・・・・。』

ス『・・・・・じゃあ食べな。僕は他のにするからさ。』

ルデ『本当!?ありがとう!!』

タ「スパイア優しいな~流石先輩やな~。」

ス『こういう所で揉めても仕方ないし何より相手がまだ子供だからね~・・・これがもう最終進化してたりすると意地でもやらんけどねw』

レガ『大人げないのね・・・・まぁ僕はこれにしてっと・・・えっ・・・まさかのルタがこれ欲しいパターンですかぁ・・・。仕方ない・・・上げるよ。』

ルタ『ありがと!!やっぱり優しいじゃない!何時も喧嘩ばっかりしてるの見てたけど・・・・。』

タ「ほら~、子供は見てないようで見てるのよ?ちゃんとしっかりとして喧嘩ばっかりしてないでね?」

レガ『はい・・・・。』

ヴォ『それよりも何か数減ってない?・・・・おおおーい、ポルお前取り過ぎやんけ!』

ポル『早よ取らん方が悪い。それだけ。』

ヴォ『はぁ???何言ってるのこの子(呆れ)ちょっと分からせないといけないんじゃ無いの?』

タ「はいはい、そこまでにして早く食べてしまってねぇ・・・まだ先は長いんだからね~分かってる~?」


全員の朝食が終ったところでちょっとした作戦会議を敢行する。ここからクロガネシティまでは大体10時間程度は掛る為、日中に到着するのはほぼ不可能に近い(現時刻10時30分)。その為、途中の町で宿泊となるのだが大体ここから8時間程度歩いた所にある小さな町にて宿泊をしようと宿に連絡したのだが・・・

タ「なん・・だと・・・宿が空いて無いだと・・・これじゃ再び野宿って事になりかねませんなぁ~。」

レガ『結構野宿って面倒だったりするんだよね。でも、この地方のキャンプ場は綺麗なところも多いしそれ程嫌って事でも無いからそこまで歩いて行ってから状況見てみるのも良いかもしれないよ?』

ス『そうやね、じゃあそうする事で今回は終了でお願いします。』

タ「分かりました。では、先に進みますわー。」


朝食が終り2時間程度歩いた所で急に周りには畑しか無い開けた場所に出た。ここまで来ると流石にコトブキシティを出たと認識して大丈夫だろう。しかし、あまりにものんびりと歩きすぎた為到着が30分程度遅れてしまい今後の予定に狂いが生じてしまっていた。

タ「おお、もう昼過ぎたというのにまだこんな所とは。取り敢えずちょっと急ぎます~・・・って何も無いなぁ・・・この地方は・・・。」

ヴォ『何か途方も無く歩き続けるって言った感じで結構面倒な気もするね・・・目の前には地平線しかないような景色もそろそろ出てくるんだろうなぁ・・・。』

タ「地平線が見える地域はクロガネ行った次の町からだね・・・明らかにそうなったら自転車使いますわ・・・じゃ歩いて行きましょ。」



その後も特に変わらない景色を見ながら途中経過の町に到着した時にはもう15時をちょっとまわっていた。

ヴォ『流石に休憩しよう?キツいよ・・・・。』

タ「そうか・・ヴォーグは荷物載せてたしあまりアスファルトの道を歩くのもキツいか・・・じゃあそこで休憩しようか。」

タツミはヴォーグから休憩したいという要望をとり近くにあったバス停のような小さな小屋の中のベンチで休憩を取る事にした。

タ「ここから一番近いキャンプ場が・・・3時間30分程度か・・丁度良いな。じゃあ今日はそこで野宿する事にしよう?」

ヴォ『うん、でもタツミの方は大丈夫なの?だってずっと歩き続けているしろくに水分だって飲んでないじゃない。』

タ「僕の方は大丈夫よ~、うーーーーーん。やっぱり久々にずっと歩くとキツいね~特に一昨日攻撃された右足とか特に痛むし・・・・。」

ヴォ『僕の背中に乗っても良いんだよ?』

タ「大丈夫、ヴォーグがキツいだろうし何より歩いて移動した方がスカイの痕跡を少しでも見つけられるかなと思うしね。」

小さな小屋であったが前の道が国道と言うこともあってかトラックや乗用車が時々通る、しかし車の音以外は風の音しかしておらずとても静かでのんびりとした地域であった。タツミ達は30分程度休憩を取り今日の野宿するキャンプ場へと歩き出す。


しかし、明らかに先程までに軽やかな足取りでは無く疲れ切ったように歩くスピードは確実に半減していた。その為、キャンプ場に到着したのは予想到着時刻の18時から大幅に遅れた20時であった。

タ「あーーーー疲れた~。ヴォーグもお疲れ様って・・・・テント建てなきゃいけないやん・・・これはまったくの誤算だったな・・・急いで建ててしまおう。」

ス『テントなら僕達で建てておくからタツミ達は今日の夕飯の準備でもしててよ?』

レガ『そうそう、ここまで10時間程度歩きっぱなしで相当疲れたと思うしゆっくりとしてていいからさ?こっちの事は僕達に任せて!』

タ「分かった、じゃあよろしく頼むよ~。」


ス『あれ?こっちこうじゃないの?あっ・・・ずれてる!!!あーーーもう何回目やねん!!!』

レガ『スパイアちょっと貸してみ・・・ほらすぐ出来た!だからもうちょっとゆっくりやれば良いんだからそんなに焦らなくて良いんだからさ~。』

ス『本当レガは手が器用だな・・・羨ましい限りだよ・・・。さてと・・・次は中やね。』

レガ『スパイアはあっちを手伝ってていいよ?中だけだったら僕だけでも全然出来るからさ~・・・あっちが何か悲惨な事になってきたからよろしく。』

ス『・・・・・了解~・・・・・。』

スパイア達がテントを建てている横でタツミ達は今日の夕食を作っていたのだが、中々上手くいかないようでギャーギャー騒いでいた。

タ「あれ?これでこうで・・・あっ上手くいったわー・・・やっとだわー。こう考えるとスカイの的って的確だったな・・・。」

ス『どう?上手くやれてる?・・・何とか行ってそうだね・・・こっちももう少しで出来るよ。』

タ「分かった、それまでには間に合わせるから・・・・・。」



その後、無事に夕食を食べたタツミ達はちょっと早いが、ポケモン達はボールに戻りタツミはテントの中でのんびりする事とした。キャンプ場としてはそれ程大きな規模では無いがそれなりの設備は整っており泊まっているトレーナーや旅人は数人いるようでテントが所々建てられている。町からそれ程離れてないと言うこともあり買い出しも可能でポケモンにお使いさせていたりする光景も見られた。

タ「一応ここまで来れたなら明日の朝位には行けるかなぁ~・・・・クロガネシティまで行って・・・でもその後どうしますかねぇ・・・。」

ちなみにクロガネシティの方まで行くと大体メインルートとしては3種類存在する。一つが今来ている道でコトブキシティへと戻る道、もう一つがハクタイシティやヨスガシティ方面へと行ける道。そして南に行くとクロガネ炭鉱があるがその先にも道は続いている。

タ「まぁここで戻るのも何か気分的に優れないし・・・北上してからのヨスガに行ってしまうか。ハクタイに行っても何も無いだろうしなぁ・・・。」

ヴォ『でもちょっと考えるとハクタイって所にも行ってみると良いかもしれないよ?だってスカイは北東方面に行ったんならそこだって捜索範囲に入らない?』

タ「そうやな・・・じゃあそうするわ。丁度サイクリングロードが併設されているから早いだろうしそうしよう。よし、じゃあそういう事で寝ますかーー・・・ってなんでヴォーグがボールから出てるの!?」

ヴォ『やっぱり心配になったから・・・今日はここで寝て良い?』

タ「まぁご自由にー。」

ヴォ『でも本当スカイってどこ行ったんだろうねー。それに自分は何かずっと注意ばっかりしてきたり色々言ってきたりしてたけど、いざ自分となったら何処か勝手に行っちゃうんだもん。困っちゃうねー。』

タ「まぁまぁ。スカイはスカイで考えて話してたと思うよ。だって出会った時からずっと礼儀とか作法とか色々と考えてた見たいでそこら辺は仲間内でピカイチだったし、ちゃんと理由あって行動してたし今回も何か考える事があって今居ないんだろうし・・・でもそんなに考えなくて良かったのにね・・・。早よ帰ってきて欲しい所よ。」

ヴォ『大丈夫だよ!スカイはそこら辺のポケモンに負けるとは思わないしちゃんとしてるから!それよりもタツミ寒くない・?』

タ「そうだね・・・少し・・・寒いね。・・・ってヴォーグ?」

ヴォ『こうしておけば少しはぬくぬくで寝れるでしょ?大丈夫だよ~僕の毛並みはこれ位で減らないから~。』

ヴォーグはタツミを引き寄せ自分の毛並みにタツミを沈み込ませる。フカフカでクラウンを抱きしめた時のような感触であった・・・そしてやはり炎タイプと言うこともあってか体温が高くまだ夜は冷えるこの地域ではとても温かった。




タ「うーーーーん・・・今何時だろう・・・ちょっヴォーグ・・・寝てるか・・・えーっと今は・・9時・・・・oh my god・・・。」

タツミはどうやらヴォーグの温かい布団のような毛並みについ長く寝してしまったようである。その為、朝6時には起床する予定が3時間オーバーの9時に目が覚めてしまったと言うことである。

ヴォ『う・・・うーーん・・・あれタツミ起きてたの・・・おはよう・・・。』

タ「おはよう・・・申し訳ないけど・・・もう出発の時間過ぎてたわ・・・しかも3時間も・・・取り敢えず準備しよう。」

タツミはテントの外に出てみると今日は朝から快晴でとても清々しい朝で、周りにあったテントの殆どはもう跡形も無く片付けられておりどうやらタツミが最後の客と言う事らしい。タツミはボールの中からスパイアとレガを出し急いでテントを片付け適当にパパッと朝食をとり急いで出発した。

タ「うわ・・・もう4時間も出発遅れたぁぁぁぁ・・・10時出発って何時に着くんだよ・・・・。」

ヴォ『まぁまぁそう焦らなくても良いじゃない、だってそこに行ったって何も無いと思うしそこでまた泊まるんでしょ?』

タ「実は・・・当てにしてた宿が取れなくて結局今日も野宿なんだよねぇ・・・時間はあるから町に着いたら探してみるけどどうかな~。」

ス『それで今日は何時間歩くつもり・・・?もしかしてまだ大台乗っちゃうタイプ?』

タ「いや・・・そこまでは行かないと思う・・・けど町に入るまで大体・・・5時間やね。まじナンテコッタイ。」

ス『うわ~寝過ごした分まるまる歩くって感じか~。じゃあ予定通り起きてたらもうそろそろ着く感じだったのか・・・こりゃこの地方は時間配分間違うと不味いな・・・。』

タ「そうなんよね・・んで結構キャンプ場って行っても金取るところもあるから・・・ちょっとお金が寂しい感じがするね~何処かのバトル大会で荒稼ぎしないと。」

ヴォ『荒稼ぎって・・・・(^_^;)』

ス『まぁ何時もの事だ。あれって1回勝つ度に5000円くらいくれるからね(ゲス顔)』

タ「町に行ったらその事についても聞いて見ないとね。ん?レガが何か言ってる・・・?どした?」

レガ『何か楽しそうに話してるから僕も仲間に入れて欲しいと思ってねー、ところでタツミ疲れてない?疲れたなら僕の背中に乗ってもいいよ~?』

タ「えっ?空を飛ぶで移動するって事?」

レガ『いやいや、ただ単に背中に乗らないかなと思ってね。そっちの方が少しは楽になるでしょ?』

タ「あーなるほどね~じゃあお願いしようかな~。ヴォーグもキツいならスパイアにおぶってもらえば?w」

ヴォ『あっ!それ良い!じゃあお願いしまーs』

ス『自分で歩け!!』

ヴォ『酷いざます!!!』

レガ『ははははは、ところで大分町から離れてきたけど本当に山の中にある町なんだね~。何かガイドマップには炭鉱で栄えていてそれに関する博物館とかあるって書いてあったけどどうなんだろう・・・。』

タ「ガイドマップも何時のか知らないけどやっぱり炭鉱で栄えているっていうなら何か結構賑やかなのかもしれないねぇ~・・・だけど人通り本当少ないな。トレーナーですらそんなに居ないってあまり人気ないんじゃ無いの?」

ヴォ『それは思うけど、本当昨日の町を抜けてから全然人っ子1人会わないよね?なんでかな~他に道でもあるのかな~?』

タ「一杯あるよ。」

ヴォ『!?』

ス『そりゃあ町に繋がる道が一本だけってそれはそれで怖いでしょ~。だから他の方角とかから町に入り込む道は結構あると思うよ。』


暫く進んでいくといよいよ周りに民家が無くなり左右を山に囲まれた状態の場所になった。ちなみにここまでの対向者は数えるほどしか居らずトラックもそれ程多くは通ってないようだった。

タ「よし、じゃあこっからは歩くよ。レガ長い間ありがとうね。」

レガ『これ位大丈夫だよ!また何時でも言って、すぐからうから。』

ヴォ『ここを進んでくの・・・?結構な登りだよ?大分掛かりそうな気がするね・・・・。』

タ「大丈夫、あの山のてっぺんまでは進まないしちょっと中腹の手前くらいに町があるから今日はそこまでだね・・・今の時間は・・・2時か・・・まぁせめて4時くらいまでには町に入って情報収集したいところやね。」

急な登りが続くかと思いきや意外や意外、それ程急な坂は無くゆっくりと森の中を進んでいくと言った感じだった、しかし相変わらず商店はおろか民家すらなく何か起きた時には助けが来るまで時間が掛かりそうな場所である。

タ「よし、まぁもうちょっとだから頑張って。」

ヴォ『お腹空いた・・・・。』

ス『そういえば、朝急いで食べた後何も食べてなかったっけ・・・そりゃあお腹も空くよなぁ・・・・。』

タ「町に着いたら何か食べよう、まずは町に着くまで我慢してて・・・。」

ネタの神様が舞い降りてきているようで結構ネタは思いついたりしてます。

だけどやはり文才が無いのが惜しいところ。

読了報告

 この作品を読了した記録ができるとともに、作者に読了したことを匿名で伝えます。

 ログインすると読了報告できます。

感想フォーム

 ログインすると感想を書くことができます。

感想