第89話

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タ「うーむ・・・どこから入るのやら・・・もしかしてあの穴?」

ハリマロンを少女に預けた後タツミ達はルネシティへと向け出発していた。しかし、肝心のルネシティ上空に着いたもののどこから入れば良いのか分からず右往左往していた。

ス『どこから入るべきなのかなぁ・・・やっぱり上空のあの噴火口みたいな場所から入るのが正規ルートなのかな?でも誰も入る気配無いけど・・・・・。』

タ「だよね?だからどうするべきか分らないんだよねぇ・・・だけどそこしかないみたいだから一旦行ってみて無理っぽいなら何処からか入れるか探ってみるのが良いかも?」

ス『そうだね、じゃあそうするね~。ん・・・?なんか急に重くなったような・・タツミいきなり太った・・・?ってお前か!』

スパイアは急に重くなったことを不審に思いタツミの方を振り返ってみる、するとそこには笑顔でタツミにすり寄るヴォーグの姿があった。

タ「ヴォーグ、急に出てきたら駄目だろー。スパイアが重いし何より結構狭くなるから危ないって・・・。」

ス『なんでヴォーグが出てきてるのよ・・・しかもタツミもう少しで落ちそうになってるし・・・空を飛んでいる時に出てくるのは次から禁止!!分かった?』

ヴォ『はい・・・じゃあボールの中に戻っておくよ・・・。』

タ「あっ・・ヴォーグちょっと待ってってもうボールの中に戻ったか・・・。スパイアもちょっとは口調がきついぞ、あれじゃあ結構子供心傷つくって・・・。」

ス『ごめんタツミ・・でも流石に危険な状態になったからつい・・・あっなんか空の上から行けそうだからそこから行く事にするね。』

タ「分かった、じゃあ町の中に入ったら近くのポケモンセンターに寄って。そこで今日の移動は終わることにしようと思うから。」

ス『分かった、ポケモンセンターだね?』


ルネシティは昔の活火山のカルデラの中に作られた町で有り、他の地方や地域には見られないカルデラの中に町自体が存在している。町の規模としてはやや小さく必要最小限度の施設が建てられているだけであり民家も他の町と比べ少なく基本的には観光をベースにしている待ちである。
その為、町の至る所に宿泊所はあるがポケモンセンターに設置されている宿泊所だけでも満室になる事は少なく実質的に訪れる人の数は少なくなっている。

タ「なるほど・・・こういう町なのね・・・ひとまずポケモンセンターに荷物を置いてからちょっと町を散策してみることにしようか。スパイアもお疲れ様、疲れたでしょ?」

ス『ううん、大丈夫。でもここの町って人がそれ程いないみたいだね・・・人影が見当たらないよ・・・?』

レガ『まぁここってそれ程観光地があるって訳でもないしこれ位が案外普通なのかもよ?』

タ「おお急に出てきたねぇ・・・確かにここの観光地は特段無くて唯一あるのが一番奥にあるなんかの洞窟だったと思うけどなんて名前だったかなぁ・・忘れたけどあるからそこくらいかな?」

レガ『その洞窟って何かあるの?何もないのになんか結構警備が厳重みたいだし何だろうと思ってね・・・。』

タ「うーん、確か伝説ポケモンの内の1体がここの洞窟の一番最深部にいるって話だしそれ目当てで来るマニアも・・・・まぁ少なからずいなくはないかな?」

ス『伝説のポケモンかぁ・・・じゃあフィーロとかと一緒の立場って事かな?』

フ『僕の事呼んだ?』

タ「あっ、ただスパイアが名前を呼んだだけだよ~でもなんかここではみんな一気に出てくるな・・・さてと、一応ポケモンセンターに行くことにするよ。」

レガ『そうだね、まぁ結構朝早く出てきたこともあってか結構時間に余裕があるみたいだからその後この町をちょっと回ってみるのも良いかも?』

タ「まぁそうするかな~。ってみんなボールから出たまま移動するの?」

レガ『まぁ僕はある程度動かさないと行けないかなって思ってボールから出てきたけど・・・。』

ス『うん、ただ単に成り行きで外に出ているだけ(笑)』

フ『僕は人が少ないからいいかなぁ~って思って。』

タ「そうかい・・・まぁ人少ないからフィーロも出したままでも大丈夫か・・・じゃああまり騒がないで今度は喧嘩しないで行こうか。」

ス『はい・・・・。』

レガ『ごめんタツミ・・・・なんか心配させて・・・今度から気をつけるよ・・・。』

タ「行くよー、ってフィーロ一足先に行かないの!何があるか分からないから!」

フ『大丈夫だよー!ほら・・・うあ!』

フィーロは後ろ向きで歩いていたときにバランスを崩し海に落ちようとしたがギリギリの所でタツミが骨折していない方の手を使いフィーロを引き上げ事なきを得ることが出来た。

フ『怖かった・・・・ありがとうタツミ・・・。』

タ「なんか前もこういう感じで助けたことあったなぁ・・・確か出会ったばっかりの時だったっけ。懐かしいなぁ・・・ってフィーロ無茶しちゃいけないよ、ゆっくり行こう。」

フ『うん・・・。』


ルネシティはカルデラの中に3つの陸地がありそれぞれが海を隔てて分かれており、左側が居住地地域として民家や民宿、その他商店などが建ち並んでおり基本的にはこちら側に人が多い、真ん中の陸地がポケモンリーグへ挑戦する人にとっては最後の砦、8つ目のジムがある。そして一番右側がポケモンセンターが存在する地域と3つの地域で構成されている。
基本的にはポケモンセンターの近くに観光客は多く、逆に地元民は左側に多いと言う感じの町である。

タ「さてと、一応ポケモンセンターに部屋は取ったからこれからどうする?朝早く出てきたから全然時間的には余裕がありすぎるって感じなんだけど・・・。」

ス『じゃあ町を散策してみたらどう?結構狭いように見えて広そうな町だし丁度よさそうだからね~。』

レガ『っでもここって何もないんじゃ・・・軽く見た限り奥の洞窟くらいしか見る物無いような気もするし・・・どうする?タツミ・・・。』

タ「まぁ、一応行ってみてから決めようと思う。多分行ってみたら何かあるかもしれないし・・・。」

フ『うん。一応行ってみて何もなかったら何か他の事を考えれば良いと思うからタツミが行きたい所に行くよ~。』

タ「僕は別に行きたいところとかも無いしなぁ・・・まぁ一応行ってみよう。」

町の中はややゴツゴツとした路面ではあるが全体的に整地されている為歩きにくいという感じは受けない、その為自転車でも十分通れる為サイクリストもたまにはやってきては走っているようである。しかし、所々唐突に階段になる部分がある為自転車で調子に乗って飛ばしていると転ける。
その他は特段他の地方と比べるとやや暑いという事を除くと変わったところはないが、観光客の数は極端に少ない為静けさはある。

タ「一応奥の洞窟入り口に来てみたけど・・・やっぱり関係者以外立入禁止か・・・やっぱりそうだよねぇ・・・わざわざ危ない所を解放する程考えていないわけじゃないわなぁ・・。」

ス『じゃあどうする・・?なんかさっきから門番みたいな人がこっちをじーっと見てて怖いんだけど・・・。』

タ「そうやねぇ・・・まぁ一旦戻ってから考え直してみよう。やっぱりここは神聖な場所みたいだからあんまり長居はしない方が良さそうだね。」

タツミ達は一旦ポケモンセンターの方へと戻って今後の計画を練り直すことにしたが、タツミがスパイアに乗り飛び立つまで門番と思われる人物はタツミとスパイアをじーっと見つめていた。

タ「さて、一応行ってみたは良いけど結局は入ることも何もすることも出来なかったと言う事で・・・この町で何をしたいかにもよるなぁ・・。」

ス『この町って何が有名なの?そこから話を広げられたらなぁって思うけど・・・。』

タ「有名・・・・?この町って何が有名なのか・・・分からん。もしかしたら何かあるのかもしれないけど特段何も書いてないしなぁ・・・。」

レガ『まぁタツミは怪我しているしあんまり激しい場所はね・・・でも本当何もする事無いから暇だなぁ・・・。』

タ「うーん・・・・取り敢えず町を歩き回ってみることにしようか、何か見つかるかもしれないし良い所が見つかるかも・・・。」


ス『本当何も無いなぁ・・この町って・・・。』

レガ『はっきり言ったら町に失礼でしょ。でもほんと何も無いな・・・。』

フ『うーん・・・・取り敢えずポケモンセンターに戻ってから何か無いか探ってみるのが良いかも・・?』

タ「それもそうか・・・ならそうするかねぇ・・・よしじゃあポケモンセンターに戻ろうか。」

ス『でもポケモンセンターに戻っても何も無いような感じもするんだけどなぁ・・・。』

レガ『それ言っちゃもうこの町から出るしか無くなるしどうしようもないからまぁ一応ポケモンセンターに行ってみるってのも一つの案かもよ?』

タ「まぁそうかもねぇ・・・ま、取り敢えず帰ってみることにしよう。」

タツミ達は一通り町を歩き回ってみたのだが、特段めぼしい物が無かった為一旦ポケモンセンターへと戻り計画を練り直す事にした。ちなみにフィーロをボールの外に出しているが人がいない為特段出していても大丈夫と判断した為出したままにしているようだ。


ポケモンセンターへと戻ったタツミ達はジョーイさんから鍵を受け取ると部屋へと入ってみる、部屋は至ってシンプルな造りで他の地域のポケモンセンターとは違いビジネスホテル感がルネシティは強く出ている。また、部屋の広さがあまり広くない為スパイアかレガを出しておくだけでも部屋の中は凄く圧迫感が出てきてしまう。

タ「これじゃあみんなをボールから出しておくわけじゃいけないよなぁ・・・部屋がなんかいつも以上に狭い気がする。」

ス『それは思う・・・僕の尻尾の炎もなんか壁に付きそうだし・・・僕がボールの中に入っておくよ。』

タ「うん、ごめんけどそうして・・・。また後で出すから・・・。さてと・・何も無いなぁ・・・取り敢えず今の時間は・・あーまだ2時ちょっと過ぎか・・・こりゃ困ったな。」

フ『何か手軽に遊べる物とか無いの?簡単な物でも時間つぶせるしそれ位ならタツミも持っていると思うけど・・・。』

タ「特段無いんだなこれが。強いてあると言ったらやっぱり昔使ってたトランプとかしか無いんだよね・・・トランプするか?」

レガ『なんか急にそういう展開になった気がするけど、まぁ特段やる物が無いならそれしか選択肢無いよね?でもトランプで何するの?昔クラウンが嵌まった七並べでもやるの?』

タ「今日はちょっと趣向を変えてばば抜きをしよう。まぁある程度のルールは分かってると思うけど・・・フィーロは分かる?」

フ『わかんない・・・ごめん教えて?』

タ「簡単に言うと一枚ずつカードを取っていって持っているカードの数字が揃ったら前にその2枚を出し最終的に揃わなかったカードがあるからそれを持っている人が負けといった感じかなぁ・・。まぁやってみる方が早いと思うよ。」

フ『うーん・・・あまりピンと来ないけど一応やってみる事にするよ。』


ク『うーむ・・・なんか前やってた時と違ってなんか殺伐って言うかみんな殺気立ってるって言うか・・・純粋に楽しめないね・・・。』

タ「そうか・・でもそれ以前の話として部屋が狭くてなんかかなりキツキツってのもあるかもね。だってレガってクラウンの手札見えてるでしょ。」

レガ『まぁ丸見えと言っちゃ丸見えだねぇ~あっクラウンが今ババ持ってる(笑)』

ク『なっ・・・!何をばらして・・・あぁ!自分で自分の手札をばらしてしまった!』

タ「少しは落ち着きなさいな、それよりも次フィーロの番だよー。」

フ『うん!・・・・あっ!揃ったから僕が1抜けだ!やったー!!』

レガ『マジか・・・・まさか一番目立たなかったフィーロが一番に抜けてしまうとは・・・じゃあ次はこの僕が・・・・ってまさかのババがこっち来たー!?』

タ「だから自分の手札ばらしてどないすんねんって話よ!これそんなゲームじゃ無いぞ!」



その後タツミもレガも勝ち抜けしてしまい結果的にはクラウンが負けと言うことになってしまった。

タ「クラウンが負けだねぇ・・・まぁなんかさっきからの行動とか言動とか見てるとなんか負けて当然って感じはするけどねぇ・・・。」

ク『うぅ・・・・。』

フ『まぁまぁ、次また頑張れば良いじゃないの。それよりもこれが終わったって事は・・・もしかして・・。』

タ「暇タイム突入!・・・って行ってる場合じゃ無いんだけどねぇ・・・さてと、まぁ今ので結構時間つぶせたからこれからどうしようかねぇ・・・。」

レガ『じゃあまぁ湖畔を見渡せるような場所があるみたいだからそこ行ってみる?いわば展望所って感じだろうけど何もしないよりは幾分かマシじゃ無いかな・・・?』

フ『うん!僕そこ行ってみたい!』

タ「フィーロ出してて大丈夫か・・・?まぁクラウンとレガを出しておけば大丈夫か、いざとなったらスパイアとかルビアとか居るし・・・よしじゃあ行ってみよう!」

ク『でもこのポケモンセンターってなんか本当ミニマムって感じで狭いね・・・なんか今まで泊ったポケモンセンターの中で一番狭いかもしれない・・・。』

タ「まぁここってそれ程多くの観光客が泊るって事も無いだろうしこれ位でも十分キャパ足りるんだろうなぁ・・・。さてと行こうか~。」


外は昼過ぎと言うこともあるが、やはり元火口の中にある町と言う事もあるためか日が傾き始めたら一気に当たりは薄暗くなってしまうようで既に町の大半は電気を点し街灯も一部が早くも点き始めていた。

レガ『なんかこの町って暗くなるの早い気がしない?僕の気のせい・・?』

ク『いや、確かに早いぞ。まだ時間的にそれ程経ってないのにもうこんなに暗くなるなんて・・・家とかなんてもう電気点けてるしここでは特段変わったことじゃないのかもね。』

タ「それもそうだなぁ・・まぁこの町に来たのは今回が初めてだから知らなくて当然かも・・・天気が良くてもこれだもんなぁ・・・。」

フ『ところでタツミ、その展望台ってどんなところなの?景色が綺麗とかなのかな?』

タ「僕も詳しくは見てないから分からないけどレガが見ていたガイドマップを見てみると案外人気と言っちゃ人気な穴場スポットみたいな感じかなぁ・・・。だけど、マップに載ってるって事は人気なのかもしれないなぁ・・。」

その後一応展望台まで辿り着いたタツミ達であったがやはり展望台には誰も居らず貸し切り状態であった。しかもやや靄がかかっており遠くまで見渡すことが出来なかった。

タ「うーむ・・・これじゃどうしようも無いなぁ・・・取り敢えず何かあるかなぁ・・。」

ス『うーん・・・でも何も無いみたいだしどうしようか・・・?』

フ『スパイアいつの間にか出てきたね・・・何も無いなら仕方ないなぁ~今日はもうポケモンセンターで休むことにする?』

レガ『それもなんか早すぎる気がするんだよなぁ・・・。だから一応何か探してみることにしよう。』


明日からお盆ですが、夜中にも関わらず高速は混雑気味・・・。

やはり前日夜から移動する方が翌日からの行動の範囲が広がるからかなぁ・・・。
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