第24話

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この作品には残酷表現があります。苦手な方は注意してください

いきなり親ルギアから子ルギアを旅に同行させてほしいと言われたタツミは驚きを隠せないようだった。

タ「えっ?でも・・・そんな本人の意見も聞かずに・・・・。」

子ル『僕は別に良いよー!』

タ「あ・・・そう・・・。ん~・・・でもなぁ・・・いいんですか・・?それよりもなんで僕何ですか?」

親ル『先日助けてもらった時にこの方なら安心して子供を預けられると思って・・・またこの子も貴方方と一緒にいた時の楽しそうな顔を見て決心しました。それよりもやはりこの地域だけにこもっていると広い世界を知らずに育ってしまうので、この子もやっぱりほかの地域を回ったほうが勉強になるかなと思いまして・・・。』

タ「・・・・・じゃあ分りました。連れて行きましょう!」

レガ『お~・・・・。』

・・・・・・・・

親ル『じゃあよろしくお願いしますね。私はもう戻りますが・・・。ちゃんとやるんだよ!』

子ル『うん!』

親ル『それじゃあ。宜しくお願いします。』

親ルギアは海の中へと戻って行った。

タ「さて・・・・まぁ・・・ルギアのままでも良いんだけど、やっぱり今まで名前付けてきたからルギアにも名前つけようか。」

レガ『なんてつけるのかな?』

タ「う~ん・・・・フィーロとか・・・どうかな?」

レガ『また微妙な名前を・・・。本人に聞いてみたら?』

タ「どうかな?」

ル『それでも良いよ!』

タ「よ~し、じゃあ今日からフィーロだ。わかった?」

フ『うん!』

レガ『やれやれ・・・そろそろ町に戻らない?』

タ「それもそうだなぁ・・・。じゃあ行こうか。フィーロはボールに入ってて。」

タツミはフィーロに空のボールを当ててフィーロをボールの中へと入れた。

タ「じゃあ行こうか。」

・・・・・・・・・

フェリー乗り場は相変わらず人が多くごった返していた。

タ「人多いなぁ・・・。レガはぐれないようにね。」

レガ『大丈夫。しっかりタツミの後を付いて行ってるよ。』

タ「それならいいけど・・・。じゃあちょっとチケット受け取りに行こうか。」

・・・・・・・・・

船のチケットは確保したタツミは、まだまだ時間があったので近くの海が見える港のちょっとした公園に行って見ることにした。

タ「へぇ~・・・ここの公園も綺麗に整備されていていい感じだね。」

レガ『本当だね。』

タ「そうだ、みんなを出してあげよう。ついでにフィーロの事も紹介しないといけないからね。」

タツミはボールからみんなを出した。

ク『う~ん・・・ここどこ?もしかしてもうフェリー乗った後とか・・・?』

ウィ『あからさまに船の上じゃないでしょ!』

プ『っで・・・このでかい・・・・ポケモンなに?』

ス『あっ!あの時のルギアだ。』

タ「みんな聞いて、今日から新しくなったルギアのフィーロだよ。」

ク『結局仲間になったかぁ・・・。』

フ『よろしく!』

ウィ『海の神様と言えども結構フレンドリーな感じだなぁ・・・。まぁそっちの方が話しやすいけど。』

ク『こっちこそよろしく!』

ス『でも、タツミなんで仲間にしたの?』

タ「あの親ルギアの方から連れて行ってほしいと頼まれたからね。まぁ、こっちとしても仲間は多い方が賑やかでいいかなと思ってね。」

プ『それもそうだね。にしても今日は日差しもあってなんだか小春日和って感じの日だねぇ・・。』

タ「確かにね。まだ時間あるから暫く遊んでいいよ。あんまり遠くに行かんでね。」

ク『わかった!』

ス『うん!』


・・・・・・・・・

タ「おーい!もうそろそろ時間だから行くぞー!」

レガ『もうそんな時間!?いかん・・・寝過ぎた・・・。』

タ「寝とったんかい・・・。それよりも急がないと!」

タツミはポケモン達をボールに戻し発着所に急いだ。


・・・・・・・・・

タ「何とか間に合ってよかったなぁ・・・。あと数分遅かったら・・・また数時間待たなきゃいけなかったからなぁ~。」

タツミはギリギリで乗船したらしく息が上がっている。

タ「ていうか周りの人たちポケモン出しとるやん・・・。」

船上では危険防止のため一般のポケモンを出すことは禁止されているが守っていない人が多数いるようだ。

タ「あー暇だなぁ~・・・あと2時間はこの状態が続くのかぁ・・・。一眠りしとこ。」

・・・・・・・・・

アナウンス「間もなく本船はタンバ港へ着岸致します。お客様は下船口へお向かい下さい。車の方は・・・」

タ「・・・・おっ、ようやく着いたか。じゃあ向かいますかね。」

下船口は船内の前方の方にある。タツミが着いたころにはほとんどの人が集まっていた。

タ「うわ~・・・こんなに乗っていたのか・・・。」

どうこう言っている内に下船が始まったらしく次々に降りていく。タツミも下船する。港にはこれから乗船する人や車で溢れ返っていた。

タ「タンバって島だって聞いていたけど結構人で賑わっているんだな。」

タツミは港を離れ島の北側へと向かっていった。

・・・・・・・・・

島の北側へしばらく進むとあんだけいた人がどこに行ったのかという位閑散としていた。

タ「ここら辺ならばポケモン達を出しても迷惑にはならないだろう。」

タツミはポケモン達をボールから出した。

ク『おお~砂浜だなぁ~・・・。』

レガ『やっとタンバか~・・。きつかった・・・。っでタツミ、次はどこに行くの?』

タ「それでなんだよね。出来たばっかだというサファリパークへ行くかこのまま北へ進み島を一周して最終でアサギに帰るか・・・どっちが良いと思う?」

ウィ『サファリパークがどんなところかで決まるね。』

ス『何かパンフレットか何か無いの?』

タ「あることはあるよ。っで結構面白そうなんだけどこっから結構歩くんだよね。時間も今日中には付かないと思う。」

レガ『まぁ用事もないし、サファリに行くって言うのも良いんじゃないかな?』

タ「そうだね。じゃあ行こうか。歩く奴いる?」

ク『僕は歩くよ。』

ス『僕も。』

レガ『じゃあ今回はパス。』

ウィ『同上。』

プ『うん。』

タ「わかった。」

・・・・・・・・・

タ「大体こっから何キロくらいありますか?」

受付「そうねぇ~・・・だいたい30kmと見たところかしらねぇ・・・。」

タ「そんなに・・・。ありがとうございました。」

ス『かなり遠いね・・・。30キロって・・・。』

ク『まぁ気合で乗り切るしかないね。まぁ先に進もう。』

タ「そうやね。じゃあ行こうか。」

・・・・・・・・・

あの受付らしきところから少し進んだところでいきなり崖に遭遇した。

タ「落ちるなよぉ・・・。結構高いぞぉ・・・。落ちたら一貫の終わりだぞぉ・・・。」

ク『本当に・・・一応柵でもしてくれてたらいいのに・・・。』

ス『と・・・とりあえずさっさとここを抜けよう・・・。』

この場所を早く通り過ぎたい気持ちとは裏腹に崖はまだまだ先まで続いているようだった。

タ「本当に・・・この先に建物なんてあるんだろうか・・・。」

・・・・・・・・・

それから30分後、無事に崖沿いの道を抜けちょっとした休憩スペースで休憩を取るタツミ達。

タ「疲れたぁ・・・。ってもう日没だぁ・・・。」

ク『本当だ・・・。もう日が結構傾いてきているね・・・。」

ス『今日はもうここら辺で終わっていた方が良いんじゃ・・・。さっきみたいな崖沿いの道を夜に進むのも危ないし・・・。』

タ「そうだなぁ・・・。今日はここで一応キャンプと行こう・・。」

タツミ達はそのちょっとした休憩スペースでキャンプを取ることにしたのだった。

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