第15話
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この作品には残酷表現があります。苦手な方は注意してください
翌朝は寝不足気味に起きたタツミ達。
ク『う~・・・お腹すいたよぉ・・・・。』
タ「早いところ次の町まで行こう・・・。」
タツミ達はテントを片付け次の町へ向けて急ぎ足で向かった。
野宿した場所から先の道はあまり良くなく、通行人の少なさを物語っていた。
タ「急いでいるって言うのにまさかの道悪し・・・。」
ク『タツミ~・・・僕ボールに戻るよ・・・。』
タ「そうかい?わかった。じゃあボールに戻って。レガはどうする?」
レガ『僕は・・・このままでいいよ・・・。ボールに戻っても同じことだと思うしね・・・。』
クラウンをボールに戻して先を急ぐ。
しかし、その一方で道の状態は悪くなる。
タ「?ガイドマップではここ以外の道はないはずなのになんでこんなに整備が行き届いていないんだろ・・・。」
レガ『そのガイドマップ・・・何時の?』
タ「えーっと・・・・・」
急にタツミが黙り込んでしまった。
レガ『相当古い奴を持っていたとか・・・・?』
タ「図星・・・・。多分5,6年前の地図だと思う・・・。やっぱりコガネで買っとくべきだったか・・・。」
レガ『それよりもどうするの?もしかして道に迷ったとかじゃないよね?』
タ「それはないよ。ここはいわゆる旧道っという事になると思うから、もし新道が出来ていたならばどこかで合流することが出来るはずだよ。」
レガ『なら良かった・・・。』
タ「さてと・・・さっさと次の町まで行こう・・・。さすがに疲れが出てきた・・。」
レガ『それもそうだね・・・・・あれ?』
タ「どうかした?」
レガ『今なんか声がしたような気がしたけど・・・・気のせいかな?』
タ「そうだろう?それよりも先を急ごう。」
・・・・・・・・
暫く歩いていると次は断崖絶壁みたいな場所に出てきた。
タ「おいおい・・・道を間違えたのかぁ・・・・。まぁ、さっさと通過してしまおう。」
???『助けて・・・・・。』
タ「!?今なんか声がしたな・・・。かなり弱っている感じがしたけどな・・・。」
レガ『確かにしたね・・・。なんか上の方から聞こえたような・・・。』
タ「このまま通過しても後味悪いからちょっと上に行って確認してみようか。」
確認するだけという事でタツミは断崖絶壁の上の方を目指すことにした。しかし、崖をそのまま上るのは到底できないので近くにあった通路から上の方へと向かう事にした。
タ「この道もかなり使われていないみたいだな・・・。ごつごつしていて歩き辛い・・・。」
暫くそのまま進んでいくと崖の上の方へと到着した。
タ「う~ん・・・・特に何もないような感じもするなぁ・・・。強いて言うならばちょっとなんか潜んでいそうな感じはするけどね。」
レガ『!!!タツミ!伏せて!!!』
タ「えっ?」
タツミはすぐにその場に伏せた。するとその直後に火炎放射がどこからともなく飛んできた。
タ「あぶな!!!誰だ!こんな野蛮な事をするのは!!」
でも飛んできた方を見ても何もいない。
タ「気のせいかな??」
タツミは気にせずにちょっと注意しながら先へと進んでいく。
タ「よっこいしょ・・・。」
タツミが岩の先で見た光景とは・・・。
タ「あれって・・・・確か・・・・リザードンじゃなかったかな?」
タツミが見たのはリザードンの群れと思われる。
レガ『でも・・・なんか様子がおかしいよ。』
レガに言われてもう一度注意深く見てみる。すると・・・
タ「リザードンの先にいるのってヒトカゲじゃないのかな?でも、相当傷ついているみたいだけど・・・。」
レガ『そうみたいだね・・・。あっ!』
リザードンの群れの一匹がヒトカゲを蹴飛ばしたのだ。
タ「蹴飛ばすなんて・・・あり得ない!!レガ!やるぞ!」
レガ『わかった!僕もあれは許せないからね!!』
タツミとレガはリザードンの背後に立った。
そのことに感ずいた一匹のリザードンが振り返った。
リ『何だ?お前は?』
タ「そのヒトカゲに何をしている。」
リ『お前・・・俺たちの言葉が分るみたいだな・・・。しつけだよ。』
タ「そんなにボロボロになるまで蹴り続けたり技を当て続ける事のどこがしつけかな?」
リ『うるせぇな!口出しするとお前まで痛い目に遭わせるぞ!!』
ヒ『・・・・逃げてください・・・敵うわけがありません・・・・。だから・・・』
リ『うるせぇな・・・。少しは黙ってろ!!!』
他のリザードンがそのヒトカゲに蹴りを入れる。ヒトカゲは飛ばされ岩に叩きつけられた。
ヒ『うう・・・・・逃げて・・・。』
タ「大丈夫。すぐに助けてあげるからね!レガ!」
レガ『任せて!!そんな邪道には負けないよ!!』
リ『何を・・・言うかと思えば。そんなんで俺に勝てるのかよ?』
レガ『勝ってやる!!!お前にだけは絶対に負けない!!』