第14話

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この作品には残酷表現があります。苦手な方は注意してください

朝の事件を解決したタツミ達。その後ポケモンセンターへと戻ってきた。

タ「まったく・・・あんなことが無かったらまだ寝れたのに・・・。」

レガ『ごめんなさい・・・。』

ク『ごめん・・・。』

タ「まぁ、反省しているようだからいいけどね。それよりも朝ごはんにしよう。」

っという事で食堂へ。丁度ラッシュの時間なので人が多く、行列を作っていた。

タ「ひぇ~・・・。やっぱりこの時間帯に来るのはダメだったな~。」

しかし、ここまで来て引き返すのもどうかと思ったのでそのまま並び続けることに・・・。

列は思ったほど長くはなくすぐにタツミ達の番になった。

タツミは食券を手に取りカウンターへ持っていき受け取ってから席を探す。
やはりこの時間帯はかなり多いと評判のこの町の食堂のカウンター席だが、ほぼ既に満席となっていて座れずにいた。

タ「(゜Д゜;)」

ク『何驚いてんの?』

タ「いや・・・人のあまりの多さにちょっとびっくりしちゃってね・・・。おっ、やっと席が空いた。」


・・・・・・・・・・・・・・

タ「やっと座れた。さっさと食べて次の町にでも行こう・・・。」

レガ『今日はどこまで行くの?』

タ「さぁ・・・次のキキョウぐらいまで行ければいいけどやはり今日は野宿になるだろうなぁ~。」

ク『ここからどれくらいの距離離れてるの?』

タ「う~ん・・・地図で見る限りは結構離れている。2日か3日を見込んでおけばいいかな。」

レガ『そんなにかかるんだ・・・。』


・・・・・・・・・・・・・

朝食を食べ終わったタツミ達は部屋に戻り出発の準備をしていた。

タ「・・・・・・これで持ち物は全部よし。忘れ物はないかな?」

タツミは部屋を見渡す。ちゃんと綺麗にしてから部屋を出るように規定されているので部屋を綺麗にしてから出発する。

タ「よし。じゃあ出発しようか。クラウンは出ているのは分るけど、レガはどうする?」

レガ『僕も出ておくよ!』

タ「そっか・・・じゃあクラウンは今日も歩きだな。」

ク『ちぇ・・・僕の特等席盗られた感じがするよ・・・。』

タ「まぁまぁ、ほんのちょっとの時間だからの我慢我慢。」

ク『ちぇ・・。』

タツミ達はコガネシティの北側のゲートを抜けて昨日通ったばかりの道を再び歩き出した。

・・・・・・・・

タ「疲れたぁ・・・。ちょっと休憩しよう。」

勢いよく北側ゲートを抜けたのはよかったのだが結局その先の昨日と同じ場所にて再びスタミナ切れにより休憩することとなった。

ク『って昨日もここで休憩しなかった?』

タ「えっ?そうだっけ?まぁいいじゃない・・。そんなに急いでも何もないしね。」


・・・・・・・・

10分後・・・

タ「よし、大分疲れも取れたし出発しようか。」

ク『それもそうだね。行こうか。』

レガ『ところでタツミ・・・。』

タ「んっ?どうした?」

レガ『ここから次の町までどれくらい?』

タ「う~ん・・・昨日の公園よりも先の方に行くからね・・・。公園から先が長いんだよ・・・。もしかしたら今日中には着かないかも・・・。」

ク『おいおい・・・それでよく休憩できたね・・・。』

タ「疲れたままで行動すると事故起こすかもしれないからね。用心のためだよ。」

レガ『そんなことよりも早く出発しようよ。日が暮れるよ。』

タ「それもそうだね。」



・・・・・・・・・・・

自然公園を抜けた後は本当に森の中の一本道みたいな感じになってしまった。廃道とは言えないけれど遊歩道というような感じだ。

タ「おいおい・・・こっちで本当にあっているのかよ・・・。公園の向こう側とはえらい落差だな。」

ク『通るのが結構大変だね・・・。なんか両側から草が生い茂ってきているし・・・。』


自然公園を抜けて暫くした時にいきなり視界が開けた。しかもそこからの道は今までの遊歩道みたいな感じではなくちゃんと整備されており通りやすくなっていた。

タ「なんでここから整備されている道に入るんだよ・・・。」

ク『ここまで管理するんだったら向こうも管理すればいいのにね・・・。』

しかし、そこで話していると日が暮れるのでそのままずっと道なりに歩いて行ってみる。


・・・・・・・・・

暫くして分かれ道に出会った。何もない普通の交差点だ。

タ「えっと・・・ここは左だったな。右に行けばまたキキョウに帰れるのかぁ・・・。キキョウでちょっと今日は止まることもいいけど・・・行けるところまで行ってみようか。明日も大変だしね。」

っという事でタツミはエンジュ方面へと足を進めた。

あんなに高いところにあった日ももうすでに沈みかけており辺りは静寂な闇に溶け込もうとしていた。

タ「うわ~・・・やっぱり今日は野宿だな。」

ク『結局間に合わなかった・・・。』


まぁ、そこでうだうだするのも時間の無駄なのでテントを建てることに。


・・・・・・・・・・

テントを建て終え、周りに落ちていた木を集めてクラウンの火炎放射で焚き木をしていた。

タ「キャンプとか・・・あんまりしたことないよ・・・。」

ク『うん・・・。』


シー――――ン・・・・・

レガ『なんでこんなに静寂なの・・・。めちゃくちゃ怖いよ・・・。』

タ「っと言っても歌を歌うってわけにもいかないでしょ・・・。まぁ、とりあえず晩御飯にしようか。」

ク『っで晩御飯は?』

タ「あっ・・・買い忘れた・・・。」

レガ『最悪のシナリオ完成。』

ク『じゃあ、今日は晩御飯抜き?』

タ「・・・・そうみたいです。」

ク『なんで買ってなかったの?』

タ「それがかくかくしかじか・・・っと言うよりもこんな時は寝よう!!」

ク&レガ『はぐらかした!!』

結局翌日までタツミ達は空腹に耐えながら寝たという・・・。

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