第122話

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読了時間目安:21分

この作品には残酷表現があります。苦手な方は注意してください

登場ポケモン→ ・フィーロ→ルギア ・ルタ→ハヤシガメ ・ルディナ→ポッチャマ ・ポル→ミズゴロウ
        ・マーニ→イーブイ ・タツミ→キュウコン(元人間)       ・リオン→カイリュー
        ・セル→ブイゼル  ・レガ→カイリュー ・ヴォーグ→ウインディ

「何故、以前も失敗した実験を始めようと思ったのです?あれはあれで問題点が多かったですし、再実験するならもうちょっと違う方法があったのではないでしょうか博士?しかも・・・この計画通りに行ってしまうとあまりにも人的被害や物損被害が大きすぎるように感じますが・・?」

「君の意見もごもっともだ。だがな、私としては人生の大半をこの研究に捧げてきたのだよ・・・それを完成させたいというのは研究者として誰でも思う事とは思わないかね?確かにこの研究には君の言う通りいくつかの問題点があるのだろう・・・だがな、この世の中は人間が多すぎる。それによって環境は破壊されポケモン達の住み処もどんどんと減っていっているではないか・・・この自然が多いこの地方も例外ではない。それを止める為には我々人間をどうにかして制御しなくてはならない・・・その為に私はこの研究を完成させなければならないのだ!!!」

「はぁ・・・貴方の考えも分かりますが・・・じゃあ何故前回の実験時の弊害としてこちらに飛ばされてきた人間達をポケモンに変えていっているのでしょう?全人類を排除する目的ならばあの子達の人生というとても大切な事を犠牲にする必要なかったはずでは・・・?」

「確かにそうだろう・・・・・しかしだな、我々が以前やっていた事は固く言うと法律違反だ。マスコミや警察に知れるとすぐに話題になるし関係者は全員逮捕だろう・・・しかし、それ以上に危ないのは彼らがこの世界の人間では無いと言う事が周りに知れ渡ることだ。・・・・この国では生まれれ届け出を役所に届ける事になっている。それらを調べれば彼らがこの世界に存在していなかったと言う事実も簡単に明らかになる・・・そうなると周りは尚更騒ぎ立てる・・・その為にも彼らには人間を辞めて貰うしかなかった。」

「でも・・そのような理由の為だけにポケモンにするのは可哀想すぎますが・・・それに最近の貴方は、彼らのようにこの世界に飛ばされてきた人以外にも実験の手を広げている・・・その点に関してはどのようにお考えのつもりですか?」

「他所の世界から来た人間とこの世界の人間が必ずしも一致するとは限らない・・・彼らでは成功したとしてもこの世界の人間で成功するとは限らない・・・その事を確認するつもりでやっただけだ・・・。」

「それにしてはあまりにも数が多すぎますし・・・一体何人ポケモンにしてきたのでしょう・・・。」

博士と呼ばれている人物はおもむろにタブレット端末を取り出し、慣れた様子で操作していく。そして暫く経った後、タブレット端末の画面を男側に向けそのページを見るように促す・・・そこには表や文字が所狭しと配置されており一目見ただけでは理解するのは容易いことではない位詳しく書かれていた。

「・・・・・・・・・おおよそで150人ですか・・・・?」

「こちらに移動するまでに使われていた旧研究所で実験した時のデータ上の話だがな、そこではおおよそ150人実験したと言う事だ。しかし、150人とは書いてはいるが・・・新研究所で行った実験体と我々の知らない時に逃げた奴がいると報告も上がって来ているから精々実験できたのは130人程度・・・まぁ完全に記憶を消すまで成功したのは精々50人程度と言ったところか。これ位あれば十分データは取れた・・・後はこれを改良したこれに入れ散布するだけだ・・・それにな、彼らは何の目的もなくポケモンになって貰ったわけではない・・・・。」

そう言うと白衣を着た初老の男は一つの散布ガンのような物をアタッシュケースから取り出すと、若い研究者に見えるように高く持ち上げた。しかし、元々は小型ヘリ等に取り付けてから使用する物の為重さが有り長い事は持ち上げ続けられず、すぐにケースへと戻してしまう。

「重そうですね・・・これ・・・・。そして散布・・ですか・・そこからばらまかれた霧状の物を吸い込んだらポケモンになると言う事です か・・これはあまり良い方法とは思えませんけどね・・・第一風向き次第では私達も被害を被る可能性がある・・・・それに何の目的があって罪のない人間をポケモンに・・・・・・もしかして・・・身代わりです・・・?」

「その通りだ、この事を聞きつけて動いている連中がいると聞く・・・当然警察関係者も多く動いているだろう・・・ポケモンになった奴らにはそいつらから私達を守る用にボディガードの役割を担って貰う。しかし、記憶が残ったままだと言うこと聞かないだろう?その為に記憶も消しているわけだな。」

「記憶を消すと言っても・・・それに以前何処かで聞きましたが、国際警察が紛れ込んでいたって話もありますから・・・。」

「その話か・・・確か実験No129か・・・あいつは実験終了まで気を失わなかった・・・しかも研究員があれほど開けとくなと言ってた研究所のドアを開けたままにしてたから逃げられたのだからな・・・しかしその事に関しても問題は無い。」

「っと言いますと?」

「あいつが持ち去ったやつは元々警察関係者に送りつけてやろうと思ってた書類だ。あれにつられてまんまと来たらその場に来た連中と一緒に新しい世界の始まりを拝もうってシナリオにしようと思っててな?そしてそれが終ったら我々が見ている目の前で苦しみながらポケモンになっていく・・・考えただけでもワクワクしないかね?仮に捕まえに来たとしても時間を止めてしまえばこっちの物だ・・・・。」

「・・・・・何かあまり話が乗りませんね・・・・それにあまりにもリスクが大きすぎる・・・時間を止め空間を操り他の世界も侵略しようとするなんて・・普通の人間では考えることではない・・・。」

「まぁそこで見ていると良い・・・・決行は3日後・・・・もうすぐ空間と時間を操る神を呼び出せる・・・そうすればこの世の中だけでなく他の世界も私達の物だ・・・はははは!!!!」

「・・・・・・・・・・・。」

「博士、こちら側の準備が出来ましたが・・・決行は3日後で変わりはありませんか?ちょっと配送班側でトラブルがありまして・・・。」

「トラブル・・・?一体どんな?」

「大したことではないのですが、実験体を載せたトラックが検礼所を通過する時にカンカン(重量取り締まり)に出会しまして・・・それで急遽Uターンし、遠回りしながらこちらに向かってるものですから・・・。」

「カンカンってその業界での人間にしか通じないぞ・・・ってかよくカンカンなんて言葉知ってたな・・・それで検礼所でのトラブルは報告されたか?まさか警察に捕まったとかじゃないよな?」

「いえ、検礼所を通過する直前にUターンできましたので・・・ただ警察官の何人かが不審に思ったのか途中まで付いてきましたが、振り切れましたので心配は無いかと?それと、トバリ経由カンナギからこちらに入り込むため時間的にかなり厳しくなってくるかと・・・・。」

「なるほど・・・わかった。そのままなるべく急ぎでこちらに向かわしてくれ。到着できたらそのまま実行まで待機だ・・くれぐれも余所者や邪魔者が入らないように見張りは厳重にな。」

「分かりました、誘導車の隊員にもそう伝えます。それではまた何かありましたら・・・・失礼します。」

「・・・・・・本当にやるのですか?引き返すなら今ですよ・・・今ならまだ間に合いますって・・だからこんな馬鹿げた事やめてくだs」

「君もポケモンになりたいのかね?・・・君くらいの人間ならばリングマ位にしておけば良い戦力になるのだがね?人間を辞めて記憶も消される覚悟を持って私に楯突いているという認識で良いかな?君の今の立場を考えると色々言えた口じゃ無いと思うがね?」

「・・・・分かりました、以後発言には気をつけます。では失礼します。」




レガ『えっ・・・・最初から見てたの・・・・そんなぁ・・・早い所言ってくれたら近くで見て貰いたかったのに・・・タツミも恥ずかしがり屋なんだから!』バシッ

タ「痛!・・・レガ・・・ちょっと強すぎるよ・・・それにここからでも十分見れたよ、それにレガもリオンもやっぱり強い・・・なんか凄くレベルの高い戦いって感じだった・・・。」

リ『私はまだまだです・・・それよりもレガさんはやっぱり強すぎますね・・・チートですよ。』

レガ『もうどれだけの期間タツミの元にいると思ってるの!これ位強くないとタツミを守る事出来ないからね!それにしても・・・僕お腹空いた・・・・タツミ朝ご飯にしよう~・・・。』

タ「はいはい、じゃあ一旦部屋に戻ろうか。・・・ってリオンは病室抜け出してきたら駄目でしょ!!第一怪我も治ってないのに無茶するし・・・それよりも看護師さんに怒られるから早い所病室にもど・・・あっ・・・・。」

タツミの目の前には凄い剣幕でタツミ達の元へと歩いてきている看護師の姿があった。それを見たヴォーグは逃げようとしたが、振り向いた瞬間レガに腕を捕まれてしまい逃げることが出来なかった。

「そんな所でなにやってるの!もう~怪我してるってのに朝からランニングだとかカイリュー同士でバトルなんてもっての外!まったく貴方達って・・・・」


その後看護師さんの説教は1時間以上にも及んだという、そして何故か関係無かったのにヴォーグとタツミも連帯責任と言う事で一緒に説教される始末となってしまった。


「・・・・・はい!全くもう次は駄目よ! と く に そこの首にスカーフしてるカイリューは強い技ばんばん放っちゃ駄目でしょ!幾ら周辺がのどかな草原地帯で迷惑掛かりにくいからと言って破壊光線だとか放っちゃ駄目でしょ!そこら辺も次からは気をつけなさいよ。そしてそこの腕にリストバンドしてるカイリュー!早く病室に戻りなさーい!!」

リ『はい・・・じゃあタツミ達後でね?』

タ「分かった、後で迎えに行くからそれまでご飯食べてて・・・僕達は多分まだ暫く説教が続きそうだ・・・。」

「・・・・あっ!こんな所にいたんですか婦長!先生が探してましたよ、昨日のカルテが見つからないから婦長の元にないかって?」

「えっ・・・?・・・あー!!!!!私の机の上に・・・貴方達も早い所部屋に戻るのよ!今回はこれで済ませるけど、次やったらもう3時間追加だからね!良いね!」

タ「はい・・・わかりました・・ご迷惑をおかけしました・・・・。」

ヴォ『なんで僕も一緒に怒られるのよ・・・・元はと言えばあのカイリューのせいでしょ・・・それにレガさんもでっせ?』

レガ『ごめん・・・僕がもうちょっと考えて行動すべきだった・・・ついつい同じカイリュー同士どのくらい強さが違うのか試してみたかったってのもあるし・・ごめんタツミ・・。』

タ「もう良いよ・・・・それよりも部屋に戻ろうか・・・・・・ん?・・・・あーー!!!!」

ヴォ『!?!?!?!ど・・どうしたの!?そんな大声出して・・・なにか忘れ物でもあるの?』

タ「いやいやいや・・・考えて見たらもう定員オーバーじゃないの!?だって・・・フィーロにルタとセルと・・・・・全部で9体!確か所持ポケモンで許可がおりたのは・・・8体!!1体多い!」

レガ『え~言わなきゃバレないって!それに全員が全員その規則守ってるわけないじゃない?絶対みんな隠し持ってるよ~ほらあの人とか絶対14体持ってる!』

ヴォ『人の事どうこう言っちゃ駄目ですよ・・・それに14体とか凄く中途半端な数字じゃないですか・・・。』

タ「・・・・取り敢えず・・このまま 行 く か・・・検礼所とかで何か聞かれた時がマズいけど・・・最悪その時に1体研究所に戻って貰って・・・って事で良いか・・・。」

レガ『うん!うん!良いの!良いの!それで!じゃあご飯食べに行こう!ほら早く早く♪』

ヴォ『ちょっと・・・押さないでよ・・・!あー!危ないって!僕は歩くから!!そんなにレガさん押さないで!』

タ「レガちょっと冷や汗凄すぎ・・・・取り敢えず部屋に戻ってからみんなと話して決めることとするか・・・はぁ・・・また考え事が増えた。」


フ『そういえばそうだね、確かに1人多いねこりゃまずいねうん。暗黙の了解って言う都合良い言葉あるけど、それでも何か違反してるって言うと気持ちよくないね。』

ヴォ『フィーロ目が泳いでるよ・・・それよりもご飯食べながらで悪いけど、今日はどこまで行く予定なの?大分時間も過ぎちゃったしあまり遠くには行けなさそうな気がするけど?それとも僕の背中に乗って高速で移動する?そうすると凄く早く着けるよ(ワクワク』

タ「いや、それやっちゃうとどこがどこだか分からなくなるから止めておく。それにこの地方って一つ道を間違えるとすぐに行き止まりになっちゃうし、距離も長いから数時間取られちゃって大変な事になるから慎重に移動しようと思う。」

ルタ『それにしてもリオンも元気ですね~昨日のあのバトルの後倒れたばっかりだというのに、今日はもうランニングと・・・レガさんとバトルですか~お若いですね。』

ポル『おいおい・・・若いって・・・若さで言うと君の方が若いと思うよ。』

レガ『あっ、僕の事はもう呼び捨てでも良いから!ただカイリューって種族名でさえ呼ばなければどうも思わないよ?』

ヴォ『カイリューさーん!』

レガ『・・・・・・・暫くベッドで眠ることになるけど・・それでもいい?・・・ヴォーグ?ねぇ~?なんでそっち向いてるの~?言った傍からなんでカイリューさーんなんて呼んだの~?』

ヴォ『申し訳ありませんでした・・・・ベッドの上で暫く療養はしたくないのでどうかお許しを・・・・。』

タ「あれ~?レガってカイリューって呼び名で呼ばれるの好きじゃなかったっけ?」

レガ『好きじゃないって訳じゃないけど、レガって名前に慣れたからそっちで呼んで貰った方が僕としても助かるというかしっくり来るって感じかな?」

タ「そういう意味ね-。」

ヴォ『じゃあなんで僕怒られたの・・・。』



全員が朝ご飯を食べ終え、部屋に散らばったゴミを片付けたり掃除を簡単にやり、そしてレガとマーニだけをボールから出しその他のポケモン達をボールの中に戻し終えた後でリオンがいる病室へと向かう。この地方のポケモンセンターは基本的には土地が広い為、管理棟と宿泊棟が別れて建設されている場所が多く存在している。街中でなければ宿泊する場所がコテージになってる事も多く一般宿泊者も多い。その為、駐車場には車だけではなく旅人の自転車やバイクも多く止められている光景はこの地方では特段珍しい事ではない。それが東部や北部地域なら尚更その傾向は強い。

マ『皆さんバイクとかで来るんだね・・・凄いなー、私も何時かバイクの後ろに乗ってみたいなー。』

レガ『タツミも自転車持ってたよね?随分前に博士から貰って、ついこの前のサイクリングロードでひっさしぶりにバックから埃まみれで出されてね・・・今は乗れないけど、前は意外と結構乗ってた気がする。』

タ「そう言ってもあまり乗らなかったけどね?元々自転車は乗れなく無いし、車も免許がないだけで運転できたりするかもよ?・・・ま、この姿じゃどっちとも到底出来ないけどね・・。」

レガ『そっか・・・確かに2足歩行ならまだ可能性はあるけど、キュウコンじゃ・・・ね・・・かと言って僕みたいな体型だとそれはそれで乗れないかな~。・・・それよりも今日は本当に空を飛ぶで移動しなくて大丈夫?僕の事気遣ってるなら大丈夫だよ?そっちの方が時間も幾分か短縮できると思うし、逆に空から探した方があいつらの基地も意外と発見しやすいかもしれないし・・??』

タ「そういう考えもあるな・・・でも大分広いぞこの地方・・・しかもポケモンセンターが今までの感覚の倍以上は行かないと無いから万が一体力が無くなってしまったりバテてしまったりすると回復する場所がないというか何というか。」

レガ『それ位大丈夫って!僕はずっとタツミの側にいたポケモンだよ!それ位もう慣れてるし体力も全然大丈夫!第一体力無かったらジョウトからここまでヴォーグとか荷物載せて飛んで来られないって!だから任せて!』

マ『ま・・まぁレガがここまで言うなら任せても大丈夫なんじゃ・・・ね?タツミ・・・?』

タ「うーん・・分かった。じゃああまり無茶をしない事でお願い出来る?」

レガ『任せてよ!』

歩く事数分でポケモンセンター本体へと辿り着く。やはりこの地域では唯一のポケモンセンターなだけあってか多くのポケモンが怪我や病気のために入院していた。またここには人間用の総合病院も併設されている事もあってか、ポケモントレーナーだけでなく入院患者の見舞いで訪れた人なども多くまだ朝早いにも関わらず出入りしていた。

タ「なるほど・・この地域じゃ総合病院的な位置づけなのか。じゃあ多くてもおかしいことじゃないね。」

レガ『それよりも大分日も昇ったし早い所あのカイリュー・・・リオンを引き取ってから先に進んでいった方が良いかも。今後の予定を考えると時間もそれ程あるとは思えないし?』

マ『多分大丈夫よ~一昨日だってそう言いながらもこの時間帯に出て無事に予定をこなせたからね!焦るとろくな事が無い・・・だから全然焦らず行きましょ!』

レガ『なんか・・・仲間達の中でも凄くマイペースな子だね・・・。』

病院内へと入るとやはりそれなりに人は多く忙しなく動き回っていた。その中にはポケモンも当然含まれており、院内は朝早いにもかかわらず受付は既に業務で数人が会計町で並んでいる状態、その他にも待合室には多数の人やポケモンが座り診察を待っていた。その中をタツミ達は進んでいくが、退院受付カウンターの方に見慣れた背中を一つ見つけそちらの方へとちょっと寄ってみると・・・

リ『だから・・もう退院で・・その・・・・・あっ!タツミさん!こっちこっち!早く早く♪』

タ「なんでもう退院手続きしてるのよ・・・早すぎるのと同時にトレーナーがいないとポケモンだけじゃ退院できない事になってるのに・・。」

レガ『何ともまぁ・・・凄い行動が早いカイリューな事・・・。』

「・・・あっ、良かったー!この子のトレーナーのキュウコンかしら?・・・・あっ!貴方は言葉が通じるのね!助かったわ~、もう言葉通じなくてどうしようかってずっと思ってたの。それじゃあ手続き始めますね!」

タ「色々とご迷惑をおかけしました。リオンも勝手に色々と行動しちゃ駄目!分かった?」

リ『うん・・・ごめん・・・こうしてた方が早く出れるかなって思ったけど、やっぱり言葉が通じないって不便だね。』

マ『その前に勝手に退院手続きする方がどうかと思うけど?大体トレーナーがいないといけないのに気持ちだけ先走ちゃってるし。』

リ『ごめん・・次から気をつけるよ・・・いや~つい退院できると思ったら気が気じゃなくなっちゃって。』

その後、無事に退院手続きを済ませたタツミ達はレガの背中に荷物を括り付けるとリオンをボールの中に戻しマーニと共に背中に乗った瞬間、大空へと飛び上がる。今日の天気は雨は降らないと思われるが、空には薄い雲が覆っており場合によってはにわか雨も考えられると思われる天候だった。

タ「まぁ荷物には全部ビニール袋かぶせたし軽い雨くらいなら大丈夫だろう。それよりも退院手続きで相当手間掛かって大分時間が過ぎちゃったよ・・・急ごう。」

レガ『了解!じゃあこっから全速力で・・・っと言いたい所だけど今日は小さい子も乗ってる事だしゆっくり行こう。』

マ『何か・・ごめんなさい・・・あれなら私ボールの中に入っていても良いけど・・・?』

タ「大丈夫大丈夫、このまま出てても大丈夫だよ~それよりもレガはそれなりに安全速度で運行してよ?あまりにも速度が速かったら僕達だけじゃなくて荷物も落としちゃって探すのに大変な労力と時間が掛かってしまうから何たらかんたら。」

レガ『途中で言うの面倒くさくなったでしょ・・ま・・まぁ!それなりに急ぎ目で行くよ!』



『あっ・・・・行っちゃった・・・・どこ行くのかなぁ・・・あの方角だと・・・・もしかして・・・あの場所か!よ~しじゃあ先回りしておこう!』


大体話の目処は立ってきましたが、その後をどうするかを検討中ですね。第二章に移行するかそれともこのまま行くか・・・。

PS:鹿児島から青森まで走り続けると大体1日程度で走破出来るそうです(高速使用で最短距離)

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