第111話

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登場ポケモン→ ・フィーロ→ルギア ・ルタ→ナエトル ・ルディナ→ポッチャマ ・ポル→ミズゴロウ
        ・タツミ→キュウコン(元人間)


フ『それでなんの技使える?えっ・・・まだ体当たりくらいしか使えないって・・・あー・・ポルの方は一応水鉄砲くらいまでは使えるのか・・・じゃあ今日は新しい技の練習した方が良いかな~。ね?タツミ。』

タ「そうだね・・・でもあまり張り切りすぎると明日に響くから程々にやるんだよ?僕はここで見ているから・・えっ?なんです?フィーロ腕掴んで・・いててて!!痛いって!」

フ『タツミだって今はポケモンなんだし、護身術みたいに何か技使えるようになってよ!そうすれば少しは僕達の負担も減るんだからね!』

タ「分かりました・・・じゃあやりましょう・・・ってどうやればいいんでしょうかね・・・?」

フ『じゃあまずはハイドロポンプの出し方から。』

ルデ『!?いきなりハードル高くね!?水鉄砲越してハイドロポンプかよ!!』

フ『・・・・ゴタゴタ言わずさっさとやる!!!水鉄砲もハイドロポンプも原理は変らないから全然これで大丈夫!!』

タ「あーーこうなるんだったらスパイアとか残しておくんだった!!」

フ『タツミもほら早く!!・・・ってそういえばタツミは炎タイプだった・・・まぁ要領は同じでしょ?先ず大きく息を吸って・・・・』



その後大体1時間程度それぞれ自主練と言うような感じでトレーニングをしたのだが、やはり1時間程度練習したぐらいじゃ新しい技は習得できない。その為、明日以降も朝練やらなにやらを組み練習していくようだ。

タ「でも・・・フィーロがなんか熱血みたいになってたけどどうしたの?」

フ『頑張れ頑張れ出来る出来る絶対出来るって!もっとやれるって!・・・っとか言ってた事?うーん、僕もお母さんにああやって習ったからつい知らない間に癖になってるのかも?・・あんまり身分からすると相応しくないのかもしれないけどね・・・。』

タ「あ・・いや、大丈夫だよ!第一身分って言ってもそんなに身構える程じゃないし、こっちじゃあんな立派な海神さまの子供って誰も気づかないから大丈夫だって!」

フ『なんか遠回しに嫌み言われてる気がするけどー?まっいいやー、だってこうしてる時が一番楽しいし海の中にずっと居るよりもこうやって知らない土地を旅してる方が僕に合ってる!』

タ「ははは、はい水。取り敢えず今日の所はこれ位にしてまた明日の朝って事にしよう?睡眠は大事だし明日は山脈を越えないといけないしでイベントが多いからね。」

ルタ『そうですね・・・じゃあ寝ますか?』

フ『そうしよう!明日からはタツミをサポートしないといけないし僕達がへばってたらいけないからね!寝よう!』




タ「めっちゃ広いわ!!凄く広い!!!全員出していてもこんなに広々寝れるなんて何時ぶりだろう!」

フ『今日はゆっくり寝れそうだね~じゃあお休み~。』




翌日・・・・


目覚まし「朝です朝です朝ですよー朝です朝です起きましょう-・・・・朝ですあs」

タ「誰!?目覚ましなんていつの間に買ったのは!・・・って多分スパイアだな・・・真面目に目覚ましなんて本当久し振りだわ・・・ってもう7時か・・・・7時!?」

フ『うーん・・・えっ?7時・・・・・寝過ぎた!!すぐ支度してトレーニングしないと!!みんな起きいて!!!!頭ぶつけた!!痛い!!』

ルデ『どうした!?何かあったか!・・・って何してるの?そんなに慌てて・・・。』

タ「まぁ・・・寝過ぎたってのが本当のところ。なんだけど、それに慌ててフィーロが頭ぶつけた。ただそれだけの事よ。」

ルタ『朝から騒々しいですねぇ・・・まだもう少し寝かせておいて下さいよ~・・・えっ?もう7時?それがどうしました?まだ寝てて良い時間ですよ。』

フ『さっさと起きる!!起きなかったら朝ご飯なしだからね!!』

タ「そこまでしなくても・・・取り敢えず一旦外出よう?フィーロも少し落ち着いて、ほら水。」

フ『あっ・・・ごめん・・・ちょっと気分が動転してた・・・・ありがと・・・ふぅ~、さてと。早速トレーニングするよ!』

ルデ『えぇ・・・・朝ご飯も食べずに・・・?』

タ「まぁ今はフィーロの言う事を聞いて上げて・・・。」

ポル『(朝から本当騒がしいなぁ。)』


朝ご飯前にも前日と同じような感じでトレーニングを1時間行ってから朝食となった。しかし、やはり朝方は気温が冷える為前日のトレーニングと比べるとそうあまり上手くいかなかったようである。

タ「あー・・・やっぱり寒いと身体が思うように動かないね・・・明日から朝はもうちょっと遅くからが良いと思うよ?怪我でもしたら大変だし。」

フ『そうだよね・・・ちょっと7時からは早すぎた気がするから明日からは8時にしよう!』

ルデ『これから毎日これじゃあ結構身体参っちゃうなぁ~・・・・。』

ルタ『何言ってるの?遊びの時は真剣なのにこうなるとすぐ面倒くさがるんだから。』

タ「ほぉ・・・さて、一応朝ご飯といきましょうで。今日は山越えるから体力付けてから臨まないとすぐバテるからね?」

フ『タツミは経験者だもんね、今までだってずっと色々な所の山越えてきたし色々と命の危険も味わったからね~うんうん。』

タ「そうそう、特にクラウンがまだマグマラシの時とかはもう大変で大変で。でもまぁそれがあったから今があるんだろうけどね~早よ食べてから行動開始するよ?テントも片付けないといけないし面倒やな・・。」

フ『またテント片付けるのか・・・あー面倒くさいのぉ・・・・!』

普段通り喋っていたフィーロがいきなり黙ったと思うと、ある方向を見つつ戦闘態勢に入ろうとしているのを見てタツミもそちらの方を見てみる。しかし、朝霧の中で思うように視界が効かず何があるのかが判別できずにいた。

タ「ん?どうした・・・・なんか感じるな・・・誰か近くに居るのか?・・・・・誰だ・・・?全く見えない・・・。」

フ『気のせいかな?大丈夫かな・・・それよりも急ごう。なんかあまりここに長居していてはいけない気がしてきた。』

そういうとフィーロは一足先に食べてしまい、テントをたたみ始めた。それを見たポルやルディナなども急いで食べ終えそれぞれがすぐ出発出来るように準備を始める。

タ「あまり良い雰囲気じゃないよな・・・早い所片付けておこう。」




設営の時は相当な時間が掛かったにもかかわらず、今回はものの10分程度でテントは片付け終え、食器などもあらかた片付け終わった。しかし、片付けが全て終了した時には先程まであった敵意はなくそこには静寂と朝霧が広がっていた。

タ「なるべく早く山を越えてしまってから・・・でも次の休憩する場所は次の町と言う事になるから・・・それじゃあ行こうか。」

フ『了解!今は何も感じないけど・・さっきのはなんだったんだろうか・・・なんかかなり強い気配を感じたんだけど・・・不安だから急いだ方が良いね。』

ルタ『じゃあ行きましょう!』




最後の町から山脈入り口まではそう距離は離れていないが、それでも民家や商店などは次の町まで一切無くなり補給や落ち着いて休息が出来る場所が町を出ると極端に減る。また、途中で山脈の中を貫く洞窟がありその洞窟は3方向に分かれてはいるが難所中の難所と名高い。

タ「一応町から少し歩いた所からがスタートだけど、やっぱりもうちょっと先まで進んでいた方が今日は楽だったか・・・。」

フ『その途中の山ってそんなに険しいの?名前だけ聞くとそう酷い山じゃない気もするけど・・・?』

タ「まぁ、僕もそんなに詳しい訳じゃ無いけど、この地方では真ん中に位置しているし標高も高いから難所と言われたりシンボルとも言われたりとか。でもやっぱりキツいからみんな下の方を迂回して次の町に行ってるんだ。」

フ『なるほど~、元々僕達もその下の道を通ろうとしたけどこっちがいくらか近いからってこっちにしたんだよね?』

タ「あながち間違ってないね。もう一方の道が歩きやすいし人も多くて寂しさも少ないけど如何せんトレーナーが多くて・・・、それにこっちの方がなんか天気が良ければ良い道かなと思って選んだけど・・・ちょっと心配かな。」

フ『大丈夫!何かあれば僕達が守るから!でも今朝の気配はなんだったんだろう・・・・?』

タ「あまり深く考えないで早い所通れる所通っておこう?もしかしたらこの先に何か待ってるって事も考えられるしちょっと不安と言っちゃ不安だから・・・。」

ルタ『多分この先は何も無いと思うので大丈夫とは思いますけどね・・・それに人だってそんなに歩いているわけじゃ無いですし。』

フ『油断大敵。何時どこで何が起こるか分からない、現にそういう感じで今までも襲われてるしあれだからね・・・。』

タ「そうなんだよね・・・もしかしたらあいつらがまた追ってくる・・・ん?そういえばなんであいつら僕の居場所とかを知ってたんだ?どこから情報行ってるん?」

フ『確かに・・言われてみれば・・・何もテレビとかにも出てないしGPSとかも壊したはずだよね・・?もしかして・・誰かが付けてきてるとかそれかポケモンで判断されてるとか・・・?』

タ「そういえば・・毎回レガが戦闘には出てたな・・・そして人間が襲ってきた時は・・・必ずレガが戦闘に出てた・・もしかして・・。」

フ『カイリューってそう見ないよね・・・その特異性から目を付けて見つけたら戦闘開始・・・な感じかな?』

ルタ『でも、それじゃあ違うカイリュー持ちだって襲われてても良いんじゃないですか?それにニュースや新聞で話題になってないと言う事は他のカイリュー持ちは襲われてないと言うような解釈で良いのでは?』

タ「それも一理ある。・・・まさかね・・・GPSまた仕込まれてたりとかしないよね・・・ちょっとフィーロごめん、そのスカーフ見せて。」

フ『うん、いいよ?・・もしかしてスカーフの中に何か仕組まれているとか!?・・・・・・どうなんかあった?』

タ「うーん・・・何も無かった・・・それに1回フィーロは水浸しにしてるから仮に付いていたとしても壊れてる可能性が高いよな・・あとでみんなのを調べて貰っておくように言っておこう。」

フ『新聞やニュースで話題になって無くても・・・ネットは?』

タ「ネット・・・っか。ネットニュースなら何かあるかもしれないけど、こんな状態じゃね・・・それも後で調べておいて貰うように言っておこう?」


山脈横断ルートに入って大体2時間が経過しようとした所で、目の前に大きな入り口の洞窟が現れた。ちなみに町からここまではそう距離は離れていないのだが、野生ポケモンが容赦なく飛び出し襲ってくる回数が他の地方よりも数倍多く、その度にフィーロとルタを交互に出し戦いながら進んできた為に時間が掛かってしまった。ちなみに隧道の入り口直前にも関わらず野生ポケモンが飛び出して来るくらいこの付近のポケモンは血気盛んのようである。


ルタ『ほぉわちゃー!!!』

フ『なんだよ・・・そのかけ声・・・ってそのかけ声言わないと倒せない?なんかちょっと色々と突っ込みどころ満載で・・・・。』

ルタ『なんて言うか・・・こうすると力が出るような気がするのです。』

タ「声を出すって事は結構良いことなのよ?・・・まぁかけ声の種類は特に深入りしないとして・・でも結構野生のポケモンに襲われるなぁ・・・これで6体目か?」

フ『この地方は野生ポケモンが血気盛んなのが多いようで。バトルばかりしてると色々疲れるからあまりしたくないけどね。』


タ「さて、ここから暫く正念場だよ?みんな良い?」

フ『大丈夫!・・・っと言いたいけど・・ちょっと怖い・・・。暗すぎない?』

ルタ『先が全く見えないですね・・・電灯はあるみたいですけどそれ程明るくは無いですし、足下に注意しながら進んでいきましょう?』

タ「フィーロ大丈夫?ボールに戻っておいても『それは大丈夫!』・・・そう?あまり無理しないようにね・・・じゃあ行こう。」


洞窟内部は意外と広く乗用車程度ならばすれ違うも難なく出来るくらいの幅と高さは確保されていた。内部は等間隔に電灯は設置されているがそれでも内部は暗い為タツミ達は持っていた懐中電灯で足下を照らしながら歩を進めていく。

タ「暗いな・・・凸凹してるし整地されてないところもあるから足下気をつけてよ?」

フ『僕は空飛んでるから大丈夫だけど・・・ルタが・・・。』

タツミはそう言われ、隣を歩いているルタを見てみる。足は所々にある大きな石や穴に苦戦しているようで中々歩きづらそうにしていた、その為タツミはフィーロの背中にルタを乗せフィーロが持っていた荷物の一部をタツミが背負うと言う事で先に進む事にした。

タ「これなら安心だね、まだまだ先は長いけど暫くはこれでよろしくねフィーロ。」

フ『お任せを!』

ルタ『本当すいません・・・。』


その後、道は十字路に到達する。ここから北の方へと向かうとキッサキへ、逆の方向に行くと前日まで滞在していたクロガネ、若しくはヨスガ方面へ、そして東方面へ向かうとカンナギシティへと辿り着くことが出来る。今回タツミ達が目的地として居る場所はカンナギシティの為東方面へと進む・・・筈だったのだが。

タ「なん・・・だと・・・・。土砂崩れにより当分通行止め・・・だと・・・。」

ルタ『当分というより今月中旬程度までって書いてあるので、ちょっと早く来すぎましたね。』

フ『通行止めって事は一切通れないって事だから・・・通りで人通りが少ないわけだ!なんだったら事前の町で道路情報でも流していてくれたら良かったのに~。タツミどうする?』

タ「うーん・・・このように関係者以外立入禁止ってなってるからこっそり入って通過するって手も出来ないし法律的にも危うい・・・・・どうしようもないから急遽変更してヨスガの方へと向かおう!そしてちょっと予定を変更して海沿いを進んでいく事にしよう!」

カンナギ方面へ向かう道が絶たれた今、タツミ達に残された道は北へ向かうか南へ向かうかのどちらかである。そして、タツミは今回は南側ルートを選択しカンナギへ向かう予定を急遽変更、ヨスガへと向かう事になった。

タ「えっ・・ちょっと待ってよ・・・こっちの方が相当荒れ放題じゃ無い?・・それに人なんて暫く通った気配すら無いですけど・・・。」

先程までの道は少なくとも工事関係者が通るため最低限の整備がされていたのかもしれないが、ヨスガの方へと向かうルートは元々通行人が相当少なく整備が全く入ってない状態が垣間見える。その証拠として所々には人の背丈も超えるような落石が平然と道路の真ん中に放置されていたり土砂崩れでギリギリの幅員を確保している場面が多々あったりと通行に危険が生じていると確信できるほどである。

ルタ『大丈夫です!こういう道にも慣れていかないと行けないので頑張ります!』

フ『それよりもタツミの方が大丈夫?結構な距離歩いてきたけど疲れてない?』

タ「僕は大丈夫!大分4足歩行にも慣れてきたし、何より体力が全然違って全く疲れが来ないんだよ。ポケモンって凄いね・・・って言いたいけどちょっとこっちの路面状況悪すぎやしませんかね?」

フ『それは思う・・・相当荒れてるから時間掛かりそうだね。っと言うよりもこう考えるとどんだけ人間って体力無いんだろう?』

タ「そうやね、人それぞれと思うけどね~僕は特に運動も何もしてこなかったから体力に至っては下の下だったからそう感じてるのかも?」

ルタ『そんな簡単なものですかね?』




ルデ『うぉりゃ!』

交差点から暫く進んだ先からいきなり野生のポケモンが飛び出すようになった。ただ、やはり洞窟内と言う事もある為岩タイプや地面タイプが多い、岩タイプや地面タイプは主に水や草タイプを苦手とする為、タツミ達は総員総出で野生ポケモンと片っ端から戦っていた。ちなみにタツミは炎タイプでタイプ相性が不利なのもあるが、技が出せない為全員の指示をしていた。

フ『にしてもキリが無い!こんなに多く出てこられちゃこっちも困るよ!』

ルデ『そうだな、このまま戦い続けてても良いけどこっちも流石にキツくなってきた・・・それにまだ僕は水タイプの技が出せないから完全な岩とか地面とかのポケモンと戦うのは不利だし・・・。』

ポル『いっその事・・・走る?』

タ「そうしますか~・・・じゃあ全員・・・・逃げるんだよー!!」

フ『ってタツミが一番早いじゃん!!本気で逃げすぎって・・・ルタも必死に追い掛けなくて良いから!2人とも怪我するって!』




通行止めの看板から大体1時間程度、走り出して30分程度の所でタツミ達は一旦休憩を挟むこととした。
道路状況は相変わらずではあるが、奥まで来たからか野生ポケモンは最初と比べると格段に減っていた。奥までは工事車両が入って来づらいのか、こちらの方が落石や土砂崩れが多く管理どころか人の手が入っているとは到底考えづらい状況だった。電灯も所々切れかかっていたり切れていたりと状態が著しく良くなく手入れが行き届いていないと感じさせる、人の気配が一切無い事からも元々所要ルートとしてではなく、ただ開通させただけ若しくは使う頻度は極端に少ないが何かの目的の為だけに開通したと言っても過言では無い状態だった。

タ「疲れた。相変わらず道としては上り勾配だしこりゃ走っても時間掛かりそうだね・・・それよりもずっと洞窟の中なんだろうか?」

フ『一番本気で走ってたのってタツミよね・・・そりゃあ疲れるよ・・・僕も疲れた。・・・うーん、なんか風は感じるから恐らくもうすぐ外に出れるとは思う・・・だけどずっと洞窟の中だから感覚麻痺しちゃうね。』

ルデ『なんか居心地悪いな・・ここ・・・あまり長くは居たくないよ・・・。』

タ「確かにあんまり安心してとどまれる場所じゃないのはわかるけど・・・ようやく見つけた休憩所だから・・。ここを通って突き当たりを右に行って道なりに行けばヨスガはすぐそこだから・・・まずはその交差点を目指さないと。」

ポル『大丈夫かな~・・・・・は?!』

ポルがふと上を向くと視線の先には大きな岩が今にも落ちてきそうな状況で鎮座しているのが見えた。仮に落ちてきた場合、下にはタツミ達がいる為大惨事になりかねないような状況だった。

ポル『タツミ危ないから早くそこからどいて!』

タ「えっ?・・・・!!!!」

ポルの大声が洞窟内に反響する、それが災いしてか細かい振動が起き、かろうじて落ちずに留まっていた岩が動きだしてしまいタツミ達の元へと1直線に落ちていく。

タ「えっ・・なん!?この岩!!!うわ-ーーーーー!!」

ルデ『この岩め!!!これでも食らえーーー!!』

フ『タツミ・・・・!!!!』

タツミは恐怖のあまり頭を伏せ目を閉じていた・・・暫くすると辺りには水の流れる音が聞こえてきた、タツミはその音を聞くとそっと目を開ける、するとそこにはフィーロとルディナが互いにハイドロポンプとみずてっぽうを放ち落ちてくる岩を押さえている状況が広がっていた。

タ「フィーロ!ルディナ!」

ポル『タツミは早くそこから動いて!ルタも急いで!!!』



フィーロとルディナの咄嗟の判断で無事に人的被害を免れたタツミ達、その岩は人の背丈を超える位の大きさで直撃したら恐らく死ぬだろうと思われる。

タ「危なかった~・・・みんなありがとう・・・。」

フ『でもポルも良く見つけたね~、ポルが居なかったら危なかったよ!』

ルデ『さっすが水タイプ~。』

ポル『いや~・・・それよりもルディナって水鉄砲使えるようになってたから凄いじゃない!』

ルデ『えっ・・・?そうなの?』

タ「そういえば・・・ルディナ水鉄砲使ってたな・・・おめでとう、新しい技を覚えたって感じかな~。」

ルデ『いや~それほどでも・・・。でもこれで岩とか地面タイプには強くなった!』

フ『朝とかのトレーニングが役に立って良かった良かった。でも多分さっきまで野生ポケモンと戦い続けたから経験値が一気に貯まったんだろうな~。あっ、あまりここに長く居るのは危険だよ、急いで洞窟の外に出よう!』


その後洞窟内を行ったり来たりしている内に出口が見えてきた。っがそこから明らかに雪と思われる白い堆積物が周りに広がっていた為、外の様子がおかしいのは遠目から見ても分かる。

タ「ここまで大分登ってきたから・・・もしかして・・・雪!?じゃあルタはここで暫くの間ボールの中に入れておくか・・・。」

ルタ『そうして貰えると助かります・・・流石に凍りはキツいです・・・。』

フ『うわー・・・こりゃ結構積もってそうだよ?タツミもちょっと移動するのに大変かも・・・僕の背中に乗って移動する?』

タ「そうして貰えると有り難いけど、まずは近くまで行ってから確認しないことにはどうしようも無いからね。早い所近づいてみよう?」

近づいてみると白い堆積物は雪で間違いないようである。上り勾配が続いていた為、登っているというのは感覚的に容易く分かると思われるがいつの間にか積雪する位登ってきていたようである。

タ「これは・・・うぉ!!!」

タツミは一旦外の雪に前足を踏み入れてみる・・するとズボッと一気に沈んだ為、積雪深は相当なものであるようだ。フィーロがタツミを引き上げて難を逃れるが、このままでは移動が相当難しいと思われる為、フィーロの背中にタツミが乗り移動する以外行動するのは難しそうである。

タ「相当時間掛かるなこりゃ・・・今の時点で大体3時30分か・・・何とか町まで近づきたいところだけど、この状態が続くようならちょっと考えないといけないな・・・。」

フ『まさかこんな所通らされるとは思わなかったよ・・・っと言うよりも明らかにこっちのルートの方が酷いよね?大分上通らせるし岩落ちてくるし凄く危険な道だよ?』

タ「そうなんだけど、あそこからまた戻って下に降りるよりは幾らかは早いけどね。さてと、一応進める所まで進もう?」


その後も状況は特段変らず、相変わらず積雪深は相当な物で幸いなのは吹雪いておらず視界が確保されているという所だろうか。しかし、明らかに時間を大幅に消費しているのは確かで進んだ距離とは打って変わって時間は進んでいた。

タ「ちょ・・もう5時・・・日も暮れてくる時間だな・・・急ごう?」

フ『そうしたいんだけど・・・ちょっと風が出てきて飛びづらいんだ・・・多分この風が来るって事はもうそろそろ何か視界に変化があっても良いと思うんだけど・・・。』

その後、暫くすると再び洞窟への入り口が現れた。洞窟入り口から暫く行った所で、外の道路は崖下に真っ逆さまで道自体が無くなっている為ここでは洞窟へ入るルートが正しいルートのようだ。しかし、明らかにハクタイ側入り口とは全く状況が違い入り口の大きさや中の幅員などはこちらが圧倒的に狭く圧迫感を感じるほどだ。ただ、相変わらずここでも電灯が一定間隔で設置されていて、それに関してはハクタイ側入り口から十字路に到達するまでよりも状態が良く綺麗な蛍光灯が照らしていた。

タ「相当・・・大きさ変ったな・・・でも、こっちの方が幾らか明るいな・・・。うーん・・・ここしかルートが無いし元来た道を戻るのも嫌だ・・行くしかない!」

フ『うん!前進あるのみだよ!』

タ「次の出口は、もう町の近くってなら良いなぁ・・・洞窟は怖いし暗いし大変・・・・。」

フ『日が暮れる前になるべく先に進みたいから急ごう!』



年間4万キロ程度運転する私からすると、日本の道路事情には軽自動車が一番マッチしているのですよね・・・。

普通車から軽自動車に乗り換えたら凄く運転楽で楽で・・・(^_^;)
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