26話目 涙

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寒いですねぇ。

ザザーン…。

ザザーン……。

波の音が聞こえる。

時が動き出したのか…。




嫌。

時が動いてる時代に戻ってきたんだ。




目を開けることすらかったるいほど、体が痛い…というか、重かった。
なんでか分からない。
けれど、今は時の動いてる時を堪能したい…なんて思ってしまった。



「アルト、目が覚めたか。」

この声は、アルセウス…。
アルセウスも無事だったのか…。



「アルト、すまぬ。」

なんで謝るの?
それよりも今は、時空の塔にー。

「進化、戻ってしまった。」


…。
うん?


アルトは目を開けて、ムクッと起き上がると、自分の手を、側の水たまりで自分の姿を見ると、それは紛れもなくルカリオではなく、リオルの姿だった。

「すまぬな、アルト。ちょっとばかし限界が来てな、今アルトの体内に居るんだが、(わたし)が入ると、エネルギーが(わたし)に吸われて、進化できなかったようだ。まぁ、進化が戻るのはよく分からないのだが…。」

「うへぇ、そうだったの?」

「そうらしい。まぁ、世界の中枢部分へ肉体を取り戻しに行かねばならんから、アルト、(わたし)の為に付き合ってくれ。」

「了解です。…その前に、とある子に、僕のパートナーに会いに行ってもいい?」

「もちろんだ。」

きっと、アルセウスはクスッと笑いながら、アルトに返答した。

アルトはギルドのメンバーに会わないようにしながら、トレジャータウンを抜け、サメハダ岩までやってきた。

「ー。やっぱり、居た。」

アルトの気配に気づいた彼女は、アルトへクルリと振り返った。
その表情は、焦りなのか、悲しみなのか、怒りなのか、嬉しさなのか…。

全ての感情が入り混じったような表情をしていた。

「ア、アルト…!」

「ルナ、ごめんね。」

「ううんっ!いいのっ!無事…だったから…!」

彼女はぼろぼろ、両方の瞳から大粒の涙を流している。
アルトはその涙を拭って、ニコッと微笑んだ。
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「ただいま、ルナ。」

「お、おかえり…アルト…!」

(そうか、アルト。お前が会いたかったのは、彼女なのか)

アルセウスはアルトの体内から意識を飛ばし、幻影を作り出すと、アルトの真横へと出現した。

「あな、たは?」

(わたし)はアルセウス。この世界を作りし、創造神だ。(わたし)は今訳があって、アルトの体内に居るのだ。」

「そう、なんですか…。」

ルナは涙を振り払うと、アルトに不安そうな表情を送る。

「また、どっかに行くの…?ギルドには、戻ってこないの?」

「うん。また、行かなきゃならない。未来の世界で、知ったこと、そしてやらなければいけないことを、今の、この世界で成し遂げなきゃいけない。」

「み、未来…?アルトは、どこへ行っていたの?」

「今の世界が進行した、世界。未来さ。」

「それは、私も行っちゃダメなの…?」

「ルナは…。」

アルトはじっとアルセウスへと視線を送る。
見つめた視線の先には、感情を読み取れないアルセウスの表情。

ただ、ポツリと一言呟いた。



(わたし)には関係のないことだー


「…そう。」

アルトはそれを聞くと、安心したようにアルトに微笑みかけた。

「行こう、ルナ。世界を救う為に…!」

「アルト…!」

ルナの瞳から、止まりかけた涙がまた出てきた。
「涙もろいね、私…。」とかいいながら、必死で止めようとする。








「ルナ、ごめんね。ありがとう。」

12月。師走ですね。
ポケダン時の光と闇の声も、ラストスパートに向けて走り出します←うまくない
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