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PM2:45 Nの城 3F玉座の間

「勝負はここからだよ!」
「うん!」「はい!」
「サザンドラ、格の違いを見せつけるのだ!」
〈………〉

運命を賭けた戦いは終盤戦を迎えた。

「シャンデラ、[鬼火]!」
〈了解~!〉

シャンデラは微弱な炎を放った。

「かわせ!」
〈………〉

サザンドラは軽々とかわす。

「やっぱり当たらないか………」
〈ユウキ、あの作戦でいこうよ~。〉
「うん!わかったよ!ベル、僕達で相手の気を逸らそう!チェレンは隙を見てシャンデラに[鬼火]をさせて!」
「うん!わかったよ!」「はい!わかりました!」
「[悪の波動]!」
〈………〉

サザンドラは暗黒の衝撃波を放った。

「これをくらったらマズいな………。ジャローダ、[リーフストーム]で打ち消して!」「[冷凍ビーム]でジャローダの援護お願い!」「シャンデラはエネルギーを溜めてて!」
〈OK~。〉〈わかったよ!〉〈りょうかい~!〉

ジャローダは草の嵐を引き起こした。
続いてダイゲンキは冷気を放った。

「サザンドラの技を打ち消すとはな……。」
「ジャローダ、接近戦に持ち込むよ![リーフブレード]から[逆鱗]!」
「ダイゲンキも、もう一度[冷凍ビーム]!」
〈わかったよ~。[リーフブレード]!〉
〈よし![冷凍ビーム]!〉

ジャローダは接近し、攻撃を仕掛けた。
ダイゲンキはそれを援護する。

「[火炎放射]!」
〈………〉

サザンドラは炎を放ち、迎え撃つ。

「地面に当ててかわして!」「[ハイドロポンプ]で打ち消して!」
〈うん!〉〈わかったよ![ハイドロポンプ]!〉

ジャローダは技を地面に当て、反動で飛び上がる。
ダイゲンキは火炎を大量の水で消火した。

〈よし!僕は切り札、[逆鱗]!〉
〈えっ!?ジャローダ、あんな技、使えるんだ……。〉

ジャローダはかなりのスピードで攻撃を始めた。

〈……くっ!〉
「なかなかの威力……[悪の波動]で迎え撃て!」
〈みんなの思いをくらえ!お前には絶対に負けるものか!〉
「よし!ジャローダの闘争心に火がついた!」

ジャローダも本気で攻撃をする。

「今だ![鬼火]から[火炎放射]!」
〈やっとだね~![鬼火]!〉

隙をついてシャンデラが微弱な炎を放った。

「なに!?」〈……!〉

意表をついたため、技は命中した。
サザンドラは火傷状態となった。

「よし!うまくいった。ジャローダ、そろそろ技の効果が切れるから、一旦交代して!」
〈わかった!第一段階クリアーだな!〉
「スワンナ、頼んだよ!!」
〈スワンナ、あとは任せた!〉
〈うん!任せて♪!〉

ジャローダは撤退して、スワンナが前に出た。

「まずは[アクアリング]!」
〈うん♪わかったわ♪!〉

スワンナは水のベールを纏った。

「二人共、ここから攻めるよ!」
「はい!」「うん![冷凍ビーム]!」 
〈よし!わかった![冷凍ビーム]!〉「[流星群]だ!」
〈………〉

ダイゲンキは冷気を放つ。
サザンドラも上空にエネルギーを放った。

「スワンナ、加速しつつ[冷凍ビーム]で直接攻撃して!」
〈うん♪〉「[エナジーボール]で撃ち落とすんだ!」
〈了解~![エナジーボール]!〉「ダイゲンキは距離を詰めて!」
〈わかった!〉

それぞれ行動した。
間髪を入れずに大量の隕石が飛来した。

〈うっ!〉〈くっ!〉

完全には防ぐことができず、ダメージを受けた。

「ダイゲンキ、[リベンジ]!」
〈くっ!…くらえ![リベンジ]!〉「スワンナは[冷凍ビーム]を連射して!」
〈わかったよ♪[冷凍ビーム]!〉〈………やられた………。〉

シャンデラは攻撃に耐えられず、力尽きた。
ダイゲンキは反撃を開始した。
スワンナは降り注ぐ隕石を華麗にかわし、数回冷気を放った。

「シャンデラ、ありがとう。エンブオー、頼んだよ!!」
〈さっきの戦いで疲れたけど、やるか。〉
〈ユウキ!そろそろいけると思うよ!〉
「うん!わかった。[ブレイブバード]!」

スワンナは淡い光を纏って、サザンドラに突撃した。

〈くらえー!〉
〈………っ!……〉
「さすがにマズい……[流星群]!」
「よし!ゲーチスが焦ってきてます!」
「ってことは効いてるってことだね!」
「うん!このままいくと勝てそうだ。気を抜かずにいくよ!」

スワンナの渾身の攻撃は命中した。
そこに隕石が降り注ぐ。

「[波乗り]を凍らせて攻撃を防いで!」
〈うん♪〉

そう言い、スワンナは急激に上昇して大量の水を出した。

「〈[冷凍ビーム]!〉お願い!」
〈了解した!〉「接近して[思念の頭突き]!」
〈よし!〉

すぐに水を凍らせた。その下をエンブオーは走り抜けた。

〈くらえ![思念の頭突き]!〉

命中。

「「そのままサザンドラに[冷凍ビーム]!」」

〈うん♪!〉〈うん、わかったよ!〉
〈〈[冷凍ビーム]!〉〉

同時に冷気を放った。

「[火炎放射]!」
〈………〉

対して炎で迎え撃つ。
その間に上空で凍った氷は落下し、砕けた。

〈………っ!…。〉
「よし!氷ができた。スワンナ、交代して。」
〈うん!第二段階クリアーだね♪〉
「エーフィー、最後は頼んだよ!!」
〈エーフィー、任せたよ♪。〉
〈ええ、今回私だけまだ戦ってないしね!最初から全力でいくわよ![めいそう]!〉

エーフィーは前に出てすぐに精神統一を始めた。

「「[火炎放射]!」」
〈………〉〈うん!〉
「エーフィー、[サイコキネンシス]で氷を集めて!」
〈………〉

エーフィーは集中を切らさずに氷の破片を集めた。

「[ハイドロポンプ]!」
〈…うん!〉
「維持しながら[シャドーボール]!」
〈……よし!わかったわ![シャドーボール]!」

維持しながら漆黒の弾を放った。
2つの技は命中した。

「サザンドラの動きが鈍くなってる!」
「よし!もうひといきだ!」
「エーフィー、接近しながら氷の破片をぶつけて!」
〈ええ、これで最後よ!〉「全力で[冷凍ビーム]!」
〈よし!トドメだ!〉「[大文字]!」
〈うん!くらえ!〉
〈………ぐわあああぁぁぁ〉

広い玉座の間にサザンドラの断末魔が響いた。

「…!!この私が負けるとは……。」
「これで[絆]、[友情]、[志]の大切さがわかっただろ!」
「ポケモンを解放することが無駄だという事がわかっただろ!」
「そうよ!みんなで協力してこそお互いに強くなれるのよ!」
「………………………………………」

とうとう長い戦闘の決着がついた。


「………本当に君たちはわからないよ………。」
「言ったでしょ、みんなが恨みをもってるわけではないって!」
「…………確かに……ブラックの言う通りかもしれないよ………。」

ブラックも白星を飾った。

こうしてイッシュの未来を賭けた戦いが幕を閉じた。


  第9章 完

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