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PM1:30 ライモンシティー遊園地

〈こうしておもいっきり楽しめるのって久しぶりよねー。〉
〈そうだな。最近事件に巻き込まれることが多かったからな。〉
〈うん!やっぱり平和が一番だよ~。〉

ユウキ達は束の間の休息を楽しんでいるようだ。

「みんなも楽しんでいるみたいだね。次はどこにいく?」
〈ウチあの建物のやつがいいわ♪〉
〈ジェットコースターか。面白そうだな。〉〈行ってみようよ~。〉
「うん。」〈ええ。〉

ユウキ達はジェットコースター乗り場に向かった。

………

PM2:30 ジェットコースター乗り場

〈やっと僕達の番だ~。〉
〈さすが、人気アトラクションだな。〉
〈これも遊園地の醍醐味よね♪〉

「お客様、恐れいりますがアトラクションの構造上ポケモンはご乗車出来ませんのでご了承下さい。」 
「〈〈えっ。〉〉」
〈なら仕方ないな。〉
「うん。みんなには悪いけど、楽しんでくるよ。」

ユウキはそう言って、エーフィー達を戻した。

   3分後

「あー楽しかった。みんなも乗せたかったなー。」

ユウキは降りながら言った。

「楽しんでもらえて嬉しいな。ところで君は見たところトレーナーよね?」
「はい、そうですけど?」

係員の女性に話しかけられた。かなりスタイルがいい。

「なら、こっちに来てくれる?特別にもっと楽しい所に案内するわ!」
「えっ、ありがとうございます。」

ユウキは謎の女性に誘導されて、別の建物に連れてかれた。

………

PM2:40 ステージ

「で、ここは何をするところなんですか?」
「あなたには今から始まるショーに参加してもらうわ。」
「えっ、ショーですか?」
「そうよ、ポケモンバトルだから、簡単でしょ!」
「はい。それなら大丈夫です。」
「なら決まりね。使用ポケモンは2体だから、呼ばれたら出てきてね。ええっと、名前は……」
「ユウキです。」
「ユウキ君、よろしくね。」
「はい!」

ユウキはいきなりショーに参加するこになった。

………

PM3:00 ステージ

「………それでは、チャレンジャーのユウキ君の登場だ!!」

アナウンスに呼ばれてユウキはステージに上がった。

(結構人多いな……)
「対するのは、現在10連勝中、当パークのオーナーカミツレだー!」
「よろしくね。ユウキ君。」

会場のボルテージが上がった。

「オーナーだったんですね。」
「そうよ。」
「じゃあ、僕からいきますね、ジャローダ、お願い!」
〈ショーって楽しそうだね~。〉
「エモンガ、ショータイムよ。」
〈楽しませてもらうわよ!〉
(エモンガか、不利だな……)
「ジャローダ、僕達のほうが劣勢だけどいくよ!」
〈うん。いくよ~〉
「エモンガ、[10万ボルト]!」
〈うん!〉
「ジャローダ、様子見で[リーフブレード]!」
〈ユウキ、わかったよ~。〉

ジャローダはエモンガの攻撃をかわし、接近した。

「エモンガ、高度を上げてかわして!」
〈さあ、この状態どうする?〉

エモンガは挑発した。

(飛ばれちゃったか~。よし、あれなら。)
〈ユウキ、このまま[リーフブレードを地面に当てるね~。〉
「うん。お願い!飛び上がったら[逆鱗]お願い!」
〈うん。前のキーの実使ってないから、後で使うね~。〉
「まだ持ってたんだ。よし、お願い!」

ジャローダは地面に当てた反動で飛び上がった。

「あら、なかなか楽しませてくれるじゃない!」
〈まさかこの状態を変えられるとはね。〉

ジャローダはそのまま[逆鱗]で攻撃。

〈くらえ!僕の切り札だ~!〉
〈!?〉

2匹は下に落ちていった。

〈〈うっ。〉〉

2匹はすぐに立ち上がった。だが、ジャローダは焦点が合っていないのか、明後日の方向を向いている。

「混乱状態みたいね。エモンガ、いまよ![アクロバット]!」「ジャローダ、聞こえるよね?木の実を食べて!」

2人は同時に叫んだ。

〈ううっ、わか…った…わ。〉〈!見えない!? その声はユウキ!?うん。わかった。〉

同じく同時に行動に移す。
エモンガが接近している間にジャローダは持っていたキーの実を食べた。

「まさか持っていたなんて、面白いわね!」
「これも作戦ですよ。ジャローダ、次で決めるよ。[逆鱗]!」
〈よし、見える!うん、いくよ!これで最後だ!〉
〈!?混乱が治った!? うわあああっ!〉

エモンガは加速していたため止まる事が出来なかった。

「エモンガ、戦闘不能。ここでついにオーナーのエモンガがやられたー!!この青年、強いぞ!」

ナレーションが場を盛り上げ、会場のボルテージは最高潮に達した。

「まさか私のエモンガがやられるとはね。久しぶりに楽しめそうね。この子をだすのも久しぶりね。ゼブライカ、いくよ!」
〈………やっと出番だ。1ヶ月ぶりだなー。久しぶりに暴れようか。」

カミツレはゼブライカを出した。

「おーっと、ここでゼブライカの登場だ!!」

ナレーションが盛り上げる。

「ジャローダ、お疲れ様。戻って!」
〈うん。楽しかったよ。〉
「よし、ショーを盛り上げるのには君が一番かな、エーフィー、出番だよ!」
〈確かにそうね。私はこの地方では見られないもんね!〉
「おーっと、ユウキ選手、見たこともないポケモンを出した!!」

会場は少しざわついている。全員見たことのないポケモンを見たからだ。

「ユウキ君、珍しいポケモンを持ってるのね。その子私も初めて見たわ。」
「エーフィーはこの地方には生息しないポケモンですから。 エーフィー、いくよ!」
〈ええ、もちろんよ!いつもの作戦でいくの?〉
「うん。少人数でも盛り上がった作戦だからね。[穴を掘る]!」
「このポケモンはエーフィーと言うらしい。これは先が全く予想が出来ない!このポケモンの活躍に期待だー!」

このナレーターは盛り上げるのが上手い。慣れているためだろう。

〈きみは見かけないポケモンだね。〉
〈よく言われるわ。さあ、始めましょ!〉

そう言うと、地中に潜った。

「[めいそう]から[シャドーボール]、そして[サイコキネンシス]!」
〈もちろんよ!…………〉

ユウキは立て続けに指示を出した。エーフィーもそれに答える。

「タイミングは任せるよ。」
〈……………〉
〈くそ、どこだ!?〉

ゼブライカは辺りを見渡している。
すると、複数の漆黒の球が穴から飛び出してきた。もちろんエーフィーが操っている。

「すごい………。」

カミツレも見とれている。

「エーフィー、そのまま攻撃だ!」
〈わかったわ。〉
〈!!下から!?〉

ゼブライカはシャドーボールに気を取られていて、エーフィーに気がつくのが遅れた。

シャドーボールとエーフィーの攻撃まほぼ同時に命中していた。

「〈!! 強い。」 僕が一瞬で…やられるなんて………。〉

ゼブライカは倒れた。

「おーっと、これは波乱展開だー!なんと、オーナーのポケモンが一瞬でやられたー!!」
「!? なにが起きたの!?」
「一瞬でしたからね。解説すると、………(いつものやつです。)…………で、きをそらしている間に地面タイプの[穴を掘る]でフィニッシュです。」
「すごい…。そんな戦略が………。  ユウキ君、君は参加賞としてこれが相応しいわね。」

カミツレはそう言うと、1つのバッチを取り出した。

「えっ、それってジムバッチですか!?」
「ええ、そうよ。ずっと隠していたけど、私はジムリーダーなの。」
「そうだったんですか!? ってことはこのショーはジム戦だったんですか!?」

ユウキは驚きを隠せない。

「そうよ。ちなみに、このシステムを採り入れてから初めて負けたわ。楽しい勝負だったよ。」
「ああ、はい?ありがとうございます」
〈まさかジム戦たったなんて……、想像もつかなかったわ……。〉
「うん。僕もびっくりしたよ。」

「チャレンジャーユウキに拍手!!」

こうしてショーを兼ねたジム戦は大盛況に終わった。

………

PM3:45 ポケモンセンター

〈まさかジム戦だったとはな。〉
〈ウチもびっくりしたわ♪。〉
〈カミツレさんってサプライズ好きみたいね。〉
〈そうみたいだね~。でもすごく楽しかったよ~。〉
〈エーフィー達はいいなー。ウチらもでたかったなー♪〉
「スワンナ、コジョンド、噂によると次のジムは岩か地面タイプみたいだよ。」
〈ユウキ、それ本当か!?〉
〈コジョンド、次はウチらの出番みたいね♪〉
「うん。この情報は、信じてもいいと思うよ!元はカミツレさんだし。」
〈ああ。なら確実だな。〉
〈うん。〉
〈〈2人とも頑張ってね!〉〉

エーフィーとジャローダは声を揃えて言った。

〈うん♪〉〈ああ。〉
「みんな、まだ時間もあるし、もうちょっとこの街を見て廻ろっか。」
〈〈そうね〉♪〉〈うん。〉〈そうだな。〉
「じゃあ、行こっか!」

ユウキ達は残りの時間を観光に使った。

………

PM9:00 ポケモンセンター

〈今日は疲れたね~。〉
〈Nと戦ったのが随分昔に感じられるわ。〉
〈そうだな。いろいろあったからな。〉
〈そうよね♪でも楽しかったわ♪〉
「うん。1日でやりたいこと全部やっちゃったし、明日出発しよっか。」
〈〈うん。〉♪〉
〈なら今日の疲れをとらないとな。〉
〈そうね。今日はそろそろ寝ましょ!〉
「うん。」

ユウキ達は部屋に戻り、眠りについた。














物語が大きく動きだすとは知らずに…………。


   第4章 完

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