二話 落とし穴に落っこちた!

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読了時間目安:7分
前回のあらすじ︰ヘルガーは救助隊のソニアと出会う。
ヘルガー「一ついいか? 説 明 が 雑 。」
ソニア「まあ、国語のテスト5割切ってた人だからね〜。」
ヘルガー「それでよく小説書いてんな!?」

ヘルガー「救助隊…?」


ヘルガーは頭にわかりやすく (?)←これ を浮かべていた。彼は救助隊なんてものを知らなかった。ソニアはこれに目が飛び出そうになった。


ソニア「え〜!?知らないの〜!?救助隊っていうのはね〜、道に迷っちゃったポケモン達を助けたり、悪いことしたポケモンを捕まえたり、落し物を届けてあげたり、なんて色々あるけど〜とにかく、街や世の中を安心して暮らせるように私たちがいるの〜。」

ヘルガー「ふーん、じゃあ今は安心出来る世の中なのか?」

ソニア「…!」


長く語ったのに第一声でふーんと言われた上にとても痛いところを突かれて、あんなにふんわりしていたソニアの顔は一気に(こわ)ばった。だが、その顔を見ずにさらに質問をあびせる。


ヘルガー「んで、お前はどう思うんだ?周りの奴らは安心できてると思うか?本当にお前のことを周りからは仲間だと思われてると思うのか?他の奴らなんか俺にはどうでもいいと思うんだが?」


ソニアはヘルガーに惑わされてどんどん不安になってくる。みんなは本当に安心して暮らしているのか…そんなわけない、もう侵略が手前まで来てるって言ってるのに…。わたしは本当にみんなに信頼されてるのか…。ほかの人たちはわたしのことがうっとうしいんじゃないのか…。一つ一つの言葉が刺さって、ついに彼女は(うつむ)いて泣いてしまった。ソニアは動揺も混じってあちこちをウロウロしながら、自分の想いを語る。


ソニア「それは解らないけど…!だけど…!」

ヘルガー「おいちょっと待て、そっち」

ソニア「だけどわたしはみんなを信じるの!!」

ヘルガー「あっおい、おま」

ソニア「だってわたしは今までみんなに助けられた…ってうわあああああああぁぁぁぁぁ痛っ!」






ソニアはヘルガーの忠告を聞かずに話し続けた結果、足元にある穴に気づかずそのままフツーに落ちていって腰から地面に叩きつけられた。


ソニア「いてて…落とし穴?」

ヘルガー「だから言っただろ、そっちは危ねえって。」

ソニア「えっわざわざ落ちてきてくれたの〜?ていうか危ないって言ってない〜!」

ヘルガー「お前が長々と喋ってるから聞いてなかったんだろ!」

ソニア「質問してきたのはヘルガーくんのほうからでしょ〜!!」

ヘルガー「なんだと!テメェ殺る気か!!・・・!!」


ヘルガーとソニアが揉めているあいだに殺気のあるオーラ…身体じゅうに狂気からなる寒気が漂い、ヘルガーの全身を身震いさせる。

ヘルガー「…おいお前、強いのか?」

ソニア「ソニアって呼んでよ〜。」

ヘルガー「うるせぇ、早く闘う体勢整えろ。」

ソニア「え?」

ヘルガー「ここは…敵の住処だ!」


ソニアの背後からは《はっぱカッター》が飛んできた。するとソニアは左から振り向いて攻撃を認識すると、左前足を支点に身体で円を描くように半回転。ソニアは攻撃の出どころを向くように体勢が整い、はっぱカッターはソニアの左をギリギリ通過していく。ヘルガーはこの動きに少し…いや、呑気な性格には似合わぬ素早い身のこなしに驚く。


ヘルガー「お前…只者じゃねえらしいな。」

ソニア「そ〜う?ありがと〜、えへへ〜。」


だが一息つく暇もなく、周りには沢山の草タイプのポケモン…キリカリにタマタマ、キノココ、それからそれから…と、言えないほど沢山のポケモンが襲ってくる。


ヘルガー「おい!コイツらはなんなんだ!?」

ソニア「たぶん…ここは【不思議のダンジョン】みたいだね〜。」

ヘルガー「なんだよその…不思議なんたらっていうそれは!?」


ヘルガーは敵の大群を相手にしながら尋ねた。


ソニア「不思議のダンジョン…その場所に入る度に〜えいっ、毎回地形や出口が変わる不思議な世界のこと〜それっ。でね、最近その不思議な世界になっちゃって住んでたポケモンたちが…よっ、ほっ、て~い、狂っちゃって入ってきたポケモンを攻撃するんだ〜《れいとうビーム》。」

ヘルガー「お前よく長々と喋りながら戦えるな…?」






草タイプに相性が悪いソニア、だがものともせず敵のせん滅を済ませた。もちろんヘルガーは相性がよく、敵もそんなに強いポケモンじゃないので全滅させることができた。


ソニア「ヘルガー君、お疲れさま〜。はい、オレンの実!」


ソニアはリュックから取り出してヘルガーに渡した。オレンの実…それは身体の傷をすっきり消してくれる魔法のような木の実。だが、ヘルガーはオレンの実を手にしながらポカンとソニアのほうを見つめていた。


ソニア「…どうしたの?」

ヘルガー「…誰かから貰うなんて俺は嫌いだ!」

ソニア「え…?」


ヘルガーは…生まれた時から独りで生きてきたポケモンだった。


次回、ソニアはヘルガーの過去に潜む傷をえぐってしまう。そしてヘルガーたちの前に現れる新たな敵。
ソニア「ヘルガー君…一体何者なんだろう?」
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感想

お名前:まぐまぐ さん
これはヘルガー、ソニア両者共に何か重いものを抱えていますね。それぞれがどんな思いを抱えてるか気になるのと、これからどの様に変わっていくのか楽しみです。
書いた日:2018年05月07日
作者返信
感想ありがとうございます!是非とも、今後の展開をお楽しみください!
書いた日:2018年05月30日