~サキのトーク~
(作者)あ~暇。(サキ)今日はキンセツジムに挑戦だね!(カエデ)そうだな。(セイラ)そう言えばキンセツヒルズのベッドはとてもふかふかでしたね。(作者)いいなぁ。
翌日、私はポケモンの体力が満タンな事を確認してからカエデに話しかける。
「おはよ!カエデ。今日はキンセツジムに挑戦だよね?」
「そうだよ。準備はOKかい?」
「うん。」
「私は観客席で見学させていただきますね。」
「分かった!」
「よし。じゃあ行こうか。」
「はい。」
私たちはキンセツヒルズを出てエレベーターで1階のキンセツシティに到着する。
「うわーーー!!!広い!広い!広ーい!!!!」
私の声がこだましてシティ中に響き渡る。
「サキ、声のボリュームを下げてよ。耳が、キンキンする・・・。」
カエデとセイラちゃんは耳をふさいでいた。
・・・。ごめんなさい・・・。
~キンセツジム~
「すみません、ジム戦、お願いします!」
「ようこそ。サキさんと、カエデさんですよね?」
「はい。」
「どうぞ、中へお入りください。」
ドアが開き、フィールドが目の前に広がる。
「サキさん!カエデさん!久しぶり!」
フィールドに立っていたのはコウタ君だった。
「コウタ君?」
「お知り合いですか?」
「うん、ちょっと前に戦ったことがあるんだけど・・・。」
「僕がキンセツジムのジムリーダーです!」
「嘘!」
「さあ、ポケモンを出してください!」
コウタ君がボールを構える。
「こらこら、コウタ、戻りなさい。」
コウタ君の後ろからコウヤさんが出てきた。
「すみません、サキさん、カエデさん。こら、コウタ。挑戦者の邪魔をしちゃいけないと何回も言っただろ?」
「はーい!」
コウタ君は元気に答えてフィールドから出ていく。
「???どういう事ですか?」
「すみません、コウタ、僕の弟なんです。」
「えぇぇぇぇぇ!!!!!!」
また私の叫んだ声がジム中に広がり、カエデとセイラちゃんに冷たい目で見られる。
「サキ、そんなに驚くことかい?」
「カエデはびっくりしなかったの?!」
「いや、びっくりしたけど、そんな悲鳴のような叫び声をあげるくらいはびっくりしなかった。」
「はい。私はジムリーダー総会の時にお会いしたのでお話は伺ったことがあるので知っていたのですが・・・。」
はーい。ごめんなさい・・・。
「さて、ジム戦、でしたよね?」
「はい。よろしくお願いします。」
「それでは。出てこい!コイル、ビリリダマ!」
<コイル>
でんじはを はなち そらを ただよう。 でんきを くっているときに さわるとぜんしんが ビリッと しびれるぞ。
<ビリリダマ>
モンスターボールが うりだされたのとおなじ じきに はっけんされた。 なにか かんけいがあると いわれる。
「電気、鋼・・・。出て来て、ワカシャモ!」
「出てこい、キルリア!」
「それでは、ポケモンバトル、開始!」
審判の合図でポケモンバトルが始まる。
「コイル、電磁波!ビリリダマ、充電!」
「!キルリア、守る!」
「ワカシャモ、ビリリダマにニトロチャージ!」
「サキ、むやみに直接攻撃したらっ!」
カエデの声は届かず、ワカシャモは体に炎をまといビリリダマに激突する。
ビリリダマはダメージを喰らったが、ワカシャモも体が痺れ始める。
「ふふっ、僕の仕掛けに引っかかったね。」
「どういう事?!」
「僕のビリリダマ、特性が静電気なんだよ。」
「あっ!」
「だから言っただろ?」
「所で静電気って?」
カエデがずっこける。
「知らなかったの?さっき『あっ!』って言ったじゃん。」
「あはは。静電気って?」
「直接攻撃を受けると、30%の確率で相手を『まひ』状態にするんだ。」
「もしかして、それで?」
「うん。運が悪かったね。」
「コイル、ボルトチェンジ!ビリリダマ、キルリアにころがる!」
「キルリア、念力で浮くんだ!」
「ワカシャモ、コイルに二度蹴り!」
「シャモォ!!!!」
ワカシャモは体が痺れながらもコイルを二回蹴っ飛ばす。
コイルは、ワカシャモにぶつかり、凄いスピードでコウヤさんのところに戻っていく。
「ボルトチェンジ・・・攻撃後、手持ちのポケモンと入れ替わる技ですよね?」
カエデがぼそっと呟く。
「正解。出てこい、レアコイル!そしてビリリダマ、ボルトチェンジ!」
「キルリア、守る!」
「ワカシャモ、飛ぶの!」
ワカシャモが自慢の脚力で飛び、ビリリダマがワカシャモの下を潜り抜け、壁に衝突する。ビリリダマは倒れる。
「お疲れ。じゃあ、出てこい!コイル!」
「ワカシャモ!?」
ワカシャモは体が麻痺しているにも関わらず、無理に体を動かしたせいで、苦しそうな顔をしていた。
「戻って。行くよ!クチート!」
「レアコイル、コイルと合体!」
レアコイルの中にコイルが引き込まれ、合体する。
「レアコイル、マグネットボム!」
「キルリア、マジカルリーフ!」
「クチート、アイアンへッド!」
キルリアがマジカルリーフで視界をふさいでいる間にアイアンヘッド繰り出す。技が命中し、レアコイルは怯んでしまう。
「レアコイル、もう一回マグネットボムだ!」
次は攻撃が命中してしまい、キルリアが倒れてしまう。
「ありがとう。行ってこい、カポエラー!そのままトリプルキック!」
ボールから飛び出してレアコイルめがけて3発のキックを放つ。
油断していたレアコイルはじめんに落ちる。
「今よクチート、じゃれつく!!!」
隙を狙ってクチートがレアコイルにじゃれつく。
「レアコイル!」
「レアコイル、コイル、戦闘不能。クチート、カポエラーの勝利!よって、挑戦者サキ、カエデの勝利!」
「やったぁ!!!!」
「お疲れ、カポエラー、ありがとう。」
「よくやったね、クチート!」
「おめでとうございます。」
「お姉ちゃんたち凄いや!!」
近くで見ていたコウタ君も目を輝かせて話している。
「はい。これがダイナモバッジボルトチェンジの技マシンです。」
「ありがとうございます。」
「僕もお姉ちゃんたちみたいに強くなるよ!」
「うん。またバトルしようね。」
「すみません、コウタがうるさくて。」
「いえいえ、平気ですよ。」
「お姉ちゃんたち、次はどこのジムに行くの?」
「そうだな・・・。次はフエンタウンのジムだな。」
「頑張ってね!」
「あ、よろしければキンセツシティの探索をしてみてください。」
「いいんですか!?」
「ええ。もちろん。」
「やったー!よし、行くよ!カエデ、セイラちゃん!」
「はいはい。」
「分かりました。」
私達は元気にジムを後にした。