第11話 上空、地上の攻防戦!

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サキのトーク
(作者)気が付けば十話行ってたね。(カエデ)やっと十話か。(サキ)長かったね。(作者)ま、これからもぼちぼち頑張りますか!




~ムロタウン、ムロジム前~



「あ、そうでした。ジムバッジをお渡ししますね。ナックルバッジと技マシンです。」

セイラちゃんがそっと私たちに渡してくれる。

「ありがとう。」

「あの、お二人は次はどこへ行かれる予定ですか?」

「キンセツジムかな。順番的にキンセツがいいかなっと思って。」

「いいね!キンセツってあの超都会のキンセツでしょ?」

「そうだよ。」

「分かりました。ウォーグル、出て来てください!」


<ウォーグル>

すみかを ひとが おびやかしたことが あり ウォーグルたちはいちがんに なって あらがったという。


「セイラちゃん、こんなポケモン持ってたの?」

「はい。ムロタウンは本土から少し離れているので、飛行タイプを持っている人が多いですね。」

「そうか。僕はオオスバメを持っているけどサキはどうする?」

「それならウォーグルに乗ってください。ウォーグル、行けます?」

ウォーグルはコクンと頷く。

「ありがとう!じゃ、遠慮なく。」

一瞬ウォーグルはふらついたが何とか耐えてくれた。

「あら、ウォーグルごめん。私太ってたかしら?」

「大丈夫ですよ。じゃあ行きましょう。キンセツでいいですか?」

「いや、カイナシティがいいかな。」

「えー?なんで?」

「カイナシティで一回キンセツジムのために必要な用具を買おうと思って。」

「分かりました。じゃあウォーグル、カイナシティまでよろしくお願いします!」

「オオスバメ、こっちも頼んだ!」

二匹一斉に羽ばたく。

「サキさん、しっかり摑まっていてください!!」

「う・・ん。だ、大丈・・・夫!」

飛び立つ瞬間、重力で落ちそうになったり顔にかかる風が強く落ちそうになる。とにかく喋る暇なんてない。

「もうすぐ、空ですよっ・・・我慢してくださいねっ・・・・」

「ん、んんー!!」

風が強く思わず目をつぶる。

「・・・ふう、空の上に着きました。もう大丈夫ですよ。」

その言葉でそっと目を開く。目の前に広がっていたのはホウエンの素晴らしい景色だった。

「こ、これがホウエン?私の大好きなホウエン地方の景色・・・?」

「そうですよ。」

「あ、あ、あぁぁ。」

思わず手が震える。

「サキさん、ホウエン地方って素晴らしいですよね。だってこんなに素晴らしい景色が見られるんですもの。」

「そうだね。私、ホウエンに産まれて良かったな。」

「それは何よりです。さて、そろそろ着きますよ。カエデさんは大丈夫でしょうか。」

「そう言えばカエデの姿が・・・いたよ!後ろで誰かと戦ってる!」

「ああ、またあのポケモンが・・・。サキさん、私はカエデさんのところに戻るのでサキさんはあのポケモンを追い払ってください!」

「OK!サーナイト、出て来て!そして私と一緒にテレポート!」

「サナッ!」

「サキさん、気を付けてください!!」

「カエデっ!今助けるわ!!!」




~カエデside~

「くっ、」

目の前にはオニドリルが羽ばたき行く道をふさいでいる。

「危ないっ!」

僕に気が付いたオニドリルが攻撃してくる。

「キルリア、念力!」

咄嗟に出したキルリアがオニドリルの動きを止めてくれる。その異変に気が付いた仲間のオニドリルが僕を襲ってきた。

「くっ!やばい!!」


「危ない!カエデっ!!」


突然女性の声がして僕は助かった。その女性はオニドリルの攻撃が直撃し、遠くに吹っ飛んだ。あの声、もしかして・・・

「サ、サキ!?」

しかしサキは遠くに飛んで行ってしまった。

「サキ!サキ―!!」

「あいよ。」

「わっ!びっくりした。」

吹っ飛んでしまったはずのサキが目の前にいた。

「なんで?」

「さっきのは私の身代わり。さ、サーナイト、本気で行くよ!」

サキはサーナイトの念力で浮かんでいた。

「今サーナイトは念力で戦えないから、ワカシャモ、ハスブレロ、クチート、みんな出て来て!そしてサーナイト、みんなを念力で操るのよ!!!」

「サナっーーー!!!!!」

昔本で読んだことがある。サーナイトはトレーナーを守る時はサイコパワーを使い切り、トレーナーを守る力を持っている。

「僕たちもだ!カポエラー、キルリア、2匹はオオスバメの上で応戦だ!カポエラー、トリプルキック、キルリア、念力!」

「ワカシャモ、ニトロチャージ、ハスブレロ、目覚めるパワー@電気、クチート、ラスターカノン!」

それぞれが技を繰りだす。オニドリルも負けずに反抗してくる。

「なかなか手ごわい相手だね。どうしよう、みんな、もっかい同じ技よ!」

サキはジャンプしてオニドリルに飛び乗り落ち着かせる。

「お待たせしました!カイリキー、あの群れを投げ飛ばしちゃって!!」

「よっと。」

ジャンプでウォーグルに飛び乗る。

「セイラちゃん、いいタイミング!」

オニドリルはカイリキーが投げ飛ばして逃げていった。

「危なかった。」

「大丈夫ですよ。でもとりあえず地上に降りましょう。」




~サキside、カイナシティ~

「危なかったね~。」

「びっくりしたよ。」

「すみません、ここのオニドリル、私の実家で飼っているオニドリルなんですけどこうやって人様に迷惑をかけてしまうんです。ごめんなさい。」

「いや、セイラは悪くない。」

「でも、なんか妙な感じがしたんだ。」

「どんな感じですか?サキさん。」

「あのオニドリル、なんかおかしかったわ。なんか支配されてる感じが・・・。群れとも連携していなかった。」

「ご名答!」

後ろから知らない人の声が聞こえた。

「誰っ!」

黒いローブを羽織っている。確かサタン団だ。

「ふふふ。俺はサタン団の下っ端だ!」

「下っ端?」

「悪いがここから先は行かせねえ、覚悟しろっ!」

「クチート行って!ラスターカノン!!」

「ムウマ、サイコウェーブだ!」

二匹の繰り出した技がぶつかり爆発が起きる。

「今のうちに、自分が戦えるポケモンすべてを出しておいて!」

小さな声でカエデとセイラちゃんに指示する。

「分かった。相手はゴーストタイプだけど・・・。カポエラー、オオスバメ、出て来て。」

「カイリキー、ルチャブル、エビワラー、ウォーグル、全員出て来てください!!」

「ハスブレロ、ワカシャモも出て来て!」

やがて煙も収まり、目の前が見えるようになる。すると、ムウマの姿がなかった。

「ムウマは!?」

「ふふふ。ムウマはいない、しかしムウマージなら君たちの後ろにいるさ。」

振り返ると、後ろでムウマ―ジが私たちのポケモンに攻撃していた。

「どういう事?!」

「サキさん、もしかしたらあの人はけむりがたっている間闇の石で進化させ、ゴーストダイブを覚えさせていたのかもしれません。」


<ムウマージ>

どこからともなく あらわれ じゅもんをつぶやき のろいを かけたりおそろしい まぼろしを みせ  


「僕がジム戦で使った方法か。」

「そうです。」

「ムウマージ、ゴーストダイブだ!」

「ウォーグル、守るです!」

「残念だったな、嬢ちゃん、ゴーストダイブは守るが効かねえんだよ。」

「そんなっ!」

「大丈夫です。今のは嘘で、影分身で惑わすんです。」

「なるほど。」

「ゴーストダイブは二ターンかかる技です。その間に影分身ができるポケモンは影分身です!」

今影分身ができるのはハスブレロ、カポエラー、オオスバメ、カイリキーだ。

「みんな、」

「「「影分身っ!!!」」」

「ムウマージ、気を付けろっ!!」

しかし叫び声も空しく、ムウマージは分身に攻撃してしまう。

「今よワカシャモ、ニトロチャージ、クチート、アイアンヘッド!」

「キルリア出てこい、ドレインキッス!」

「ルチャブル、フライングプレス、エビワラー、バレットパンチです!!」

全員の攻撃をムウマージはもろに受けてしまう。

「くそっ、今日のところはここを通す、しかし、次合ったときは通さないからなっ!!!」

下っ端はムウマージをボールに戻し、逃げていく。

「やった!!」

「みんな、よくやったぞ!!」

「お疲れ様。休んでください。」

「さあ、カイナシティのポケモンセンターに目指そう!」

全員をボールに戻し、走り出す。







~とある研究所~

「真頭領様、あの二人はカイナシティにいた下っ端を撃破したようです。」

「なるほど。しかし、私のチカラにはまだまだ及ばない。二人の成長が楽しみですね。」

「真頭領様、なぜあの二人の成長が楽しみなのでしょうか。あんな二人はきっと真頭領様が今倒してしまえばいいじゃないですか。」

「頭領、順番があるんですよ。順番が。」

「はあ。」

「あの二人がもっと強くならないと私の相手になりません。それでは勝った気がしないのです。」

「ですが真頭領様、この計画を早く進めたいのなら今すぐにでも倒してしまうのがベストですよ。」

「いいのです。いつかポケモンリーグで会えることを楽しみにしていますよ。クックックッ。」

カツン、コツン、

男の靴の音が静かで暗い部屋に響き渡る。










~カイナシティ~

「さてと、ポケモンも回復できたし、カイナシティを周ろうか。」

「いいねっ!!」

「いいですよ。」

「そうそう、僕がカイナシティでやりたかったことがあるんだ。」

「なに?それ。」

「コンテストさ。」

「コンテスト?」

「うん。それにサキ、出てほしい。」

「わ、私がっ!?」

「うん。衣装は用意してるから。ね、」

「じゃあ私は客席で見てますね。」

「よし、ほら早く、コンテストパス、貰いに行くよ!!」

「え、えぇえ!!!!」




私はコンテストパスを取るために走っているカエデに引きずられているのでした。












サキのトーク
(作者)あれ、クチートってラスターカノン覚えるっけ?(サキ)実は旅に出る前にお母さんからいくつか技マシンを貰ってたんだ。それを使ってみた。(カエデ)なるほどね。


「地上での攻防戦!」とくっつけました。

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