プロローグ:「近づく栄光とよみがえる闘いの日々」の巻

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 読者のみなさんはじめまして!作者のオレカゲ!と言います!昔から野球がものすごく大好きで、ポケモン小説でその楽しさを広めたいと思い、この物語を始めました!どんな物語が待ち受けてるのか、正直作者の僕でもわからない部分が多いですが、最後まで熱く熱く突っ走れるように頑張ります!
 
 9月下旬……。厳しい暑さが続いた夏がようやく終わり、涼しく爽やかな秋風に世界が包まれる頃、人間が存在せず……ポケモンたちが平和にのんびりと暮らしている“ポケモン・カントリー”で、とある一つの物語がクライマックスを向かえていた……。  


 (あと1つ……あと1つアウトを取れば優勝だ……。ずっと夢見てきた“カントリー・リーグ”の頂点に立てるんだ……。なんだかまだ信じられないや……)



 “カントリー・リーグ”。………それはこの世界にある6つの中学校の野球部が、毎年6月から9月にかけてその頂点を目指して闘う物語だった。


 (でも野球部に入った頃に、まさか万年最下位って言われていた僕たち“あさひポケ中学校”がここまで来るなんて……誰も予想してなかっただろうな……。ずっと……どんなときも……負けないで頑張ってきて………ホントに良かった……)


 “あさひポケ中学校”……。それはこの“カントリー・リーグ”に参加する6つの中学校の中で、これまで唯一優勝を経験してなかったのはもちろんのこと………ずっと最下位という暗闇の中で、もがき苦しむ弱小校だった。



 その弱小校が初めて手にしようとしている栄光……そこまでに至るまでには様々な苦難と奇跡の物語があった……。


 (思い返せば色んなことがあったよね……。楽しいこと……苦しいこと……嬉しいこと。みんなが一緒に同じ“チーム”としてその一つ一つを経験してきた……誰か一人でも欠けてしまったら……こんな奇跡は起きなかったんだろうな……)


 グラウンドに目を向ければ一緒に頑張ってきた仲間の姿があった……。そして、グラウンドでそれぞれのポジションを守るその一人一人に……それぞれの物語があった……。




 一度は約束した誓いや、夢すら諦めるほどの絶望を味わいつつも、そこから這い上がり、炎のように燃えるその気持ちで、“あさひポケ中学校”の不動のエースとして頑張ってきた……背番号“1”のピッチャー(投手)で……リザードンの“ヒート”先輩。





 チームがどんな状況でも冷静さを失わず、自分に出来ることを精一杯頑張り、その結果秘めたる才能を開花させた……背番号“5”のキャッチャー(捕手)で……ラプラスの“ラプ”先輩。




 自らが一番苦しかったはずなのに、今一つ頼りない“彼”をサポートすることに奮闘し、自らも最後の最後で最高の輝きを放った……背番号“8”のファースト(一塁手)で……チコリータの“チコっち”。



 無惨にも砕け散った夢を背負い……天才的なそのセンスで何度も何度もチームを危機から救ってきた……背番号“3”のサード(三塁手)で……トゲチックの“チック”先輩。



 ……そしてショート(遊撃手)のポジションには、出口の見えない暗闇の中でもがき……苦しむ“彼”を、いつもと変わらない一筋の光で導いた…………背番号“7”のピカチュウの“ピカっち”がいた……。




 外野に目を向ければ、レフト(左翼手)には、キャプテンとしてチームが苦しくなればなるほど、その力強さを感じさせて仲間を鼓舞してきた背番号“6”でラグラージの……“ラージ”キャプテン。



 “勝つ”ことの執念の強さで全てを失いかけた時もあったが、それでもそれが自分の望む道だと一心不乱で突き進んだのは……背番号“2”のセンター(中堅手)でジュプトルの“ジュジュ”先輩だった。



 そしてライト(右翼手)には、4番としてのプレッシャーに押し潰されながらも一度も後ろを向かず、常に明るい姿を失わずに頑張ってきた……背番号“9”のバクフーンで“ラッシー”先輩の姿があった………。



 ……いや、グラウンドに立つ仲間だけではない……。




 ………ベンチにもこの栄光がつかめる日を信じて一緒に頑張ってきた仲間………そして、いつでもチームメイトを静かに見守ってきた……キュウコン監督の姿があった……。



 (もう少しだ……あともう少しで追いかけてきた夢が叶う……野球部に入ったあのときからずっと追いかけてきた夢が……もう少しで叶うんだ……がんばるぞ……)



 セカンド(二塁手)のポジションで、一度ずっと愛用してきた赤いグラブで、込み上げる涙でくしゃくしゃになった顔を隠しながら、深呼吸する。



 ……そして再び守りの態勢に入りながら、あさひポケ中学校野球部に入部してから今日のことまでを背番号“4”の僕は色々と思い出していた……。
 このポケモン小説、実は数年前まで別サイトで自分が初めて書いていた小説でした。ですが、諸事情により、サイトが閉鎖されたのを受け、リメイクを繰り返しながら、現在に至ってます。僕自身何度も小説創るのを辞めようと考えた時期がありましたが、やっぱり「野球の面白さを、大好きなポケモンたちで伝えたい!」という想いが忘れらない!色んな想いがあるこの小説と共に頑張りますので、どうかよろしくお願いします!

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