僕はぬいぐるみ

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作者:ステイル

あらすじ

僕はぬいぐるみ。
それ以上でも、それ以下でもない。
それでも愛してくれるなら、僕らは愛してくれる人のために尽くそう。

本文冒頭

目を開けると優しそうなおばあちゃんのしわくちゃな指が僕の顔を撫でた。

おばあちゃんの後ろではネイティオがどこか遠くを見ながら佇んでいる。

ネイティオは種族柄、別の時間を見ていることが多い。

きっと今も別の時間を眺めているんだろう。

ネイティオが見ているのは過去か、未来か、僕にはわからないけど。

「大丈夫、あの子は何もしないわ。見るだけだもの」

おばあちゃんがそう言って僕の額から頬へ指を動かす。

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