サート地方奇行録

作者:円山翔さん

世界観共有企画投稿作品集。
奇術師のカオルとアシスタントのムメイ。ちょっと変わった二人が、ポケモンたちと共にサート地方を巡る、旅の紀行録ならぬ“奇”行録。

時系列の順番がバラバラになっていますが、タイトルの最初につけた数字の順に読んでいただけると繋がるようになっています。番号は間に話を入れるたびに変更される可能性がありますのでご了承ください。

サート地方で最も発展している島、ハトバ島。
奇術師のカオルとアシスタントのムメイは、中心街のデパートで行われるマジックショーに出演するためにこの島を訪れるのだが……
不思議なリングをくぐったムメイが次に放り出されたのは、どこまでも青い海原のど真ん中だった……
一方、自由行動中のロンドとカデンツァは、怪しげな男に呼び止められて……
短編「ピエロと悪戯」の続編。
海上で輪の中に消えたムメイを探すべく、カオルが動き始める。
一方、ムメイが飛ばされた先に待っていたのは……
「空を駆ける––––海を駆ける」の続編です。
翼を失った少女と鍵を失った青年。
共に大切なものを失った二人が今、ぶつかり合う――――
少女は攻める。更なる高みを目指して。
青年は守る。もう何も失わないために。

ミオとムメイの戦い、決着。
これは心と心を繋ぐ物語――――
これは物語と物語を繋ぐ物語――――
ハイドとシーク。
隠れる者と探す者。
どちらが欠けてもなりたたないHide and seek(かくれんぼ)……

久々にもらった休暇。ムメイはココロの提案で、ハトバ島のとあるカフェを訪れる。
そこで見たのは、彼の悪しき記憶を呼び覚ます―――だった……
ムメイたちがハトバ島での休日を満喫しているちょうどその頃、ドクサ島ではコスモ団が何やら企んでいた……
コスモ団の護衛を務める青年の前に現れたのは――――
ポケモンを操る機材をいじるコスモ団の前に現れたのは――――

これは、それぞれの想う何かを護る者たちの物語。
「護る」者たちはそれぞれの場所で、草笛の音を耳にする。
ある者はまどろみ、ある者は聞き惚れる。
そして、その本当の意味を感じ取った者は――――
『「護る」者たち』の続編。
師匠を失って途方に暮れるムメイは、森の中で一人の青年に出会う。
毒虫使いの青年とのバトルの最中、ムメイは、青年は、鏡の迷宮で「夢」を見る――
空に響く海神の聲。
大きな戦いが一つ、終わりを迎える――